【要注意】20代でも血便の裏に“大腸がん”が潜むことも|実際にS状結腸がんが見つかった治療例
「血便=痔だろう」と考えてしまいがちですが、若い方でも大腸がんが見つかることがあります。
特に家族歴がある場合、通常よりも発症リスクが高くなることが知られています【1】。
今回は、20代男性の血便をきっかけに“S状結腸がん”が判明した実例をご紹介します。
血便が続く方、家族に大腸がんの方がいる方にぜひ読んでいただきたい内容です。
▶巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。お気軽にご相談ください。
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
実際の治療例|20代男性「血便が時々出ている」
【症状】
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ここ2週間で 4回ほど血便(便に血が混じる) を自覚
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父が大腸がんで他界しており、ひょっとしても自分も?と不安で来院されました
【診察】
“血が混じるような血便”の場合は以下のような疾患を考えます。
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痔核(内痔核・外痔核)
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裂肛
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大腸ポリープ
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大腸炎(感染性腸炎・潰瘍性大腸炎など)
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大腸憩室出血
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大腸がん
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遺伝性腫瘍(家族歴がある場合)
ご本人が若年であっても
「家族歴(父が大腸がん)」=リスク因子のため、大腸がんを除外できない
という判断から、ご本人と相談し大腸内視鏡(大腸カメラ)を行いました。
【大腸内視鏡】
S状結腸に30mm大の腫瘍を認め、生検で大腸がん(未分化がん)と診断しました。
<実際の内視鏡画像>
矢印で囲まれた発赤調の腫瘍が大腸がんです
「大腸未分化がん」とは
今回の腫瘍は“未分化がん”というタイプで、一般的な大腸がんの“腺がん”とはやや性質が異なります
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若年者にも見られることがある
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進行が早い
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自覚症状がさらに乏しい
といった特徴があります【2】。
特に血便だけのケースでも進行がんが隠れていることがあるため、家族歴のある方は注意が必要です。
【治療】
内視鏡所見から進行がんと判断し、手術適応と判断。
対応できる高次医療機関へ速やかに紹介し、同院で手術。
術後診断はステージ2で治癒切除となり、無事に根治となりました。
院長からのコメント
若いからといって大腸がんがないわけではありません。
特に血縁者に大腸がんの方がいる場合、発症リスクが上がることが明確に示されています【1】。
血便は痔でも起こりますが、
「痔だと思って放置 → 実はがんだった」
というケースは珍しくありません。
今回のように、
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血便がある
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家族歴がある
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若いけど不安
このような場合は、受診を躊躇せずに早めに医療機関を受診してください。
当院では、鎮静剤を使った“眠っている間に終わる”無痛大腸カメラ
にも対応していますので、初めての方でも安心して大腸カメラを受けていただけます。
お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833
よくある質問(FAQ)
Q1. 20代でも大腸がんになりますか?
A. あります。特に家族歴があると若年でも発症リスクが上昇します【1】。
Q2. 血便=痔ではないのですか?
A. 痔のことも多いですが、がんや炎症性腸疾患のサインのこともあります。
Q3. 血便が一回だけでも受診すべき?
A. 一度でも血便があれば受診を推奨します。
Q4. 家族歴があると何歳から大腸検査が必要?
A. 一般的には40歳未満でも家族の発症年齢−10歳が推奨されています【3】。当院では35歳を目安としています。
Q5. 大腸カメラは痛いですか?
A. 鎮静剤を使用すればほぼ眠っている間に終わります。▶大腸カメラ|実際の検査の流れや鎮静剤とオリジナル低痛挿入による無痛大腸カメラの詳細がご確認いただけます
Q6. 便潜血検査で十分ですか?
A. 家族歴がある場合、便潜血陰性でも大腸カメラが推奨されます。
Q7. 若くても進行がんがありますか?
A. あります。特に未分化がん・遺伝性腫瘍は進行が早いことがあります【2】。
Q8. 血便以外のがんのサインは?
A. 体重減少・貧血・細い便など。
Q9. 大腸がんは内視鏡で治療できますか?
A. 早期がんなら可能ですが、進行がんは手術が必要です。
Q10. 当日大腸カメラは可能ですか?
A. 枠が空いていれば可能です。お問い合わせください。TEL:03-5940-3833
まとめ
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20代男性でも血便の原因が大腸がんだった実例
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家族歴は重要なリスク因子
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血便=痔とは限らない
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未分化がんなど若年で発症するタイプもある
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血便が続く/家族歴がある場合は必ず大腸カメラを
早期発見で治療の幅は大きく広がります。少しでも気になる方はご相談ください。
📞 お電話でのご予約:03-5940-3833
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医師紹介
神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長
📍経歴
国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、
消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。
胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、
内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。
2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。
「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」
そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。
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参考文献
【1】Am J Gastroenterol. 2017; 家族歴と大腸がんリスクに関する研究
【2】J Clin Oncol. 2015; 若年者大腸がんにおける未分化がんの特徴
【3】NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology: Colorectal Cancer Screening.
文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介
(消化器学会・内視鏡学会専門医)
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