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下痢と腹部の張りはストレスや薬のせいではなかった|大腸カメラで潰瘍性大腸炎が判明した20代女性

[2026.01.07]

「お腹が張る」「下痢が続く」

こうした症状があると、多くの方がまずストレス自律神経の乱れを思い浮かべます。

特に、心療内科・精神科に通院中の方では

「薬の影響かもしれない」

「ストレスのせいかもしれない」

と考えて、消化器の検査が後回しになるケースも少なくありません。

しかし、症状が長期間続く場合、その背景に腸の炎症性疾患が隠れていることがあります。

今回は、腹部の張りと下痢が1年以上続き、最終的に潰瘍性大腸炎と診断された20代女性の実例をご紹介します。

 

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。

お腹の張りや下痢でお困りの方は是非ご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5940-3833

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

実際の治療例|20代女性「お腹の張りと下痢が続いている」

症状
  • 心療内科にて双極性障害で通院中

  • 約1年前から

    • 腹部の張り(膨満感)

    • 下痢が続く状態

  • 「ストレスによる過敏性腸症候群(IBS)」と説明され、治療を受けていた

  • しかし症状の改善がみられず、不安になり当院を受診

 

診察

腹部の張りと下痢は、確かにIBS以外にも以下のような疾患でも起こりえます

  • 薬剤の影響(抗うつ薬・抗不安薬など)

  • 潰瘍性大腸炎

  • クローン病

  • 感染性腸炎

  • 甲状腺機能異常

  • 食事要因・生活習慣による腸機能異常

長期間症状が続いており、治療での改善もなく、正しく状態を把握し、治療方針を立てるため血液検査と大腸カメラ(内視鏡検査)を行いました。

 

検査
・血液検査

甲状腺機能の異常などの病変なし。

・大腸カメラ
潰瘍性大腸炎と正常粘膜|巣鴨駅前胃腸内科クリニック

左)今回の患者さんの画像|右)正常な大腸の画像

大腸全体にびらん・発赤・浮腫といった炎症と炎症による白汁を認め、生検(組織採取検査)を施行。

画像所見と生検結果から潰瘍性大腸炎と診断しました。

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潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎は、免疫の異常による大腸の粘膜に慢性的な炎症が続く病気です【1】。

原因

明確な原因は不明ですが免疫の異常・腸内細菌の変化・遺伝素因・環境要因などが組み合わさると考えられています

症状

典型的には

  • 下痢

  • 腹痛

  • 血便

といった症状が知られていますが、初期や軽症では「張り」「便がゆるい」「下痢が続く」程度のこともあり、IBSと区別がつきにくい場合があります。

そのため、症状の経過や大腸カメラによる評価が非常に重要です。

過敏性腸症候群との違い
  過敏性腸症候群 潰瘍性大腸炎
炎症 なし あり
検査異常 基本なし 内視鏡で炎症や潰瘍あり
発熱・血便 ほぼなし 出ることもある
治療 生活改善・薬物治療 免疫調整薬・5-ASA|必要に応じて生物学的製剤
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潰瘍性大腸炎について専門医の院長によるより詳しい説明はこちら

 

治療

今回の患者さんには、

  • 5-ASA製剤による治療を開始

治療後、腹部の張りと下痢は徐々に落ち着き、現在は寛解維持療法を継続しています。

潰瘍性大腸炎は再燃と寛解を繰り返すため、症状が落ち着いた後も薬を続けることが重要です。

院長からのコメント

ストレスや精神的な負担、また心療内科のお薬によって、腹部の張りや下痢・便秘といった症状が出ることは確かにあります。

ただし、

  • 症状が2週間以上続く

  • 治療を受けても改善しない

  • 症状が徐々に悪化している

このような場合には、腸そのものの病気を一度きちんと調べることが大切です。

「気のせい」「ストレスのせい」と決めつけず、必要に応じて大腸内視鏡検査を受けることが、結果的に正しい治療につながります。

同様の症状でお困りの方は是非ご相談ください。

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

よくある質問

Q1. IBS(過敏性腸症候群)と潰瘍性大腸炎はどう違うのですか?

A. IBSは腸に“目に見える炎症”がない機能性の病気で、IBD(潰瘍性大腸炎など)は炎症が起こります。症状が似るため、長引く場合は検査で確認します。

IBS(過敏性腸症候群)の詳細はこちら

潰瘍性大腸炎の詳細はこちら

Q2. 腹部の張りが主症状でも潰瘍性大腸炎のことはありますか?

A. あります。軽症では「張り」「軟便」「下痢が続く」程度で始まることもあります。

Q3. 下痢がどれくらい続いたら受診すべき?

A. 目安として2週間以上続く、または悪化傾向なら消化器内科へ。血便・発熱・体重減少があれば早めに受診してください。

Q4. ストレスによる下痢だと思うのですが、それでも検査が必要ですか?

A. ストレスで下痢は起こり得ますが、長引く場合はIBDなどを除外することが重要です。

Q5. 抗うつ薬・抗不安薬でお腹がゆるくなることは?

A. 起こり得ます。ただし“薬のせい”と決めつけず、経過や検査で原因を整理します(自己判断で中止しないでください)。

Q6. 大腸カメラは痛い・つらいイメージがあります…

A. 不安が強い方は、鎮静剤などによる無痛検査もお受け頂けます。ご心配な方は遠慮なくご相談ください

■当院の大腸カメラの特徴

・鎮静剤や独自の低痛挿入法による痛くない苦しくない内視鏡検査

・高解像度スコープで小さな病変も発見

・土日対応、事前診察は原則不要

WEB予約はこちら 03-5940-3833
Q7. 潰瘍性大腸炎は治りますか?

A. 完全に「治癒」と言い切るのは難しい一方で、治療で炎症を抑え、寛解(症状が落ち着いた状態)を長く維持することは十分可能です。

Q8. 5-ASAはずっと飲む必要がありますか?

A. 多くの場合、再燃予防のために寛解維持療法を続けます。安全性が比較的高い治療として位置づけられています。

Q9. 血便がなければ潰瘍性大腸炎ではない?

A. 血便が目立たない時期・タイプもあります。下痢が長引く場合は検討が必要です。

Q10.潰瘍性大腸炎の再燃を防ぐコツはありますか?

A. 処方薬の継続、自己中断しないこと、症状変化を早めに相談することが大切です。生活面(睡眠・食事)も整えましょう。

まとめ

  • 腹部の張りと下痢が長期間続く場合は注意

  • ストレスやIBSだけでなく、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患が隠れることがある

  • 治療に反応しない場合は、大腸内視鏡による評価が重要

  • 早期診断・治療で、症状の安定と生活の質向上が期待できる

 

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医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

アクセス

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所在地

170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11  十一屋ビル4階

交通
巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階  

巣鴨駅前胃腸内科クリニック

JR巣鴨駅 南口より徒歩3分。詳しい道順はこちら

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文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

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