実際の治療例【ガスが溜まってお腹が張る…正体は“機能性のガス貯留”?】
「お腹がガスで張って苦しい」「食後に膨満感が強い」「何年も同じ症状を繰り返している」──
そんなお悩みを抱えていませんか?
一見すると軽い不調のようでも、なかには大腸の病気が隠れていることもあります。
今回は実際に当院を受診された40代女性の症例をもとに、検査の流れ・治療法・改善経過 を専門医の視点から解説します。
40代 女性 ガスが溜まってお腹がはる
【症状】
学生時代からガスが溜まりお腹が張る状態を度々繰り返していましたが、ここ最近は頻度が増え張りも強くなったとのことで来院されました。
【診察】
触診では腹部の鼓音を認め、やはりガスの貯留が考えられました。
次に腹部レントゲンでガスが大腸ガスなのか小腸ガスなのかを調べることとしました。
【検査】
腹部レントゲンを行うと大腸ガスを認めました。
大腸ガスの原因として大腸の閉塞や狭窄がないかを大腸内視鏡(大腸カメラ)で調べてみましたが異常はなく、
機能性のガス貯留(病気ではなく腸の働きの低下や腸内細菌の影響で生じる状態)を考えました。
【大腸カメラの実際の画像】 炎症やガンなどの異常はなく、問題ない状態でした。
【治療】
機能性のガス貯留は腸の働きの低下や腸内細菌のバランスの乱れで生じることが多く、その点を改善するような治療を行いました。
腸の運動機能改善薬・漢方薬
腸の蠕動運動などの働きを改善するような薬となります。
西洋薬と漢方薬でそれぞれ作用機序が異なるため、別々の点で作用してくれますので合わせて使うことで相乗効果も期待できます。
整腸剤
腸内細菌のバランスを整えることで動きの改善や張りの改善に役立てます。
食事指導
低フォドマップ食(腸内で発酵しやすい糖質を減らし、腹部膨満感やガスの症状を和らげる食事法)に取り組んでいただきました。
▶関連ページ:
・なぜお腹の張りが続くのか?その原因と必要な検査・治療について
・低フォドマップ食とは?|お腹の張りや便通異常を改善するための食事療法
【経過】
10日ほどすると徐々に張り感が減りはじめ、1か月後には腹部膨満感の頻度・程度ともに大きく改善し、日常生活でのストレスも大幅に減少しました。
症状の改善に伴い減薬や休薬も勧めましたが、ご本人が継続しておきたいと希望され現在も続けています。
院長からのコメント
機能性のガス貯留や腹部膨満感は「ただの体質」と思われがちですが、整腸剤や漢方薬、食事療法で改善するケースが多くあります。
ただし、大腸がんなどの病気で張ってしまうこともあり、自己判断で放置せず、検査で器質的な異常がないかを確認することが第一歩 です。
気になる症状が続く場合はぜひ一度ご相談ください。
お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833
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医師紹介
神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長
📍経歴
国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、
消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。
胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、
内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。
2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。
「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」
そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。
アクセス
所在地
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11 十一屋ビル4階
交通
巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階巣鴨駅前胃腸内科クリニック
お電話での予約・お問い合わせ:03-5940-3833
文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介
(消化器学会・内視鏡学会専門医)
文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)
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