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実際の治療例【冬の時期に悪化した腹痛。原因は過敏性腸症候群ではなく、まさかの潰瘍性大腸炎だった】

[2025.11.24]

「冬になるとお腹の調子が悪くなる」

「腹痛と軟便が続き、仕事や家事に支障が出てきた」

──そんなご相談が毎年増えます。

今回の30代女性も、寒い時期に腹痛が頻回に悪化し、便も柔らかい状態が続いたため、過敏性腸症候群(IBS)だと思い受診された方でした。

しかし、実際に検査をしてみると、原因はまったく別の病気でした。

過敏性腸症候群だと思い込んで自己判断してしまうと、重大な病気を見逃すことがあります。

この記事では、実際の治療例をもとに、腹痛の鑑別と正しい検査の重要性について解説します。

 

▶巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。同様の症状でお困りの方は是非ご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5940-3833

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

実際の治療例:30代女性「冬になって腹痛が悪化した」

【症状】
  • 以前から下腹部痛を感じることがあった

  • 冬になって腹痛の頻度が増加

  • 便が軟便になり、日常生活に支障

  • 婦人科では異常なし

  • WEB検索で「過敏性腸症候群と似ている」と感じ受診

自覚症状だけを見ると過敏性腸症候群と非常によく似ていました。

 
【診察】

問診と腹部診察から過敏性腸症候群は確かに疑われました。

しかし、同じような症状を起こす疾患は以下のように多数あります。

  • 潰瘍性大腸炎(UC)

  • クローン病

  • 感染性腸炎

  • 虚血性腸炎

  • 大腸がん・腫瘍性病変

  • 小腸疾患

  • 女性の場合:婦人科疾患(卵巣嚢腫、子宮内膜症 など)

婦人科は問題なしでしたが、症状だけでの鑑別は難しく、正しく診断をつけ、治療方針を立てるため大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を行いました。

 
【大腸内視鏡検査】

大腸全体に炎症を認め、生検結果と合わせて潰瘍性大腸炎と診断しました。

■実際の大腸内視鏡画像■

大腸粘膜に炎症像(びらんや発赤・浮腫)を認め、潰瘍性大腸炎を考えました

潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎は、免疫の異常による大腸の粘膜に慢性的な炎症が続く病気です【1】。

原因

明確な原因は不明ですが免疫の異常・腸内細菌の変化・遺伝素因・環境要因などが組み合わさると考えられています

特徴
  • 若い人に多い

  • 再燃(悪化)と寛解を繰り返す

  • 下痢・下血・腹痛・発熱など

  • 冬やストレスで悪化しやすい【2】

過敏性腸症候群との違い
  過敏性腸症候群 潰瘍性大腸炎
炎症 なし あり
検査異常 基本なし 内視鏡で炎症や潰瘍あり
発熱・血便 ほぼなし 出ることもある
治療 生活改善・薬物治療 免疫調整薬・5-ASA|必要に応じて生物学的製剤

IBSだと自己判断して市販薬で様子を見てしまうと、潰瘍性大腸炎の治療が遅れ、悪化することがあります。

関連ページ

潰瘍性大腸炎について専門医の院長によるより詳しい解説はこちら

 

【治療】
  • 腸管の炎症を抑える5-ASA製剤を開始

  • 2週間程で腹痛・軟便は改善

  • 寛解維持のため投薬継続

潰瘍性大腸炎は正しく治療すれば社会生活を普通に送ることができます。

ただし、潰瘍性大腸炎は再燃と寛解を繰り返す病気のため、「良くなったから薬をやめる」のは厳禁 です。

継続しながら経過を見ることが大切です。

院長からのコメント

寒さやストレスで悪化する腹痛・下痢があると「過敏性腸症候群かな」と思われる方も多く、

実際に医療機関でもそのように診断されることもありますが、

冬場の悪化、慢性的な症状、便の性状変化がある場合は、潰瘍性大腸炎の可能性も必ず考える必要があります。

潰瘍性大腸炎は早期診断・早期治療が大切です。

自己判断を避け、消化器・胃腸専門の医療機関を受診するようにしましょう。

 

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WEB予約はこちら 03-5940-3833

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 潰瘍性大腸炎は治りますか?

A. 完全に治る病気ではありませんが、薬で寛解状態を維持することができます【1】。

 

Q2. 潰瘍性大腸が冬に悪化しやすいのは本当ですか?

A. はい。気温差やストレスが炎症悪化の要因になることがあります【2】。

 

Q3. 過敏性腸症候群と潰瘍性大腸炎の違いは?

A.過敏性腸症候群は炎症がない機能的な病気、潰瘍性大腸は大腸に炎症を起こす病気です。

 

Q4. 血便がなくても潰瘍性大腸炎はありますか?

A. はい。腹痛・軟便だけで発症する方もいます。

 

Q5. どんな時に大腸カメラを受けたほうがいいですか?

A. 冬に悪化、長引く腹痛、粘液便、体重減少、発熱などがある場合です。

 

Q6. 潰瘍性大腸は女性に多い?

A. 男女差は少ないですが、20〜40代に多く見られます。

 

Q7. 潰瘍性大腸はストレスで再燃・悪化しますか?

A. します。ストレスは大きな増悪因子です。

 

Q8. 寛解したら薬を止めてもいい?

A. 再燃しやすくなるため、医師と相談の上継続するのが一般的です。

 

Q9. 食事で気をつけることは?

A. 脂質の多い食品やアルコール、刺激物は悪化因子です。

 

Q10. 妊娠・出産はできますか?

A. ほとんどの方は可能です。計画的な妊娠を医師と相談してください。

まとめ

  • 冬は腹痛・軟便が悪化しやすい

  • IBSと思っても、大腸全体の炎症=潰瘍性大腸炎の場合がある

  • UCは早期診断が非常に重要

  • 大腸内視鏡で確定し、適切な投薬で寛解維持が可能

  • 自己判断せず、専門医での診察・大腸内視鏡検査が大切です

当院の胃カメラの特徴
  • ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない内視鏡検査

  • 高解像度スコープで小さな病変も発見

  • 土日対応、事前診察は原則不要

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

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医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

アクセス

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所在地

170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11  十一屋ビル4階

交通
巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階  

巣鴨駅前胃腸内科クリニック

JR巣鴨駅 南口より徒歩3分。詳しい道順はこちら

▶📞お電話での予約・お問い合わせ:03-5940-3833

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参考文献

【1】日本消化器病学会:潰瘍性大腸炎診療ガイドライン
【2】Inflammatory Bowel Diseases Journal:季節変動とIBD増悪に関する研究

文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

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