【胃腸炎後から続く胃の不調…原因は機能性ディスペプシア|i-katsuで改善した実際の治療例】
「胃腸炎が治ったのに、胃の不快感や吐き気がずっと続く…」
「胃薬を飲んでも、完全には良くならない」
このような場合、機能性ディスペプシア(FD)が関係していることがあります。
機能性ディスペプシアは、胃カメラなどの検査で明らかな潰瘍やがんなどが見つからなくても、胃痛・胃もたれ・吐き気・食後の張り・早期満腹感などが続く病気です。
特に、胃腸炎や食あたりの後から症状が続く場合は、感染後機能性ディスペプシアとして考えることがあります【1】【2】。
当院では、機能性ディスペプシアに対して、胃酸・胃の動き・胃内環境にアプローチする治療の一つとして、当院オリジナルのi-katsuを使用しています。
今回は、胃腸炎後から胃の不調が続き、薬だけでは改善しきれなかった30代男性が、i-katsuを用いた治療で改善した実際の治療例をご紹介します。
胃の不調でお悩みの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。
胃腸炎後から胃もたれ・吐き気・胃の張りが続く方へ
巣鴨駅前胃腸内科クリニックでは、胃痛・胃もたれ・吐き気・食欲不振などの胃腸症状に対して、診察・胃カメラ・腹部エコー・血液検査などを組み合わせて原因を確認しています。
薬だけで改善しにくい機能性ディスペプシアに対しては、i-katsuを含めた治療も行っています。お困りの方は是非ご相談ください。
機能性ディスペプシアとは?
機能性ディスペプシアは、胃カメラなどで明らかな病気が見つからないにもかかわらず、胃痛・胃もたれ・食後の張り・早期満腹感・吐き気などが続く病気です。
大きく分けると、食後のもたれや早期満腹感が中心の食後愁訴症候群(PDS)、みぞおちの痛みや灼熱感が中心の心窩部痛症候群(EPS)があります。
胃腸炎後に発症するタイプでは、感染をきっかけに胃腸の免疫反応、微小炎症、胃腸の動き、胃腸内の細菌叢などが変化し、症状が続くことがあります。
今回のように急性胃腸炎後に機能性ディスペプシアを発症する人が一定数いることが報告されています【2】。
i-katsuはFD治療でどのような役割を持つのか
機能性ディスペプシアでは、胃酸を抑える薬、胃の動きを改善する薬、漢方薬などを使用することがあります。ただし、薬で症状が一部改善しても、胃もたれ・吐き気・張りが残る方や、薬をやめると症状が戻る方もいます。
そのような場合、当院では胃の機能だけでなく、胃内環境や再発しやすい体質にも目を向けることが大切だと考えています。
当院で考えるi-katsuの主な役割
- 胃酸分泌の乱れを整える
- 胃の動きをサポートし、胃もたれ・張りにアプローチする
- 胃内細菌叢を含めた胃内環境を整える
- 薬だけでは不十分なFD症状に対して、治療の選択肢を広げる
- 症状改善後の再発予防・体質改善目的で継続しやすい
i-katsuは、機能性ディスペプシアに対する当院の治療法の一つとして使用しています。
特に、胃薬だけでは改善が頭打ちになる方、薬をやめるとぶり返す方、胃腸炎後から不調が続く方では、治療の選択肢として検討しています。
関連ページ:i-katsuの詳しい作用はこちら
実際の治療例|30代男性「胃腸炎を起こした後から胃の調子が悪い」
【症状】
半年ほど前に3日間ほど水下痢の症状があり、職場近くの内科で感染による胃腸炎と診断され投薬治療を受けました。
下痢の症状は数日で落ち着いたものの、その後から胃の鈍痛や気持ち悪さ・吐き気・張りが続き、内科で胃薬を処方されたものの改善がなく、
消化器内科を紹介され胃カメラ(胃内視鏡)を受けましたが異常はなく、機能性ディスペプシアと診断。
同院で投薬治療を続けるも症状が続くとのことで当院を受診されました。
【診察】
機能性ディスペプシアとは、食道や胃・十二指腸・その他の内臓に病気がないにも関わらず、胃の機能の異常(胃酸の分泌・弛緩や排出などの胃の運動)や食道・胃の粘膜の知覚過敏などで、胃痛・張り・もたれ・吐き気などが起こる状態です。
ただし、これらの症状は膵臓などの消化器系の疾患や甲状腺疾患などの内科疾患でも起こるため、まずは腹部エコー・甲状腺関連の血液検査などを行いました。
【検査】
血液検査や腹部エコーは問題なく、やはり機能性ディスペプシアの可能性が高いと考えました。
【治療】
機能性ディスペプシアに対しては、胃の機能の異常を治していく治療を行います。
胃の機能には、
- 胃酸の分泌(胃酸が過多になると粘膜を刺激し、違和感・不快感・痛みの原因になります)
- 食べ物の排出などの運動(胃の排出機能や弛緩機能が落ち、もたれ・はり・吐き気・食欲不振などが起こります)
があり、まず使用する薬としては、
- 胃酸分泌過多を抑える制酸剤
- 胃の粘膜を保護する粘膜保護剤
- 胃の動きを改善する機能改善薬
などを用います。
・胃の鈍痛は食後の胃酸分泌過多、
・胃の気持ち悪さや張りは胃の動きの低下が考えられるため、
過剰な胃酸を抑える薬(1に該当)と動きや排出機能や動きを改善する機能改善薬や漢方(3に該当)
を処方して経過をみることとしました。
投薬後症状は半分程度までよくなったとのことで、4週間ほど続けて使用してみましたが完全には症状が取れないまま頭打ちとなりました。
感染性胃腸炎後には
- 粘膜の微小炎症(胃カメラでは異常がないように見えても生検すると顕微鏡検査で炎症がある状態)を生じていること2)や、
- 胃腸の細菌叢の変化を来し、
機能性ディスペプシアを起こしやすくなることがあると言われています1)。
そのような微小炎症がある場合には抗炎症薬が有効な場合があり、胃カメラを再度施行し、粘膜の微小炎症の有無の確認を行うこととしました。
通常の観察ではやはり異常はありませんでしたが、生検を行い顕微鏡で粘膜を観察すると微小炎症を認めました。
そこで微小炎症に対して抗炎症薬、細菌叢の変化に対して当院オリジナルサプリのi-katsuを使用し治療を継続しました。
i-katsuの作用
胃の乳酸菌と生薬を配合し
-
胃酸分泌の適正化
-
胃の動きの改善
当院では機能性ディスペプシアの方の治療に用いており高い効果をあげています。
投薬開始後2週間ほどすると症状がかなり改善し、さらに2週間後には症状はほとんどなくなっていました。
薬を一旦やめてみることを勧めたところ、ご本人より症状の再発が怖いとのことでi-katsuと漢方をを続けていただくこととし、その後も症状は落ち着いており安定しております。
i-katsuが合いやすい機能性ディスペプシアのタイプ
すべての方に同じ治療が合うわけではありませんが、当院では以下のような方にi-katsuを検討することがあります。
- 胃薬で一時的には良くなるが、すっきり治らない
- 薬をやめると胃もたれ・吐き気・胃痛が戻る
- 胃カメラでは異常なしと言われたが症状が続く
- 胃腸炎や食あたりの後から胃の不調が続く
- 食後すぐに胃が張る、少量で満腹になる
- ストレスや睡眠不足で胃の症状が悪化する
- 長期的に薬を続けることに抵抗がある
- 体質改善や再発予防も含めて治療したい
i-katsuは、胃薬と併用して上乗せを狙う場合もあります。また、症状が落ち着いた後の再発予防として継続することもあります。
- i-katsuについてのさらに詳しい内容は【▶胃腸内科が作ったサプリ i-katsu】
- i-katsuによるその他の治療例は【▶こちら】
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受診の目安
次のような症状がある場合は、胃腸炎後の不調と思い込まず、消化器内科で相談してください。
- 胃腸炎後、2週間以上胃もたれ・吐き気・胃痛が続く
- 胃薬を飲んでも改善しない
- 食欲が落ちて体重が減っている
- 胃カメラで異常なしと言われたが症状がつらい
- 食後すぐに胃が張る、少量で満腹になる
- 背中の痛み、黄疸、発熱を伴う
- 黒い便、血便、貧血がある
- 50歳以上で新しく胃の症状が出てきた
特に、体重減少、貧血、黒色便、強い痛み、繰り返す嘔吐などがある場合は、機能性ディスペプシアだけでなく、胃がん・胃潰瘍・胆のう・膵臓の病気などを確認する必要があります。
院長からのコメント
胃腸炎後に「下痢は治ったのに、胃だけがずっと調子悪い」という方は少なくありません。胃カメラで大きな異常がないと、「気のせい」「ストレス」と言われてしまうこともありますが、機能性ディスペプシアでは胃の動き、胃酸分泌、知覚過敏、微小炎症、胃内環境などが複雑に関係して症状が続くことがあります。
この症例では、薬だけで症状が半分ほど改善したものの、完全には良くならず、微小炎症と胃内環境へのアプローチとしてi-katsuを使用しました。i-katsuは、当院では機能性ディスペプシア治療の一つとして、胃酸・胃の動き・胃内環境を整える目的で使用しています。
「胃カメラで異常なしと言われたけれど、胃の不調が続く」「胃薬だけでは良くならない」という方は、治療の選択肢がまだ残っている可能性があります。症状が長引く場合は、ぜひ一度ご相談ください。
巣鴨で胃もたれ・吐き気・胃痛が続く方へ
巣鴨駅前胃腸内科クリニックでは、胃カメラ・腹部エコー・血液検査を組み合わせ、胃腸炎後から続く胃の不調や機能性ディスペプシアを診療しています。薬だけで改善しにくい方には、i-katsuを含めた治療もご提案しています。
お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833
よくある質問FAQ
Q1. 胃腸炎後に胃もたれや吐き気が続くことはありますか?
A. あります。胃腸炎や食あたりの後に、胃の動きの低下、知覚過敏、微小炎症、胃内細菌叢の乱れなどが残り、機能性ディスペプシアのような症状が続くことがあります。
Q2. 胃カメラで異常なしでも胃もたれが続くのはなぜですか?
A. 胃カメラで潰瘍やがんなどの明らかな病気がなくても、胃の動き、胃酸分泌、知覚過敏、微小炎症などの機能的な異常で症状が続くことがあります。この状態を機能性ディスペプシアと呼びます。
Q3. 機能性ディスペプシアとは何ですか?
A. 胃カメラなどの検査で明らかな異常がないにもかかわらず、胃痛、胃もたれ、食後の張り、早期満腹感、吐き気などが続く病気です。胃の機能異常や知覚過敏が関係すると考えられています。
Q4. i-katsuは機能性ディスペプシアに使えますか?
A. 当院では、i-katsuを機能性ディスペプシア治療の一つとして使用しています。胃酸分泌の乱れ、胃の動き、胃内環境にアプローチする目的で、薬だけでは改善しにくい方や再発しやすい方に検討しています。
Q5. i-katsuは薬と一緒に飲めますか?
A. 症状や治療内容によりますが、当院では胃酸を抑える薬、胃の動きを改善する薬、漢方薬などと併用することがあります。現在内服中の薬がある方は、診察時に医師へお伝えください。
Q6. 胃腸炎後の胃の不調は自然に治りますか?
A. 軽い症状であれば自然に改善することもあります。ただし、2週間以上続く、食事がつらい、体重が減る、薬で改善しない場合は、機能性ディスペプシアや他の病気が隠れていないか確認が必要です。
Q7. 機能性ディスペプシアの診断に胃カメラは必要ですか?
A. 胃痛、胃もたれ、吐き気などは胃がん、胃潰瘍、ピロリ菌感染、逆流性食道炎などでも起こるため、胃カメラで病気を除外することは重要です。年齢や症状によって必要性を判断します。
Q8. 薬で半分くらい良くなったのに、まだ症状が残る場合はどうすればいいですか?
A. 薬の調整だけでなく、胃の動き、胃内環境、微小炎症、生活習慣、ストレス、睡眠などを見直すことがあります。当院では、症状に応じてi-katsuを含めた治療を検討します。
Q9. i-katsuは再発予防にも使えますか?
A. 当院では、症状が落ち着いた後も、胃内環境や胃の調子を整える目的でi-katsuを継続する方がいます。再発が不安な方、薬をやめると症状が戻る方では、予防的な治療として検討することがあります。
Q10. 巣鴨駅前胃腸内科では胃腸炎後の胃の不調を相談できますか?
A. はい。胃もたれ、吐き気、胃痛、食欲不振、胃の張りなどの症状に対して、診察、胃カメラ、腹部エコー、血液検査などを組み合わせて原因を確認しています。機能性ディスペプシアが疑われる場合は、薬やi-katsuを含めて治療を検討します。
まとめ
- 胃腸炎後から胃もたれ・吐き気・胃の張りが続く場合、機能性ディスペプシアの可能性があります。
- 胃カメラで異常なしでも、胃の動きの低下、胃酸分泌の乱れ、知覚過敏、微小炎症、胃内環境の乱れが関係することがあります。
- 薬だけで改善しきれないFDでは、胃内環境や再発しやすい体質へのアプローチも重要です。
- 当院では、i-katsuを機能性ディスペプシア治療の一つとして使用しています。
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医師紹介
神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長
📍経歴
国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。
胃もたれや下痢といった一般的な症状から炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。
2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。
「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」
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参考文献
- Rome Foundation. Rome IV Criteria. Functional Dyspepsia diagnostic criteria.
- Porcari S, et al. Prevalence of irritable bowel syndrome and functional dyspepsia after acute gastroenteritis: systematic review and meta-analysis. Gut. 2024.
- 日本消化器病学会. 機能性消化管疾患診療ガイドライン2021―機能性ディスペプシア(FD)改訂第2版.
- Moayyedi P, et al. ACG and CAG Clinical Guideline: Management of Dyspepsia. Am J Gastroenterol. 2017.
- Miwa H, et al. Evidence-based clinical practice guidelines for functional dyspepsia 2021. J Gastroenterol. 2022.
文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介 (消化器学会・内視鏡学会専門医)
