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実際の治療例【お腹が張って吐いてしまう…原因は大腸がんによる“がん性腸閉塞”】

[2024.01.24]

「お腹が張る」「便秘が続く」「食べると吐いてしまう」──

こうした症状が続く場合は重篤な病気が隠れいることがありますが、単なる胃腸炎や便秘だと思い込み、受診が遅れるケースも少なくありません。

今回ご紹介するのは、実際に 大腸がんが原因で腸閉塞を起こしていた50代男性 の症例です。

早期の精密検査と診断がいかに重要かをお伝えします。

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症例|50代男性「お腹が張って食べ物を食べると吐いてしまう。」

【症状】

数か月前から便が出にくくお腹の張るようになり、近所の内科で下剤をもらって様子を見ていましたが、徐々に便秘・張りともひどくなり、数日前からは食べ物を食べると吐いてしまう状態でした。

通院中の内科では胃腸炎と言われ、整腸剤や吐き気止めを追加で処方されましたが、全く改善なく当院を受診されました。

【診察】

触診では腹部の張りが顕著で、腹痛も伴う状態でした。

胃腸炎のほかに腸閉塞腹水など色々な状態が想定され、正しい診断を行うためまずは腹部レントゲンと腹部エコーで状態をチェックすることとしました。

【検査】

腹部レントゲンでは著名に拡張した腸管ガスを認め、ガスの状態から腸閉塞と診断しました

黒い部分が拡張した腸管ガスです。 矢印部分のようにガスの境界部分が水平になっている状態が腸閉塞の所見です。

次に腹部エコーを行うとS状結腸に大腸壁の不整な肥厚を認め、大腸ガンを強く疑いました。

赤い線が肥厚した大腸壁で大腸ガンを強く疑う所見です。 黄色部分が腸管の内腔ですが、周りのガンから圧迫されピンホールのように狭まっており、この部分で腸閉塞が起こっています。

以上より大腸ガンの成長して大きくなることで、大腸の内腔を圧迫してしまい起こるがん性腸閉塞を考えました。

【治療】

腸閉塞S状結腸ガンの治療を行うため高次医療機関の救急外来と連携し即日入院となり、まずは腸閉塞に対しての治療を行い、その後にガンの状態を内視鏡やCTで正確に診断し、治療内容を決めていく方針となりました。

院長からのコメント

便秘や便が細くなった・吐き気といった症状を伴うお腹の張りは注意が必要で、今回のようにガンなどによる腸管の内腔の圧迫による症状の可能性があります。

もちろん胃腸炎のこともありますが、薬が効かない症状が2週間以上続いているといった場合には検査して状態を見ることが大切です。

特にエコーレントゲン血液検査などは外来で簡便に出来てすぐに結果もわかるため、診断につながる情報を得られることも多く当院では積極的に行っております。

症状でお悩みの方はお力になれますのでご相談ください。

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

まとめ

 

・お腹の張りや便秘、吐き気が続くときには 大腸がんによる腸閉塞 が隠れていることがあります

・胃腸炎や一時的な便秘と違い、 症状が長引く・薬で改善しない場合は要注意

・腹部エコー・レントゲン・血液検査は外来で簡便に行え、早期診断につながります

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よくある質問FAQ

Q1. 腸閉塞の症状はどのように現れますか?

A. 強いお腹の張り・吐き気・便やガスが出なくなることが典型的です。進行すると激しい腹痛を伴うこともあります。

Q2. 便秘と腸閉塞はどう違うのですか?

A. 便秘は便が硬い・出にくいといった慢性的な状態ですが、腸閉塞は腸がふさがり 便もガスも出なくなる重篤な状態 です。

Q3. 大腸がんによる腸閉塞はどんな人に起こりやすいですか?

A. 40代以降で便秘・便が細い・血便・体重減少などがある方は注意が必要です。健診や検診での早期発見も大切です。

Q4. 腹部エコーで本当に大腸がんが見つかるのですか?

A. 腹部エコーは腸管の壁の肥厚や内腔の狭窄を評価でき、大腸がんの可能性を示唆する所見が得られることがあります。

早期がんを見つけることは難しいですが、進行がんを指摘できるケースもあり、外来ですぐ行えるため当院では腹部症状のある方には積極的に行っております。

▶関連ページ:エコー検査|実際の流れや検査で分かる病気の詳細がご確認いただけます

医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

アクセス

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所在地

170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11  十一屋ビル4階

交通
巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階  

巣鴨駅前胃腸内科クリニック

お電話での予約・お問い合わせ:03-5940-3833

文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

参考文献

 

  • 大腸癌研究会編. 大腸癌治療ガイドライン 2022年版. 金原出版; 2022.

  • 日本消化器内視鏡学会編. 大腸内視鏡スクリーニング・サーベイランスガイドライン 2020. 南江堂; 2020.

  • 日本消化器病学会編. 消化器病診療ガイドラインシリーズ 大腸ポリープ・大腸腫瘍 2020. 南江堂; 2020.

  • 国立がん研究センター がん情報サービス. 大腸がん(大腸癌). https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/ (最終アクセス: 2025年9月).

  • Biondo S, et al. Large bowel obstruction: predictive factors for postoperative mortality. Dis Colon Rectum. 2004;47(11):1889–1897.

  • Frago R, et al. Current management of acute malignant large bowel obstruction: a systematic review. Am J Surg. 2014;207(1):127–138.

  • Matsuda T, et al. Clinical outcomes of patients with malignant colorectal obstruction managed with self-expandable metallic stent: a multicenter prospective cohort study in Japan. Gastrointest Endosc. 2015;82(4): 697–703.

  • De Giorgio R, et al. Management of acute colonic pseudo-obstruction (Ogilvie’s syndrome): an evidence-based review. World J Gastroenterol. 2008;14(29): 4545–4550.

 

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