胸の痛みの原因は逆流性食道炎?胃カメラで分かった実際の治療例
胸の奥が痛む、締めつけられるように感じる、食後や夜間に胸のあたりが苦しくなる――。
このような症状があると、「心臓の病気ではないか」と不安になる方は多いと思います。
もちろん、強い胸痛や冷や汗、息切れ、動悸を伴う場合には、まず心臓の病気を確認することが大切です。
一方で、心臓の検査では大きな異常がなく、胃カメラで調べてみると、胸の痛みの原因が逆流性食道炎だったと分かることもあります。
逆流性食道炎は、胸やけだけでなく、胸の痛みやのどの違和感、咳として現れることもあります。
今回は、胸の痛みをきっかけに受診され、胃カメラ検査で逆流性食道炎と診断された患者さんの実例をもとに、症状・検査・治療・i-katsuサプリを用いた再発予防について専門医の院長がわかりやすくご紹介します。
胸の痛みでお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。
✅ 胸の痛みは心臓の病気だけでなく、逆流性食道炎が原因になることもあります。
✅ 食後や夜間に胸の奥が痛む、胸やけ・呑酸を伴う場合は消化器疾患も考えます。
✅ ただし、強い胸痛・冷や汗・息切れ・動悸がある場合は、まず心臓の病気を除外することが重要です。
✅ 胃カメラでは、食道のただれや食道がんなどを確認できます。
✅ 逆流性食道炎は薬だけでなく、食後すぐ横にならない・夕食時間を早めるなどの生活習慣の見直しも大切です。
巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。
お困りの方は是非ご相談ください。
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
胸の痛みで逆流性食道炎を疑うのはどんなとき?
胸の痛みがあると、まず心臓の病気を心配される方が多いと思います。もちろん、強い胸痛、冷や汗、息切れ、動悸、左肩やあごへの放散痛などがある場合は、狭心症や心筋梗塞などの心疾患を優先して確認する必要があります。
一方で、心電図や胸部レントゲンなどで大きな異常がなく、食後や夜間に胸の奥が痛む、胸やけや酸っぱいものが上がる感じがある、横になると悪化する、といった場合には、逆流性食道炎などの消化器疾患が関係していることがあります。
逆流性食道炎では、胃酸や胃の内容物が食道へ逆流することで食道粘膜に炎症が起こり、胸やけだけでなく、胸の痛み、のどの違和感、咳、声がれなどの症状につながることがあります。
実際の治療例|40代 男性 胸の痛みが続く…
【症状】
「最近、毎日ではないが食後や夜に胸の奥がチクチクと痛む感じがある」と訴えて当院を受診されました。
動悸や息切れはなく、心電図・胸部レントゲンでは特に異常は認めず、心臓の病気の可能性は低い印象でした。
問診を進めていくと、以下のような生活習慣が明らかに:
- 食後すぐに横になることが多い
- コーヒーを好む
- デスクワーク中心で運動習慣がほとんどない
これらの情報を踏まえ、「逆流性食道炎」や「食道がん」などの食道疾患が疑われ、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を実施しました。
【胃カメラ】
実際に胃カメラを行うと胃と食道のつなぎ目にびらん(ただれ)を認め、逆流性食道炎の診断が確定しました。
胃と食道のつなぎ目に5条のびらんを認め(黄色部分)、 逆流性食道炎と診断しました。
関連ページ
▶胃カメラ検査の流れや鎮静剤を使用した検査については、 胃内視鏡検査(胃カメラ) のページで詳しく解説しています。
◆逆流性食道炎とは?
逆流性食道炎は、胃酸や胃の内容物が食道へ逆流することで、食道の粘膜に炎症を起こす疾患です。
典型的な症状には以下のようなものがあります。
- 胸焼け(みぞおちのあたりが熱く感じる)
- 呑酸(酸っぱい液体がのどに上がってくる感じ)
- のどの違和感、声枯れ
- 胸の痛み(特に心臓のあたり)
実はこの「胸の痛み」が、心臓の病気とよく間違われる症状でもあります。
合わせて読みたい
▶逆流性食道炎の詳細|より詳細な逆流性食道炎の情報がご確認いただけます
【治療】
薬物療法と生活習慣の見直し
逆流性食道炎の治療は
- 胃酸の分泌過多を抑える制酸薬
- 胃の動きを改善し胃酸の流れをよくする機能改善薬
- 逆流性食道炎を引き起こす生活習慣の改善
を軸に行っていきます。
この患者さんは食後と夜間に症状が強く、食後に制酸剤と逆流を抑える漢方を飲んでいただくことにするとともに
逆流性食道炎を引き起こしやすい習慣を改善する生活指導を行いました。
- 食後すぐに横にならない
- 夕食は寝る3時間前までに済ませる
- コーヒーや脂っこい食事を控える
- 適度な運動を取り入れる
【経過】
薬の服用開始から1週間ほどで胸の違和感は軽快し、1ヶ月後にはほぼ症状が消失し薬は一旦中止としました。
ただ、逆流性食道炎はぶり返しやすく、ご本人からできれば何か予防をやっていきたいとの希望があり、当院オリジナルサプリのi-katsuを飲んで頂くこととし、その後も胸痛の再発はなく落ち着いた状態を維持されています。
このように逆流性食道炎は、
- 状態をきちんと把握して適切な投薬を行うこと
- ぶり返しやすいためきちんと予防を行っていくこと
が重要です。
なぜi-katsuが逆流性食道炎に効果的なのか?
逆流性食道炎が「ぶり返しやすい」理由
多くの方が制酸薬で改善しても、服薬をやめると症状が再発します。
これは“胃酸リバウンド”と呼ばれる現象で、薬により一時的に抑えられていた胃酸分泌が、急激に回復しすぎるために起こります。
i-katsuにできること
✅胃酸の状態を適切に保つことで、逆流性食道炎の予防に効果
✅制酸剤中止後の“リバウンド現象”を抑制
✅乳酸菌+生薬のみで構成 →副作用が出ることはほぼなく 長期服用でも安心
i-katsuはこんな方におすすめです
-
胃薬をやめるとすぐに症状が戻ってしまう
-
薬に頼らず、体質から整えたい
-
軽い症状のうちに予防したい
-
長期的な再発防止をしたい
関連ページ
▶逆流性食道炎を繰り返しやすい方、薬を減らした後の再発予防を考えたい方は、 なぜ逆流性食道炎にi-katsuが効くのか? もご参照ください。
院長からのコメント
胸の痛み=食道からのサインかも?
胸の痛みが消化器由来であることは、意外に多くあります。
心臓の病気でないことがわかるとホッとされる方も多いですが、逆流性食道炎も放置せず治療することが重要です。
放置してしまうと、逆流性食道炎は慢性化したり、食道がんのリスクがあるバレット食道という状態に進行する可能性もあります。
「ちょっとした胸の違和感」「食後の不快感」なども、気になるときは早めに専門医を受診しましょう。
巣鴨駅前胃腸内科クリニックでは、最短で当日中に胃カメラをお受け頂ける体制を整えています。
また鎮静剤による無痛胃カメラにも対応しております。
「もしかして…?」と思ったら、どうぞお気軽にご相談ください。
お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833
※受診時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります
当院の胃カメラの特徴
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ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない内視鏡検査
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高解像度スコープで小さな病変も発見
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土日対応、事前診察は原則不要
よくある質問
Q. 胸の痛みは逆流性食道炎でも起こりますか?
はい、起こることがあります。逆流性食道炎では、胃酸や胃の内容物が食道へ逆流することで食道粘膜が刺激され、胸やけだけでなく、胸の奥の痛みや違和感として感じられることがあります。特に、食後や夜間、横になったときに悪化する胸の痛みでは、逆流性食道炎が関係している可能性があります。
Q. 胸が痛いとき、心臓の病気と逆流性食道炎はどう見分ければよいですか?
症状だけで完全に見分けることは難しいです。強い胸痛、冷や汗、息切れ、動悸、左肩やあごに広がる痛み、締めつけられるような痛みがある場合は、まず心臓の病気を確認する必要があります。一方で、食後に悪化する、横になるとつらい、胸やけや酸っぱいものが上がる感じを伴う場合は、逆流性食道炎などの消化器疾患も考えます。
Q. 心電図で異常がなければ、胸の痛みは胃や食道が原因ですか?
心電図で大きな異常がない場合でも、すぐに胃や食道が原因と断定できるわけではありません。胸の痛みには、心臓、肺、食道、胃、筋肉、神経などさまざまな原因があります。心臓や肺の緊急性が低いと判断されたうえで、食後や夜間の胸痛、胸やけ、呑酸などがある場合には、胃カメラなどで食道や胃を確認することがあります。
Q. 逆流性食道炎の胸の痛みはどのような痛みですか?
胸の奥が焼けるように痛い、みぞおちから胸にかけて違和感がある、食後に胸が重苦しい、横になると胸のあたりが苦しくなる、といった訴えがみられることがあります。ただし、痛みの感じ方には個人差があり、心臓の病気と似た症状になることもあるため、自己判断は避けることが大切です。
Q. 胸やけがなくても逆流性食道炎のことはありますか?
はい、あります。逆流性食道炎では、典型的な胸やけや酸っぱいものが上がる感じが目立たず、胸の痛み、のどの違和感、咳、声がれ、げっぷ、みぞおちの不快感などが中心になることもあります。胸やけがないからといって、逆流性食道炎の可能性が完全になくなるわけではありません。
Q. 胸の痛みがあるときに胃カメラは必要ですか?
胸の痛みの原因として逆流性食道炎や食道・胃の病気が疑われる場合、胃カメラで食道や胃の粘膜を直接確認することがあります。胃カメラでは、逆流性食道炎によるびらん、食道裂孔ヘルニア、食道がん、胃がん、胃潰瘍などが隠れていないかを確認できます。特に症状が続く場合や、薬を飲んでも改善しにくい場合には検査が重要です。
Q. 逆流性食道炎は薬で治りますか?
多くの場合、胃酸を抑える薬などで症状の改善が期待できます。ただし、逆流性食道炎は生活習慣や食事内容、体重、姿勢、食後すぐ横になる習慣などが関係することも多く、薬だけでなく再発しにくい生活習慣づくりも大切です。症状や内視鏡所見に応じて治療内容を調整します。
Q. 逆流性食道炎を繰り返さないために、生活で気をつけることはありますか?
食後すぐ横にならない、夕食を寝る3時間前までに済ませる、脂っこい食事や食べすぎを控える、アルコール・コーヒー・刺激物を摂りすぎない、体重管理を行う、といった工夫が大切です。特に夜間や明け方に症状が出る方では、夕食時間や就寝前の習慣を見直すことで症状が軽くなることがあります。
Q. 逆流性食道炎の再発予防にi-katsuは使えますか?
当院では食生活や生活習慣の見直しとあわせて、i-katsuでの逆流性食道炎の予防を行っております。逆流性食道炎はぶり返しやすい疾患でもあるため、長期的な予防策も重要です。
Q. 胸やけや胸の痛みがあるとき、i-katsuだけで様子を見てもよいですか?
胸やけや軽い胃の不快感だけでなく、胸の痛みを伴う場合は、i-katsuだけで様子を見るのではなく、まず原因を確認することが大切です。胸の痛みには、逆流性食道炎などの消化器疾患だけでなく、心臓や肺の病気が関係していることもあります。特に、強い胸痛、冷や汗、息切れ、動悸、左肩やあごに広がる痛みがある場合は、早めに医療機関を受診してください。心臓などの緊急性が低く、逆流性食道炎の再発予防や体調管理を目的とする場合に、生活習慣の見直しとあわせてi-katsuを検討する形が安心です。
Q. 胸の痛みを放置するとどうなりますか?
胸の痛みの原因が心臓の病気だった場合、放置すると危険なことがあります。また、逆流性食道炎が原因の場合でも、症状が長引くと食道の炎症が続いたり、生活の質が下がったりすることがあります。強い痛みや冷や汗、息切れを伴う場合は早急な対応が必要です。症状が軽くても、繰り返す場合や長引く場合は一度相談しましょう。
Q. どのような胸の痛みなら消化器内科を受診した方がよいですか?
食後や夜間に胸が痛む、横になると悪化する、胸やけがある、酸っぱいものが上がる、みぞおちの不快感を伴う、胃薬で一時的に楽になる、のどの違和感や咳を伴う、といった場合は消化器疾患が関係している可能性があります。ただし、強い胸痛や冷や汗、息切れ、動悸を伴う場合は、まず救急受診や循環器での確認を優先してください。
胸やけ・胸の痛み・逆流性食道炎でお悩みの方へ
胸の痛みには、心臓の病気だけでなく、逆流性食道炎などの消化器疾患が関係していることがあります。食後や夜間に悪化する胸の痛み、胸やけ、酸っぱいものが上がる感じが続く方は、当院にご相談ください。
📞 お電話でのご予約:03-5940-3833
医師紹介
神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長
📍経歴
国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、
消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。
胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、
内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。
2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。
「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」
そんな方にも安心して診察や検査を頂けるような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。
アクセス
所在地
〒170-0002
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文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介
(消化器学会・内視鏡学会専門医)
参考文献
- 日本消化器病学会. 胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021 改訂第3版. 南江堂, 2021.
- Mindsガイドラインライブラリ. 胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021(改訂第3版).
- Katz PO, Dunbar KB, Schnoll-Sussman FH, et al. ACG Clinical Guideline for the Diagnosis and Management of Gastroesophageal Reflux Disease. Am J Gastroenterol. 2022.
- Shaheen NJ, Falk GW, Iyer PG, et al. Diagnosis and Management of Barrett’s Esophagus: An Updated ACG Guideline. Am J Gastroenterol. 2022.
