実際の診療例 【胃が痛くて食事がとれない…|原因は胃潰瘍?】
「食後になると胃がズキズキ痛む…」
「市販薬を飲んでもよくならない…」
こうした症状は、胃の働きが弱っているだけと思われがちですが、胃潰瘍・ピロリ菌感染・萎縮性胃炎など、治療が必要な病気のサインであることも少なくありません。
今回は、40代男性に実際に起きた「食後の胃痛が続き、胃潰瘍が見つかったケース」をもとに、症状・検査・治療・ピロリ菌との関係について消化器内科専門医の院長が詳しく解説します。
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※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
実際の治療例|40代男性「胃が痛くて食事がとれない」
【症状】
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2週間ほど前から食後に胃痛が出るようになった
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市販薬で様子を見ていたが改善せず
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2日前から痛みが強くなり、ほとんど食事がとれない状態に
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不安のため当院を受診
【診察】
症状や診察所見から、以下の疾患を念頭に置きました。
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胃潰瘍
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十二指腸潰瘍
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ピロリ菌関連胃炎
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急性胃粘膜障害
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胃がん(特に食後痛が続く場合は除外が必要)
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膵炎・胆石(みぞおち痛の鑑別に重要)
症状だけでの鑑別が非常に難しく、正しく状態を把握し、治療方針を立てるため腹部エコーと胃カメラ(内視鏡検査)を行いました。
【検査】
腹部エコー
・膵臓・胆のうに異常なし
胃カメラ検査
・胃の出口付近に胃潰瘍を確認
・ピロリ菌感染による萎縮性胃炎 も認めた
胃潰瘍の代表的な原因の一つにピロリ菌があり、潰瘍を繰り返しやすくなります【1】。
<実際の内視鏡画像>
粘膜が炎症を起こして白苔を伴った潰瘍化していました(矢印部分)
胃潰瘍とは
胃潰瘍とは、胃酸によって胃粘膜が深く傷ついた状態のことです。
【主な原因】
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ピロリ菌感染(最も多い原因)
→ 胃のバリア機能が弱くなり潰瘍ができやすい【1】 -
NSAIDs(痛み止め)
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ストレス
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喫煙・飲酒
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胃酸分泌の過剰
放置すると
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出血(タール便・貧血)
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穿孔(穴があく)
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など重症化することもあるため注意が必要です。
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【治療】
今回は以下のように治療を行っていきました。
1)PPI(プロトンポンプ阻害薬)を開始
→ 胃酸を抑えて潰瘍を治す標準治療【2】
→ 2日ほどで痛みが大きく改善
2)4週間ほどPPI継続
潰瘍の治癒を確実にするため継続投与。
3)ピロリ菌除菌治療
潰瘍の再発防止のため、薬で1週間の除菌治療を行いました【3】。
除菌成功により再発リスクは大幅に低下します。
院長からのコメント
食後の胃痛は「疲れ」「暴飲暴食」と自己判断されがちですが、胃潰瘍・萎縮性胃炎・胃がんの初期症状と重なるため、長引く場合は必ず検査を受けてください。
特に、
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2〜3日で改善しない胃痛
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食後痛が続く
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食欲低下
-
黒い便(出血サイン)
これらがある場合は早めの検査をおすすめします。
当院では
- ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない内視鏡検査
- 高解像度スコープで小さな病変も発見
- 土日対応、事前診察は原則不要
- 4K内視鏡による精密観察
を行っております。胃痛でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833
よくある質問(FAQ)
Q1. 胃潰瘍は自然に治りますか?
A:軽度なら自然治癒することもありますが、原因(多くはピロリ菌)の除去が必須です【1】。
Q2. ピロリ菌は誰でも感染しますか?
A:多くは子どもの頃の感染とされ、日本人の中高年では感染率が高いです【1】。
Q3. ピロリ菌を除菌すれば胃潰瘍になりませんか?
A:リスクは大幅に減りますが、NSAIDsや喫煙など他の要因で再発することがあります。
Q4. 胃カメラはつらいですか?
A:鎮静剤を使うことでほぼ眠った状態で受けられます。
Q5. 食後の胃痛が続く場合、何科に行くべき?
A:消化器内科がおすすめです。
Q6. 胃がんとの違いは?
A:胃潰瘍と胃がんは見た目が似ることもあるため、胃カメラでの診断が重要です【4】。
Q7. 市販薬で様子を見てもよい?
A:2–3日で良くならなければ医療機関受診を。
Q8. 食後だけ痛む場合も胃潰瘍?
A:はい、胃に刺激が加わるタイミングで症状が出ることがあります。
Q9. 潰瘍はどれくらいで治る?
A:軽症で4〜8週間が一般的です。
Q10. 除菌後も胃カメラは必要?
A:萎縮性胃炎がある場合、年1回の胃カメラが推奨されます【5】。
まとめ
-
食後の胃痛が続く場合は胃潰瘍の可能性がある
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ピロリ菌感染が原因のことが多い
-
胃カメラで確実な診断ができる
-
PPI治療で改善し、再発防止にはピロリ菌除菌が重要
-
2〜3日で治らない胃痛は消化器内科受診・胃腸内科を
巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。胃痛でお困りの方は是非ご相談ください。
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医師紹介
神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長
📍経歴
国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、
消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。
胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、
内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。
2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。
「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」
そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。
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所在地
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参考文献
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Asaka M, et al. Helicobacter pylori infection and gastric ulcer.
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Malfertheiner P, et al. Proton pump inhibitors in ulcer treatment.
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日本ヘリコバクター学会ガイドライン(除菌療法2023)
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Japanese Gastric Cancer Association guidelines.
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萎縮性胃炎の胃がんリスクに関する疫学研究。
文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介
(消化器学会・内視鏡学会専門医)
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