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【要注意】止まらないしゃっくり|膵臓がんが見つかった実際の症例

[2025.11.09]

しゃっくり(吃逆)は、多くの場合すぐにおさまる一過性のものですが、2日以上続くしゃっくりには、重大な病気が隠れていることがあります。

今回は、実際に「止まらないしゃっくり」をきっかけに膵臓がんが発見された症例を紹介します。

「しゃっくりなんて大したことない」と思わずに、長く続く場合は早めの受診が大切です。

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。同様の症状でお困りの方は是非ご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5940-3833

実際の症例|50代男性「しゃっくりが止まらない」

【症状】

1か月ほど前からしゃっくりが時々出るようになったが、しばらくすると落ち着いていたため様子を見ていました。

しかし2日前からしゃっくりが断続的に止まらず、心配になり当院を受診。

 

【診察】

しゃっくり(吃逆)は、横隔膜や迷走神経の刺激によって起こる反射です。

そのため、消化管や神経系、代謝異常など多くの要因で生じることがあります。

診察ではまず、

  • 逆流性食道炎

  • 食道裂孔ヘルニア

  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍

  • 横隔膜腫瘍
  • すい臓がんによる横隔膜への刺激
  • 中枢神経疾患(脳梗塞・腫瘍など)

といった鑑別疾患を挙げ、血液検査・腹部エコー・胃カメラ検査を行いました。

 

【検査】

胃カメラでは異常を認めませんでしたが、血液検査で腫瘍マーカーの上昇および腹部エコーで膵臓に膵がんを疑う腫瘍および、横隔膜への浸潤を認め、

しゃっくりを引き起こしていると考えられました。

■実際のエコー検査の画像■

膵頭部に60㎜大の腫瘍を認めました(黄色部分)

 

【膵臓がんとしゃっくりの関係】

膵臓がんでは腫瘍が横隔膜やその神経(横隔神経)を刺激することで、しゃっくりが出ることがあります。

また、膵臓は背部に位置しており、初期症状が出にくいため、しゃっくり・背中の痛み・食欲低下などの軽い症状だけで進行していることもあります【1】。

膵臓がんは進行が速く、早期発見が極めて重要です。

しゃっくり以外に注意すべき膵臓がんの症状

前述のように膵臓がんは初期症状が乏しいため、しゃっくりのほかに次のようなサインにも注意が必要です。

  • 背中やみぞおちの痛み

  • 体重減少・食欲低下

  • 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)

  • 便が白っぽくなる

  • 血糖値の上昇や急な糖尿病の悪化

これらが複数当てはまる場合は、膵臓を含めた腹部エコー検査をおすすめします。

 

【治療】

その後、高次医療機関に紹介し、CT検査でステージ3の膵臓がんと診断され、同院で加療となりました。

 

しゃっくりが続く原因は?

しゃっくりは、横隔膜(呼吸を助ける筋肉)への刺激やその支配神経が刺激されることでで起こる反射現象です。

刺激の原因はさまざまで、

  • 炭酸飲料を一気に飲む
  • アルコール摂取
  • 胃の膨満

など一過性の要因もありますが、48時間以上続くしゃっくり(持続性吃逆)1か月以上続く場合(難治性吃逆)には病気が隠れていることがあります

主な原因疾患には以下のようなものがあります。

分類 主な原因
消化器疾患 逆流性食道炎、胃潰瘍、膵臓がん、肝疾患など
中枢神経疾患 脳梗塞、脳腫瘍、脳炎など
呼吸器疾患 肺がん、胸膜炎、肺炎など
薬剤性 ステロイド、抗がん剤、鎮静薬など
その他 ストレス、アルコール摂取、過食など

しゃっくりが続くときの検査と診断

当院では、しゃっくりが続く場合、まず消化器系に原因がないかを確認します。

検査 内容
腹部超音波(エコー) 膵臓・肝臓・胆のう・腎臓などの形態異常を確認
血液検査 膵酵素(アミラーゼ・リパーゼ)、肝機能、腫瘍マーカー(CA19-9など)
胃カメラ 胃や食道の炎症・潰瘍・腫瘍の有無を確認
CT/MRI 必要に応じて膵臓や胆道の精密評価

早期発見のためには、症状が軽くても一度は内視鏡内科・消化器内科で検査を受けることが大切です。

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

受診の目安

しゃっくりが以下のような状態に当てはまる場合は、消化器内科・胃腸科の受診をおすすめします。

  • 48時間以上続く(持続性吃逆)

  • 1か月以上続く(難治性吃逆)

  • 食欲不振・体重減少・背中の痛みを伴う

  • 飲み込みづらさや胸やけがある

  • 薬を飲んでも改善しない

これらの症状がある場合、膵臓や胃の病変、呼吸器や神経の異常が関与している可能性があり、消化器系の異常がない場合は神経疾患や呼吸器疾患の検査が出来る医療機関に紹介をし精査を行います。

まとめ

しゃっくりが続く場合、「疲れ」や「ストレス」だけでなく、膵臓がんなど重大な疾患のサインであることもあります。

特に長引く場合は、自己判断せずに消化器専門医での検査を受けることが大切です。

当院では即日の腹部エコーや迅速に胃カメラを行うことで早期の診断が可能です。

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。「止まらないしゃっくり」でお困りの方は是非ご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5940-3833

よくある質問(FAQ)

Q1. しゃっくりはどのくらい続くと危険ですか?

A1. 48時間以上続く場合は「持続性吃逆」、1か月以上続く場合は「難治性吃逆」と呼ばれ、病的要因の可能性が高まります【2】。

 

Q2. 膵臓がんでしゃっくりが出るのはなぜ?

A2. 腫瘍が横隔膜や横隔神経を刺激し、反射的にしゃっくりを起こすためです【3】。

 

Q3. 胃カメラで異常がなかったら安心ですか?

A3. 胃カメラで異常がなくても、膵臓や肝臓など他臓器の異常が原因の場合があります。腹部エコーやCTが有効です。

 

Q4. しゃっくりを止める民間療法で効果的なものはありますか?

A4. 一時的には息を止める・水を飲むなどで止まることもありますが、長引く場合は医療機関で原因を特定しましょう。

 

Q5. どの診療科を受診すべきですか?

A5. 消化器疾患が関係していることが多いため、消化器内科・胃腸科の受診がおすすめです。

 

Q6. 膵臓がんの初期症状には何がありますか?

A6. 食欲不振、背中の痛み、体重減少、黄疸などがありますが、しゃっくりも早期のサインのひとつになることがあります【4】。

医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

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交通
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巣鴨駅前胃腸内科クリニック

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 関連ページ

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参考文献

  1. 日本膵臓学会. 膵癌診療ガイドライン2023.

  2. Kolodzik PW, Eilers MA. Hiccups (Singultus): Review and Approach to Management. Ann Emerg Med. 1991;20(5):565–573.

  3. Steger M, Schneemann M, Fox M. Systemic review: the pathogenesis and pharmacological treatment of hiccups. Aliment Pharmacol Ther. 2015;42(9):1037–1050.

  4. 国立がん研究センター がん情報サービス:膵臓がん(2024年更新)

文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

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