【要注意】右わき腹の鈍痛が続く…「異常なし」と言われても安心できない理由|腹部エコー再検で“腹膜垂炎”が見つかった実例
右わき腹の鈍い痛みが続くと、「胆のう?腎臓?それとも虫垂炎?」と不安になります。
一度医療機関を受診して「画像検査では異常なし」と言われると、様子を見るしかないのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
実は、一般的な検査では見つかりにくい腸の炎症が、痛みの原因になっていることがあります。
今回ご紹介するのは、腹部エコーの再検で“腹膜垂炎”が判明した20代女性の実例です。
腹痛でお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。
巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。是非ご相談ください。
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
実際の治療例|20代女性「右わき腹の鈍痛が改善しない」
症状
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4日前から右わき腹に鈍い痛み
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近所の消化器内科を受診
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血液検査:わずかな炎症反応
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レントゲン・腹部エコー:異常なし
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鎮痛剤で様子見となったが、痛みは改善せず
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「本当に様子見で大丈夫なのか」と不安になり、当院(巣鴨駅前胃腸内科クリニック)を受診
診察
右側腹部の痛みでは、以下のような疾患を念頭に診察します。
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胆石症・胆のう炎
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尿管結石・腎盂腎炎
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虫垂炎
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右側結腸憩室炎
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腹膜垂炎
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婦人科疾患(卵巣嚢腫など)
血液検査で炎症が軽度でも、痛みが続く場合は腸管周囲の炎症を疑うことが重要です。
今回は正しく状態を把握し、治療方針を立てるため血液検査と腹部エコーの再検査を行いました。
検査
当院では、
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炎症反応の推移を確認するため血液検査を再検
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見落としがないか確認するため腹部エコーを再検
を行いました。
検査結果
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炎症反応:前医とほぼ横ばい
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腹部エコー:
上行結腸付近に30*18mm大卵円形の脂肪織を認め(黄色部分)、腹膜垂炎と診断。
腹膜垂炎や憩室炎などの腸管の炎症は、腹部エコーでも診断可能ですが、
腸管ガスの影響を受けやすく、経験と技術が必要な検査です。
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腹膜垂炎とは?|原因と特徴
腹膜垂とは
大腸の外側には、脂肪の小さな突起が多数付いています。この脂肪突起を(腹膜垂)と言います。
腹膜垂炎の原因
この腹膜垂がねじれたり、血流障害を起こすことで炎症を起こす病気です。
主な特徴
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痛む場所がはっきりしている
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発熱や強い炎症反応が出にくい
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虫垂炎や憩室炎と症状が似ている
治療
腹膜垂炎は多くの場合、入院や手術を必要とせず自然に軽快します。
今回のケースでも鎮痛薬や漢方による保存的治療を行い、症状は徐々に改善し、治療完了となりました。
院長からのコメント
「異常なし」と言われても、症状が改善しない場合は再評価が大切です。
腹膜垂炎や右側結腸憩室炎などは、専門的施設での腹部エコーを行わないと見逃されることもあります。
そして正しく診断することで、不要な追加検査・抗菌薬や手術を避けることができます。
右わき腹の痛みが数日続く場合は、お力になれますので我慢せずご相談ください。
巣鴨駅前胃腸内科クリニックでは、右腹痛に対して当日中に検査・診断できる体制を整えています。
お困りの方は是非ご相談ください。。
お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
よくある質問
Q. 右わき腹の痛みは胆のうが原因ですか?
A. 右上腹部の痛みで食後に悪化する場合、胆石や胆のう炎も鑑別に入ります。ただし同じ「右側の痛み」でも腸(憩室炎・腹膜垂炎)や腎臓(尿管結石)など原因は幅広いので、痛みが続く場合は評価が必要です【1】。
Q. 腹膜垂炎は放置しても大丈夫?
A. 多くは良性で自然軽快する病気ですが、痛みが強い・長引く・悪化する場合は他の病気(虫垂炎・憩室炎など)が隠れていないか確認が必要です【1】【2】。
Q. 虫垂炎(盲腸)との違いは?
A. どちらも右側の腹痛になります。腹膜垂炎は局所の痛みが目立つ一方、発熱や炎症反応が強く出にくいことがあります。最終的には診察と画像検査で見分けます【1】【2】。
Q. 憩室炎との違いは?
A. 憩室炎は大腸の憩室に炎症が起きる病気で、放置すると腹膜炎や穿孔と重症化することがあります。腹膜垂炎は大腸外側の脂肪(腹膜垂)の炎症で、自然治癒することが多いとされています【1】【2】。
Q. 血液検査が「軽い炎症」だけでも心配ですか?
A. 軽い炎症でも、痛みが続くなら原因の再確認が重要です。腹膜垂炎は炎症反応が軽度〜正常のこともあります【1】。症状が続く場合は再診や専門科受診をおすすめします。
Q. 腹部エコーで本当にわかりますか?
A. はい。腹膜垂炎には、圧痛点と一致する“楕円形の脂肪性病変”など特徴的な所見が報告されています【3】【4】。ただし腸管ガスなどの影響もあり、経験が必要です。
Q. CTは必ず必要ですか?
A. 状況によります。一方で、診察とエコーで腹膜垂炎の診断がつけば、重症所見がない場合はCTを行わずに経過を見ることもあります。
Q. 抗生物質(抗菌薬)は必要ですか?
A. 腹膜垂炎は細菌感染が主体ではないため、基本は鎮痛を中心とした保存的治療が一般的です【1】【2】。ただし憩室炎など別の診断が疑われる場合は方針が変わります。
Q. 腹膜垂炎は再発しますか?
A. 腹膜垂炎の多くは一過性ですが、まれに再燃・再発が報告され、症状が繰り返す場合は再評価が必要です【1】。
Q. どんなとき救急受診が必要ですか?
A. 発熱が出てきた/嘔吐が止まらない/痛みが急に強くなる/歩けないほどの痛み/血便/冷汗や意識がぼんやりする、などがある場合は早めに救急受診を検討してください。虫垂炎・胆のう炎・腎盂腎炎など緊急対応が必要な病気が紛れていることがあります。
まとめ
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右わき腹の痛み=胆のう・腎臓だけとは限らない
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腹膜垂炎は見逃されやすい腸の炎症
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「異常なし」でも、症状が続けば再検査が重要
同様の症状でお困りの方は是非ご相談ください。
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医師紹介
神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長
📍経歴
国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、
消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。
胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、
内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。
2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。
「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」
そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。
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文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介
(消化器学会・内視鏡学会専門医)
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