1年前は異常なしでも要注意|家族歴をきっかけに見つかった見逃しやすい早期大腸がん
大腸がんというと、血便や便が細くなるなどの症状をイメージされる方が多いかもしれません。
しかし実際には、症状がはっきりしないまま見つかることもあり、特に扁平で目立ちにくい病変は注意が必要です。【2】
今回の症例は、1年前の大腸内視鏡で異常なしと言われていたものの、ご家族のことが気になり再検査を希望された40代女性で、
非常に見つけづらい早期大腸がんが見つかり、その場で内視鏡切除できたケースを専門医の院長が分かりやすく解説します。
大腸がんの家族歴がある方や不安が続く方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。
巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。お気軽にご相談ください。
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
実際の治療例|40代女性「大腸内視鏡を受けたい」
【症状】
1年前に総合病院で大腸内視鏡を受けた際は異常を指摘されず、「次は3年後くらいでよい」と説明を受けていました。
ただ、ご家族に大腸がんの方がおられたため不安があり、念のため今年も大腸内視鏡を受けたいとのことで当院を受診されました。
【内視鏡検査】
大腸内視鏡を行うと横行結腸に扁平で非常に見つけづらい腫瘍があり、早期がんを疑い内視鏡で切除しました。
NBIモードで観察をしているため大腸が緑色に見えます。
このモードで観察することで大腸の凹凸がわかりやすくなりポリープを見つけやすくなります。 青矢印に囲まれた部分に扁平な腫瘍を認めます。
腫瘍を内視鏡で拡大観察すると、血管のパターンから早期大腸がんを考えました。
内視鏡で切除可能と診断し、その場で切除を行いました。
【治療】
切除したポリープの病理診断結果も早期がんとの結果でしたが、幸いにも早期であり内視鏡治療で治癒切除となりました【3】【5】
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大腸がんは今回のように無症状の場合もあれば、血便や、便が細い、お腹の張り、便秘、貧血など、さまざまな形で見つかることがあります。全体像を知りたい方は、大腸がんの症状は?|血便・便が細い・お腹の張り・無症状でも見つかる?もご覧ください。
扁平で見つけづらい大腸病変とは?
大腸の病変には、いわゆる「盛り上がったポリープ」だけでなく、周囲の粘膜との段差が少ない扁平な病変があります。
こうした病変は表面の変化が目立ちにくく、位置や大きさによっては見つけづらく、気づいたら進行がんになっていた、ということもあります【3】【5】
当院では内視鏡検査の際には
- オリンパス製の次世代内視鏡システム
- 高画質の拡大スコープ
- 4K高解像度モニター
- 見落としをなくすための先端フード
- NBI・TXIモードなどの画像強調や拡大観察の積極活用
などで、精度の高い内視鏡検査を行い、今回のように見つけづらい大腸がんも早期のうちに発見し治療することを可能にしています。
今回の症例でも、通常観察だけでなく、病変の凹凸や血管パターンを詳しく確認することで、見つけづらい早期大腸がんを発見し、内視鏡で治療することができました。
また内視鏡検査自体も辛くなく受けて頂けるように工夫しておりますので、他院で辛かった方・大腸検査を受けようか迷っておられる方は一度ご相談ください。
お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833
当院の大腸カメラの特徴
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鎮静剤や独自の低痛挿入法による苦しくない内視鏡検査
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高解像度スコープで小さな病変も発見
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土日対応、事前診察は原則不要
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よくある質問
Q. 1年前の大腸カメラで異常なしでも、大腸がんが見つかることはありますか?
A. はい、あります。大腸の病変には、盛り上がったポリープだけでなく、今回のように扁平で目立ちにくい病変もあります。前回の検査時には目立たなかった病変が、その後の再検査で見つかることもあります。
Q. 見つけづらい大腸がんとは、どのような病変ですか?
A. 周囲の粘膜との段差が少ない扁平な病変や、色調変化が乏しい病変は、一般的な盛り上がったポリープに比べて見つけづらいことがあります。こうした病変では、丁寧な観察や画像強調観察が重要です。
Q. 家族に大腸がんの人がいると、自分も検査を受けた方がよいですか?
A. ご家族に大腸がんの方がいる場合は、一般的な検診の目安だけでなく、個別に検査時期を相談した方がよいことがあります。不安がある場合は、症状がなくても一度消化器内科で相談することをおすすめします。
Q. 早期大腸がんは症状がないこともありますか?
A. はい。早期の大腸がんでは、自覚症状がほとんどないことも少なくありません。血便、便通異常、腹痛などがなくても、検査で偶然見つかることがあります。
Q. 大腸がんでは、どのような症状がみられますか?
A. 血便、便が細くなる、便秘や下痢が続く、お腹の張り、腹痛、体重減少、貧血などがきっかけになることがあります。ただし、これらの症状は他の病気でも起こるため、気になる場合は大腸カメラなどで確認することが大切です。
Q. NBIとは何ですか?
A. NBIは、内視鏡で粘膜の表面や血管の変化を見やすくする観察方法です。通常観察ではわかりにくい凹凸や血管パターンを確認しやすくなり、見つけづらい病変の評価に役立ちます。
Q. 早期大腸がんは手術ではなく、内視鏡で治療できることがありますか?
A. はい。病変の大きさや深さ、広がり方によっては、内視鏡で切除して治療できることがあります。早期の段階で見つかれば、お腹を切る手術を避けられる場合があります。
Q. 大腸ポリープと大腸がんは同じですか?
A. 同じではありません。大腸ポリープの多くは良性ですが、一部には将来的にがん化するものや、すでにがんを含むものがあります。そのため、見つかった病変は形や大きさだけでなく、内視鏡所見や病理診断で評価することが重要です。
Q. 症状がなくても大腸カメラを受けた方がよいことはありますか?
A. あります。健診で便潜血陽性を指摘された場合だけでなく、家族歴がある方、以前ポリープを切除したことがある方、不安が強い方では、症状がなくても検査を検討することがあります。
Q. 大腸カメラがつらそうで不安です。相談だけでもできますか?
A. もちろん可能です。大腸カメラに不安がある方や、他院でつらい思いをした方でも、事前に検査の流れや苦痛軽減の工夫について相談できます。受けるべきか迷っている段階でも、お気軽にご相談ください。
まとめ:1年前に異常なしでも、大腸カメラの再検討を
大腸がんの検査間隔は、年齢、これまでの検査結果、症状の有無、家族歴などによって考え方が変わります。
一般的な検診の目安だけでなく、「家族に大腸がんの方がいる」「前回は異常なしでも不安が強い」といった場合には、個別に相談することが大切です。【1】【4】
特に、扁平で見つけづらい病変や、目立った症状がない段階の病変は、慎重な観察ではじめて見つかることがあります。
前回の検査で異常なしと言われていても、不安が続く場合やご自身のリスクが気になる場合には、早めにご相談ください。
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大腸がんの症状について詳しく知りたい方へ
大腸がんは、血便、便が細くなる、便秘、お腹の張り、貧血、腹痛など、さまざまな症状で見つかることがあります。
全体像を知りたい方は、「大腸がんの症状は?」もご覧ください。
無症状のまま見つかる大腸がんについては、以下のページでも詳しく解説しています。
大腸カメラ(内視鏡について)はこちらからご確認頂けます
- ▶ 大腸カメラの詳細(検査のやり方・詳しい流れなど)
- ▶ なぜ当院の大腸内視鏡は「痛くなく」「苦しくない」の?
- ▶ 大腸カメラはどんな人が受けるべき?
- ▶ 専門医が教えます!大腸カメラは何歳から受けるべき?
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医師紹介
神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長
📍経歴
国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、
消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。
胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、
内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。
2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。
「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」
そんな方にも安心して診察や検査を頂けるような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。
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文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介
(消化器学会・内視鏡学会専門医)
参考文献
【1】国立がん研究センター がん対策研究所. 有効性評価に基づく 大腸がん検診ガイドライン 2024年度版.
【2】国立がん研究センター がん対策研究所. 大腸がん(最新:2024年度版).
【3】Kinugasa Y, Uehara K, Yamaguchi K, et al. Japanese Society for Cancer of the Colon and Rectum (JSCCR) guidelines 2024 for the treatment of colorectal cancer. International Journal of Clinical Oncology. 2025;30:2410-2463.
【4】Tanakaya K, Yamaguchi T, Hirata K, et al. Japanese society for cancer of the colon and rectum (JSCCR) guidelines 2024 for the clinical practice of hereditary colorectal cancer. International Journal of Clinical Oncology. 2026;31:1-66.
【5】Kaltenbach T, Anderson JC, Burke CA, et al. Endoscopic Removal of Colorectal Lesions-Recommendations by the US Multi-Society Task Force on Colorectal Cancer. Gastrointestinal Endoscopy. 2020
