実際の治療例 “食欲がわかない、食べれない(胃がん)”
当院を受診された患者さんの実際の治療経過です。
20代 女性 食欲がわかない、食べれない
【症状】
1か月ほど前から食欲がなく、食べてもすぐにお腹がいっぱいになる感じがあり食事が食べれないとのことで、当院を受診されました。
【診察】
最近は胃痛も出てきたとのことで、触診ではみぞおちを押すと痛みがあり、上腹部の臓器(胃・膵臓など)の疾患から生じる食欲不振の可能性がありました。
腹部エコーや胃内視鏡(胃カメラ)検査もここ数年は受けていないとのことで、上腹部を調べる検査を行う方針としました。
【検査】
まず施行した腹部エコーでは、膵臓や胆のうといった上腹部の臓器には問題ありませんでしたが、胃壁の不整な肥厚を認め胃がんを疑いました。

実際に胃カメラを行うと、胃に腫瘍を認め、生検を行い病理診断で胃がんとの診断となりました。
ガンは潰瘍を伴い範囲が広く、深く進行していたため、痛みがでたり、胃の動きが制限されるためあまり食べられない・食欲不振といった症状が出ていたと考えられます。
【治療】
ガンは所謂スキルスタイプのもので、進行ガンであったため、速やかにガン拠点病院に紹介し治を行うこととなりました。
【経過】
ガンは進行がんであったものの手術可能な状態で、根治的な治療を受けることができました。
リハビリも順調に進み食事も順調にとれるようになられ、退院後は定期的に当院で経過を見ています。
【まとめ】
胃がんは通常はピロリ菌が関連していることが多く好発年齢は50歳以上ですが、中には未分化がんと呼ばれるピロリ菌がいない方にも生じるがんもあります。
このタイプは若年者の方にも生じることがあり、胃壁を這うように進行する所謂“スキルス”と呼ばれる胃がんです。
進行が早く見つかった時には手遅れになることもあり、食欲不振・胃痛なのどの症状がある際には早期に検査を受けることも重要です。
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文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介
(消化器学会・内視鏡学会専門医)

