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実際の治療例 【2日前から感じる右側ののどの異物感・違和感と痛み】

[2026.06.04]

「のどの右側だけに異物感がある」

「食事を飲み込むと、のどの奥が痛い」

「耳鼻科では異常なくストレスと言われたが、治らない」

このような症状があると、まずは耳鼻咽喉科の病気やストレスを考える方が多いと思います。

もちろん、咽頭炎や扁桃炎、ストレスによる咽喉頭異常感症などが原因になることもあります。しかし、耳鼻科で「のどには異常がない」と言われた場合でも、実は食道の病気が原因になっていることがあります。

今回ご紹介するのは、2日前から右側ののどの異物感と痛みを自覚し、耳鼻咽喉科では異常なしと言われたものの、当院で検査を行った結果、食道潰瘍が見つかった40代女性の実際の治療例です。

のどの違和感や飲み込む時の痛みでお困りの方にとって、受診や検査を考えるきっかけになれば幸いです。

💡本記事でお伝えしたいポイント

✅ 右側だけののどの異物感や痛みは、耳鼻科領域だけでなく食道の病気でも起こることがあります。

✅ 耳鼻科で異常なしと言われても、食事や薬を飲み込む時に痛みがある場合は食道炎・食道潰瘍を考える必要があります。

✅ 薬を少量の水で飲んだり、服用後すぐに横になると、薬が食道に停滞して粘膜を傷つけることがあります。

✅ 食道潰瘍は胃カメラで確認でき、診断がつけば投薬や生活上の注意で改善することがあります。

✅ 症状が続く場合、胸の痛み・飲み込みにくさ・体重減少・出血症状を伴う場合は早めの受診が大切です。

 

のどの違和感・飲み込む時の痛み・食道のつまり感でお困りの方へ

巣鴨駅前胃腸内科では、のどの違和感や食道のつまり感に対して、診察・エコー検査・胃カメラなどを組み合わせて原因を確認しています。

耳鼻科で異常なしと言われても症状が続く方、食事や薬を飲み込む時に痛みがある方は、一度ご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5940-3833
 

のどの異物感・痛みで考えられる主な原因

のどの異物感や飲み込む時の痛みは、耳鼻咽喉科領域の病気だけでなく、食道や胃酸逆流に関連した病気でも起こることがあります。

特に、耳鼻科で「のどには異常がない」と言われても症状が続く場合には、以下のような原因を考える必要があります。

  • 咽頭炎・扁桃炎など、のどの炎症
  • 咽喉頭異常感症
  • 逆流性食道炎・咽喉頭逆流症
  • 食道潰瘍
  • 薬剤性食道炎
  • 好酸球性食道炎
  • 食道がんなどの腫瘍性疾患

今回の症例では、症状が出る前日に薬を飲んだ際、「薬が詰まったような感じ」がありました。その後、右側ののどの異物感と痛みが出現し、検査の結果、食道潰瘍が確認されました。

関連ページ:のどの違和感やつまり感が続く方は、こちらもご覧ください。

のどの違和感・つまり感外来はこちら

食道潰瘍・薬剤性食道炎とは?

食道潰瘍とは、食道の粘膜が深く傷ついた状態です。胃酸の逆流、薬の停滞、感染、免疫反応などが原因になることがあります。

その中でも、薬が食道の途中にとどまり、粘膜を直接刺激して炎症や潰瘍を起こすものを薬剤性食道炎といいます。

薬剤性食道炎では、胸の痛み、飲み込む時の痛み、飲み込みにくさなどがみられることがあります【1】【2】。内視鏡では、食道のただれや潰瘍、出血を伴う潰瘍などが確認されることがあります【2】。

原因になりやすい薬としては、抗菌薬、痛み止め、骨粗しょう症の薬、鉄剤、カリウム製剤などが知られていますが、どの薬でも飲み方によっては食道に停滞する可能性があります。

薬を少量の水で飲む、薬を飲んですぐ横になる、就寝直前に服用する、といった状況では薬が食道に残りやすくなります。そのため、薬は十分な水で飲み、服用後すぐに横にならないことが予防につながります【1】。

実際の治療例|40代女性「2日前から感じる右側ののどの異物感と痛み」

【症状】

2日前から右側ののどに異物感があり、朝食を食べると痛みも伴うため、耳鼻咽喉科を受診されました。

耳鼻咽喉科では明らかな異常はないと言われ、ストレス性の症状として漢方薬を処方されました。しかし、症状は改善せず、翌日に当院を受診されました。

【診察】

診察では、右側ののどに限局した痛みがあること、食事の際に痛みが出ること、薬を飲んだ時に詰まったような感覚があったことから、単純にストレスだけで説明するのではなく、以下のような疾患を考えました。

  • 咽頭周囲の炎症
  • 食道炎
  • 食道潰瘍
  • 薬剤性食道炎
  • 逆流性食道炎
  • 食道腫瘍などの病変

痛みのある部位に一致して病変がないかを確認するため、まずはのど部分のエコー検査を行いました。

【検査】

エコー検査

青丸で囲まれた部分に7㎜大の潰瘍を疑う所見があり、内視鏡検査(胃カメラ)を行うこととしました。

食道の病変は、すべてがエコーで見えるわけではありません。しかし、病変の大きさや場所によっては、今回のようにエコー検査で異常を疑う所見が得られることがあります。

内視鏡検査

食道に潰瘍( 矢印で囲まれた白い部分)を認め症状の原因と判断しました。

胃カメラが不安な方へ

当院では、経鼻・経口・鎮静剤を組み合わせて、反射の強い方・過去に辛い思いをした方でも楽に受けて頂ける胃カメラを行っています。

当院の無痛胃カメラについての詳細はこちら

【治療】

症状が出る前日に薬を飲んだ際に詰まったような感じがあり、食道に薬が停留してしまい粘膜に傷害を与えて潰瘍化してしまったと考えられます。

治療としては、以下を行いました。

  • 食道潰瘍に対する粘膜を保護する薬の使用
  • 熱いもの、辛いもの、アルコールなど刺激物を控える指導
  • 薬を十分な水で飲むこと
  • 薬を飲んだ後すぐに横にならないこと

治療を開始したところ、翌日には症状がかなり改善しました。

1週間後の再診時には、のどの異物感や痛みは全く気にならない状態まで改善していました。

また、胃カメラの際に行った生検の結果でも悪性所見はなく、症状の改善を確認して診療終了となりました。

受診の目安

のどの違和感や飲み込む時の痛みは、一時的な炎症やストレスで起こることもあります。

しかし、以下のような場合には、食道の病気が隠れている可能性もあるため、胃腸内科での相談をおすすめします。

  • 耳鼻科で異常なしと言われても症状が続く
  • 食事を飲み込む時に痛みがある
  • 薬を飲んだ後から、のどや胸の違和感が出た
  • 胸の奥が痛い
  • 食べ物がつかえる感じがある
  • 水分や食事が飲み込みにくい
  • 体重が減っている
  • 黒い便や吐血など出血を疑う症状がある
  • 症状が何度も繰り返す

特に、突然始まった飲み込む時の痛みや、薬を飲んだ後から出てきたのど・胸の痛みは、薬剤性食道炎や食道潰瘍の可能性があります。

のどの違和感が続く方へ

「耳鼻科では異常なし」と言われても、食道や胃酸逆流が原因のことがあります。

飲み込む時の痛み、食道のつまり感、胸の違和感を伴う場合は、早めにご相談ください。

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。

👉 WEB予約はこちらから

📞 お電話でのご予約:03-5940-3833

院長コメント

のどの異物感や違和感は、患者さんにとって非常に不安の強い症状です。

一方で、耳鼻咽喉科で異常が見つからない場合、「ストレスですね」と言われてしまうことも少なくありません。

もちろん、ストレスや自律神経の影響でのどの違和感が出ることはあります。しかし、今回のように食道潰瘍が原因になっていることもあります。

特に、飲み込む時に痛い、薬を飲んだ後から症状が出た、胸の奥にも違和感がある、食事がつかえる感じがある、といった場合には、食道疾患を考えることが大切です。

食道潰瘍や薬剤性食道炎は、診断がつけば比較的速やかに改善することがあります。一方で、自己判断で放置すると症状が長引いたり、食道の狭窄などにつながることもあります。

のどの症状が続いていて原因がはっきりしない方は、お力になれますので一度ご相談ください。。

📞 お電話でのご予約:03-5940-3833

よくある質問

Q. 右側だけののどの違和感はストレスですか?

A. ストレスでのどの違和感が出ることはありますが、右側だけに痛みや異物感がある場合、咽頭炎、食道炎、食道潰瘍、薬剤性食道炎などが隠れていることもあります。症状が続く場合は、ストレスだけと決めつけず、診察や検査で原因を確認することが大切です。

 

Q. 耳鼻科で異常なしと言われても胃カメラは必要ですか?

A. すべての方に胃カメラが必要なわけではありません。ただし、飲み込む時の痛み、食べ物がつかえる感じ、胸の奥の痛み、薬を飲んだ後から出た症状がある場合は、食道の病気を確認するために胃カメラが有用です。

 

Q. 食道潰瘍でのどの痛みが出ることはありますか?

A. あります。食道潰瘍では、胸の痛み、飲み込む時の痛み、飲み込みにくさなどが出ることがあります【1】【2】。病変の位置によっては、のどの奥の痛みや異物感として感じられることがあります。

 

Q. 薬が食道に引っかかって潰瘍になることはありますか?

A. あります。薬を少量の水で飲んだ場合や、薬を飲んですぐ横になった場合、薬が食道に停滞して粘膜を傷つけ、薬剤性食道炎や食道潰瘍を起こすことがあります【1】。

 

Q. 薬剤性食道炎は自然に治りますか?

A. 軽症であれば原因となる薬の飲み方を改善し、刺激を避けることで改善することもあります。ただし、痛みが強い場合、飲み込みにくい場合、症状が続く場合は、食道潰瘍や出血を伴っていることもあるため、医療機関での確認が必要です。

 

Q. どんな薬で薬剤性食道炎が起こりますか?

A. 抗菌薬、痛み止め、骨粗しょう症の薬、鉄剤、カリウム製剤などで報告があります【1】。ただし、薬の種類だけでなく、少量の水で飲む、服用後すぐ横になる、就寝直前に飲むといった飲み方も関係します。

 

Q. のどの異物感と逆流性食道炎は関係ありますか?

A. 関係することがあります。胃酸の逆流は胸やけだけでなく、のどの違和感、声のかすれ、咳、痰がらみなどの症状として出ることがあります【3】。胸やけがない場合でも、逆流が関係していることがあります。

 

Q. 胃カメラが怖い場合でも検査できますか?

A. 当院では、経鼻・経口・鎮静剤の使用などを組み合わせて、できるだけ苦痛の少ない胃カメラを行っています。検査が不安な方は、診察時にご相談ください。

 

Q. 食道潰瘍はがんですか?

A. 食道潰瘍は、必ずしもがんではありません。薬剤性食道炎や逆流性食道炎などで起こることもあります。ただし、潰瘍の見た目だけでは判断が難しい場合もあるため、必要に応じて胃カメラ時に生検を行い、悪性所見がないか確認します。

 

Q. どのタイミングで胃腸内科を受診すべきですか?

A. のどの違和感が数日以上続く場合、飲み込む時に痛い場合、薬を飲んだ後から症状が始まった場合、食べ物がつかえる場合、胸の痛みや体重減少を伴う場合は早めにご相談ください。

まとめ

右側だけののどの異物感や痛みは、耳鼻咽喉科の病気やストレスだけでなく、食道の病気が原因になっていることがあります。

  • 耳鼻科で異常なしと言われても、食道疾患が隠れていることがあります。
  • 飲み込む時の痛みがある場合は、食道炎・食道潰瘍を考える必要があります。
  • 薬を飲んだ後から症状が出た場合、薬剤性食道炎の可能性があります。
  • 食道潰瘍は胃カメラで確認でき、必要に応じて生検で悪性所見の有無を確認します。
  • 診断がつけば、投薬や刺激物を避けることで改善することがあります。
のどの違和感・飲み込む時の痛みでお困りの方へ

「耳鼻科で異常なしと言われたけれど治らない」

「薬を飲んだ後から、のどや胸が痛い」

「食事を飲み込む時に痛みがある」

このような症状がある方は、食道潰瘍や薬剤性食道炎などの食道疾患が隠れていることがあります。

巣鴨駅前胃腸内科では、診察・エコー検査・胃カメラを組み合わせて、原因を丁寧に確認しています。症状が続く方はお気軽にご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5940-3833

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医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや下痢といった一般的な症状から炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

アクセス

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所在地

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東京都豊島区巣鴨1丁目18-11  十一屋ビル4階

交通

巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階  

巣鴨駅前胃腸内科クリニック

お電話での予約・お問い合わせ:03-5940-3833

文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

参考文献

  1. Saleem F, Sharma A. Drug-Induced Esophagitis. StatPearls. NCBI Bookshelf.
  2. Kim SH, Jeong JB, Kim JW, et al. Clinical and endoscopic characteristics of drug-induced esophagitis. World J Gastroenterol. 2014;20(31):10994-10999.
  3. Katz PO, Dunbar KB, Schnoll-Sussman FH, et al. ACG Clinical Guideline for the Diagnosis and Management of Gastroesophageal Reflux Disease. Am J Gastroenterol. 2022.
  4. Nguyen C, Patel P. Esophageal Ulcer. StatPearls. NCBI Bookshelf.

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