【健診バリウムで食道の異常を指摘】原因は?胃カメラで確認した40代女性の実例|巣鴨駅前胃腸内科クリニック
健康診断や人間ドックで受けるバリウム検査。
その結果に「食道に隆起あり」「要精査」と書かれていると、多くの方が不安を感じます。
実際には、すぐに治療が必要な病気ばかりではありません。
しかし一方で、内視鏡で確認しなければ判断できない疾患が含まれるのも事実です。
今回は、健診をきっかけに当院を受診され、胃カメラで詳しく調べた結果、良性疾患と診断できた40代女性の実例をご紹介します。
巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。
バリウム検査で異常を指摘された方は是非ご相談ください。
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
実際の治療例|40代女性「バリウム検査で食道に隆起があると言われた」
症状
自覚症状は特にありませんでしたが、会社の人間ドックで受けたバリウム検査にて、
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食道に隆起性病変を疑う所見
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「精密検査をおすすめします」との指摘
を受け当院を受診されました。
診察
バリウム検査で「食道の隆起」が疑われる場合、以下のような疾患を想定します。
-
食道粘膜下腫瘍(平滑筋腫などの良性腫瘍)
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食道がんなどの悪性腫瘍
-
食道の外側からの圧迫(縦隔病変など)
- 血管の隆起:血管腫など
-
炎症や一時的な形態変化
正しく状態を把握し、今後の方針を立てるため胃カメラ(内視鏡検査)を行いました。
実際の内視鏡画像
食道に表面なめらかな約15mm大の隆起性病変を認め、組織を採取し(生検)、
病理検査で平滑筋腫(良性の粘膜下腫瘍)との診断でした。
治療方針と経過
平滑筋腫は、食道の筋肉成分から発生する良性腫瘍です。
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病変が小さい
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自覚症状がない
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悪性を疑う所見がない
これらを踏まえ、1年ごとの内視鏡フォローによる経過観察としました。
「がんではなかった」と分かったことで、患者さんも安心して帰宅されました。
粘膜下腫瘍とは
粘膜下腫瘍とは、食道の内腔表面にできる病変ではなく、食道壁の内側にある層(粘膜下層や筋層など)から膨らむように認められる病変の総称です。
内視鏡で観察すると、
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表面の粘膜は比較的なめらかに見えることが多い
-
小さい段階では自覚症状がほとんど出ないケースも多い
といった特徴があります。
一方で、粘膜下腫瘍と呼ばれる病変にはさまざまな種類が含まれており、完全に良性のものから、注意が必要な腫瘍まで幅があります。
そのため、生検で診断がつかない場合は、サイズや形態によっては超音波内視鏡(EUS)による内部構造の評価が必要になります。
食道の平滑筋腫とは?
食道平滑筋腫は、食道の筋肉成分(平滑筋)から発生する良性腫瘍で、食道にできる粘膜下腫瘍の中では比較的よく知られている疾患です。
特徴としては、
-
ゆっくりと時間をかけて大きくなる
-
小さいうちは症状が出ないことが多い
といった点が挙げられます。
そのため、サイズが小さく、症状や悪性を疑う所見がなければ、今回の症例のように定期的な検査による経過観察が選択されるケースが一般的です。
粘膜下腫瘍の治療方針について
粘膜下腫瘍の治療方針は、次のような要素を総合的に判断して決定します。
-
腫瘍の大きさ
-
自覚症状の有無
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経過中のサイズ変化
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悪性を疑う所見があるかどうか
経過観察が可能なケース
以下の条件を満たす場合は、すぐに治療を行わず、定期フォローとすることが多くなります。
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腫瘍が比較的小さい(目安として2cm未満)
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つかえ感などの症状がない
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内視鏡で悪性が疑われない
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画像上、経過で明らかな変化がない
切除を検討するケース
一方、次のような場合には治療を検討します。
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食べ物がつかえるなどの症状が出ている
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短期間でサイズが大きくなる
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形状の変化や内部構造の不均一性がある
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潰瘍形成など注意すべき所見を伴う
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GISTなど悪性腫瘍の可能性が否定できない
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組織検査で悪性を示唆する結果が出た
治療が必要と判断された場合には、内視鏡治療や外科的手術を含め、患者さんの状態に応じた方法を選択します。
院長からのコメント
バリウム検査は、病気を早期に拾い上げるためのスクリーニング検査です。
異常を指摘された場合は、「念のため」ではなく、きちんと確認する意味があります。
今回のように良性で済むケースも多くありますが、悪性疾患を除外できて初めて安心できます。
健診結果に「要精査」と書かれていた場合は、放置せずに早めにご相談ください。
📞 お電話でのご予約:03-5940-3833
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
よくある質問(FAQ)
Q1. バリウムで隆起と言われたら、必ずがんですか?
A. がんとは限りません。良性の粘膜下腫瘍もありますが、悪性の除外が必要なので胃カメラで確認します。
Q2. 症状がないなら様子見でもいい?
A. 「要精査」と言われた場合は一度は精査をおすすめします。無症状でも病変が見つかることがあります。
Q3. 粘膜下腫瘍って何ですか?
A. 食道の表面ではなく、内側の層から盛り上がる病変の総称です。種類が多いため、内視鏡や必要に応じて超音波内視鏡で評価します。
Q4. 平滑筋腫は放置しても大丈夫?
A. 良性で小さく無症状なら、定期的にサイズ変化を確認しながら経過観察できることがほとんどです。
Q5. 経過観察はどれくらいの頻度ですか?
A. 病変の性状によりますが、変化がなければ半年~年1回程度のフォローとなります。
Q6. 胃カメラは苦しいですか?
A. 検査自体は5-10分程度で、鎮静剤を使用することで無痛でお受けいただけます。▶詳細はこちら
Q7. 生検(組織検査)で必ず診断はつきますか?
A. 必ずではありません。病変が粘膜の下にあるため、通常の生検で診断がつかないこともあり、超音波内視鏡での組織採取を検討します。
Q8. 食道がんの可能性が高いのはどんな時?
A. つかえ感の進行、熱いものがしみる、体重減少、貧血、吐血、内視鏡で不整・潰瘍などがある場合は要注意です。
Q9. 外から押されて“隆起”に見えることはありますか?
A. あります。縦隔の病変などで食道が圧迫されると隆起のように見えることがあり、必要に応じてCTなどで確認します。
Q10. 健診で指摘された結果は持って行くべき?
A. はい。所見の部位や表現がヒントになります。可能なら画像・結果票を持参してください。
まとめ
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バリウム検査で食道の隆起を指摘された場合、まずは胃カメラで確認
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隆起の原因は、良性の粘膜下腫瘍から悪性疾患までさまざま
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症状がなくても精査は重要
-
良性と診断できれば、定期フォローで経過観察が可能なケースも多い
健診結果で不安を感じたら、早めの受診が安心につながります。
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医師紹介
神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長
📍経歴
国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、
消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。
胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、
内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。
2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。
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