実際の治療例 “2か月位前から断続的に便に血が混じる(早期大腸ガン)”
当院を受診された患者さんの実際の治療経過です。
60代 女性 2か月位前から断続的に血便が出る
【症状】
2か月ほど前に排便の時に便に鮮血がついているのに気づきましたが、腹痛などの症状はなく「痔かもしれない」と思い様子を見ていました。
その後も数日に1度血便があり、やはり心配になり当院を受診されました。
【診察】
便に血が混じる要因としてもちろん痔疾患もありますが、大腸ガンやポリープ・大腸炎などもあるため大腸内視鏡を行い状態を確認することにしました。
【大腸内視鏡検査】
内視鏡を行うと、直腸に15㎜大のポリープを認めました。
スコープの接触によって出血を来しており、排便時の出血の要因と考えられました。
内視鏡上は早期ガンと考えられる病変であり、内視鏡切除可能と診断し切除を行いました。
【治療・経過】
病変の切除後は血便も消失し、病理検査結果も転移の心配のない早期ガンであり、治療完了となりました。
鮮血便の原因として最も多いのは痔疾患ですが、今回のように大腸ガンや大腸ポリープなどでも同じような鮮血の血便を起こします。
特に大腸ガンは早期の状態であれば内視鏡で治療が可能ですが、進行がんの状態になると手術や抗がん剤治療が必要となり、さらに進行すると全身に広がり命取りとなることもあるため、早期発見が鍵となります。
今回のように断続的に繰り返す血便がきっかけとなり、病気の早期発見・早期治療につながることも少なからずあるため、血便があった際には痔と決めつけずに医療機関を受診し、診察や内視鏡検査を受けることが重要です。
文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)
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