実際の治療例【大腸がん術後の経過観察で発見された“見逃されやすい早期がん”】専門医が解説
大腸がんは「手術して終わり」ではなく、その後の定期的な経過観察がとても重要です。
実際に、大腸がんの再発や新たなポリープは術後のフォローアップで発見されることが少なくありません。
今回ご紹介するのは、大学病院で手術を受けた30代男性が、術後の定期検査を当院で行った際に、高次医療機関でも見落とされやすい扁平型の早期がん(鋸歯状腺腫由来の早期がん)が見つかった症例です。
特に大腸がん家系の方や、過去にポリープ切除を受けた方にとっては、「どのように見つけ、どのように治療するのか」を知ることが、将来の再発予防につながります。
症例 30代 男性 大腸がんの治療後の経過観察
【症状】
3年前に大腸がんの手術を受けており、術後は手術を受けた大学病院で大腸内視鏡による定期検査を受けていましたが、
大腸がんの再発や新たなガン・ポリープはないとのことで、「今後の内視鏡による経過観察は近くのクリニックでもよい」と言われ当院に紹介となりました。
【診察】
前回の内視鏡から1年程経過したとのことで、 早速当院にて大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けて頂くこととしました。
【内視鏡検査】
大腸内視鏡では、手術部分の再発は見止まませんでしたが、横行結腸部分に25㎜大の扁平なポリープを認めました(矢印部分)。
【経過】
切除したポリープを顕微鏡検査(病理診断)で確認するとやはりガンの状態でした。
ただ幸いにも転移の心配のない早期ガンでしたので、内視鏡治療で治癒切除となりました。
今回の早期がんについて
大腸がんはポリープから発生することがほとんどなのです。
その中でも鋸歯状腺腫というタイプは
・若年層にも発生する
・扁平で周りと同化しやすく、襞の間に隠れてしまい発見しづらい
・多発する傾向がある
という嫌な特徴を持ち、見逃されやすい病変です【参考:日本消化器内視鏡学会ガイドライン2020】。
今回も前回の検査から1年で発生したものではなく、前回の検査時には見落とされていたと考えられます。
当院の内視鏡検査の工夫
当院ではなるべくこのような見落としを減らすため、
- 超高解像度の次世代内視鏡システム「EVIS-X1」の導入
- Ultra HDの4Kモニターの導入
- 襞をめくって観察するための特殊フードの使用
などの対策を行い、鋸歯状腺腫の発見率を上げるための工夫を行っております。
院長からのコメント
大腸がんは「術後の経過観察」が非常に大切です。
今回のように、高次医療機関でも見逃されることがあるため、「どこで検査を受けるか」が再発予防に直結します。
気になる症状や家族歴がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833
よくある質問FAQ
Q1. 若くても大腸がんになるのですか?
はい。大腸がんは50歳以上で多い病気ですが、近年は若年層でも増加傾向にあります。
国立がん研究センターのデータによると、40歳未満でも年間数百人単位で大腸がんが発生しています。特に家族歴がある方や生活習慣の影響(食生活・肥満・喫煙)でリスクが高まるとされています。
Q2. 鋸歯状腺腫とは何ですか?
大腸ポリープの一種で、扁平で周囲と同化しやすく、発見が難しい病変です。
従来は「良性」と考えられていましたが、近年は鋸歯状腺腫から大腸がんが発生することが明らかになっています。
特に右側結腸(上行結腸・横行結腸)に多く、専門医でも見落とすことがあるため注意が必要です。
Q3. 鋸歯状腺腫はなぜ見逃されやすいのですか?
・丈が低く扁平である
・色調変化が少なく、粘膜と同化しやすい
・腸のヒダに隠れやすい
これらの理由から、通常の大腸カメラでは気づかれにくい特徴があります。
当院では、次世代内視鏡EVIS-X1・4Kモニター・特殊フードを活用して、こうした見逃しを減らしています。
Q4. 術後の経過観察はどれくらいの頻度で必要ですか?
大腸がんの手術後は、一般的に1年ごとに大腸内視鏡検査を受けることが推奨されています。
ただし、ポリープの種類や家族歴によっては、より短い間隔での検査が必要な場合もあります。医師と相談しながら適切なタイミングで検査を受けましょう。
Q5. どんな人が特に大腸カメラを受けた方がいいですか?
大腸がんの家族歴がある方
若くても便潜血検査で陽性が出た方
過去にポリープ切除歴がある方
便通異常(下痢・便秘・便が細い)が続いている方
これらに当てはまる方は、大腸内視鏡によるチェックをおすすめします。
まとめ
-
大腸がん術後の経過観察は、再発だけでなく新しいポリープやがんを早期に発見する機会
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鋸歯状腺腫は見つかりにくく、見落としやすい
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当院では最新機器と専門医の観察技術で発見率を高めている
大腸がん家系の方、ポリープ切除歴のある方はぜひ当院にご相談ください。
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▶お電話:03-5940-3833
医師紹介
神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長
📍経歴
国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、
消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。
胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、
内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。
2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。
「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」
そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。
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〒170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11 十一屋ビル4階
交通
巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階巣鴨駅前胃腸内科クリニック
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文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介
(消化器学会・内視鏡学会専門医)
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