実際の診療例 【ピロリ菌除菌後10年以上経って発生した胃がん】
「ピロリ菌を除菌したから安心」と思っていませんか?
実は、除菌後も胃がんのリスクはゼロにはなりません。
今回ご紹介するのは、10年以上前にピロリ菌を除菌された70代男性の方に、定期的な胃カメラで早期胃がんが見つかり、内視鏡で根治治療できた実際の症例です。
除菌後の経過観察の大切さを、専門医がわかりやすく解説します。
▶当院ではWEB予約・電話予約を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
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症例紹介|70代男性 ピロリ菌除菌後の定期胃カメラで発見された早期胃がん
【症状】
自覚症状は特にありませんが、10年以上前に他院でピロリ菌を除菌し、3年ほど前から当院にて経過観察の胃内視鏡(胃カメラ)を受けておられます。
【内視鏡検査】
胃の出口近くに4㎜大の発赤調陥凹部を認め(青矢印部分)、早期胃がんを疑い生検を行ったところ、実際に胃がんの結果でした
胃の前庭部とよばれる出口付近に境界のしっかりした発赤調の陥凹部分があり(矢印部分)、この部分が早期胃がんになります
【治療】
ガンではありましたが、幸いにも早期がんの状態であり内視鏡で切除し治癒切除となりました。
NBIモードに切り替えて観察すると、陥凹部の粘膜の状態がはっきりとしてガンの広がりを確認し、治療範囲を見極めることができます。
なぜ除菌後も胃がんリスクは続くのか?
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ピロリ菌は胃がんの最大のリスク因子ですが、除菌しても発がんリスクはゼロにはならない ことがわかっています【1】【2】。
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理由は、除菌前にすでに存在していた“目に見えない小さながん細胞”が、数年~10年以上かけて成長するためです。
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研究によれば、1個のがん細胞が10mm程度に成長するには 約10年かかる とされます【3】。
胃カメラでの早期発見の意義
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早期胃がんであれば、開腹手術ではなく内視鏡治療で根治可能 です【4】。
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除菌後も 1~2年ごとの定期的な胃カメラ が推奨されています【5】。
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今回の症例のように、小さな病変を見つけられるかどうかが、その後の人生を大きく左右します。
院長からのメッセージ
「除菌したから安心」と思って検査をやめてしまう方がいますが、実は一番危険なのは “除菌後に油断すること” です。
症状がなくても、定期的な胃カメラを受けることで早期発見・早期治療につながります。
当院ではWEB予約・電話予約を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
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ピロリ菌除菌後も胃がんリスクは続く
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がん細胞は10年以上かけて発育することがある
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定期的な胃カメラで早期発見すれば内視鏡治療で根治可能
👉 除菌した方こそ、定期的な内視鏡検査を忘れずに!
当院の胃カメラの特徴
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ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない内視鏡検査
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高解像度スコープで小さな病変も発見
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土日対応、事前診察は原則不要
お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833
よくある質問(FAQ)
Q1:ピロリ菌を除菌したら胃がん検査は不要ですか?
A1:不要ではありません。除菌後もリスクは続くため、定期的な胃カメラが推奨されます。
Q2:どれくらいの間隔で胃カメラを受ければいいですか?
A2:一般的には1~2年に1回の胃カメラが勧められます。特に萎縮性胃炎や家族歴のある方は注意が必要です。
Q3:胃がんは早期ならどのように治療されますか?
A3:多くの場合、内視鏡による切除で治癒が可能です。
医師紹介
神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長
📍経歴
国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、
消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。
胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、
内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。
2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。
「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」
そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。
アクセス
所在地
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11 十一屋ビル4階
交通
巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階巣鴨駅前胃腸内科クリニック
JR巣鴨駅 南口より徒歩3分。詳しい道順はこちら
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関連ページ
・胃がん
参考文献
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Uemura N, et al. N Engl J Med. 2001;345:784-789.
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Fukase K, et al. Lancet. 2008;372:392-397.
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Correa P. Cancer Res. 1988;48:3554-3560.
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Japanese Gastric Cancer Association. Gastric Cancer Treatment Guidelines 2021.
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日本ヘリコバクター学会ガイドライン 2023年版.
文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介
(消化器学会・内視鏡学会専門医)
