患者さんからのご質問【過敏性腸症候群に便移植は有効ですか?】
便移植とは?
健康な人の腸内細菌を便から取り出し、患者さんの腸に移植することで腸内環境を整える治療法です。
潰瘍性大腸炎やクロストリジウム・ディフィシル感染症(難治性腸炎)では有効性が確認されつつあります。
過敏性腸症候群(IBS)への便移植の研究状況
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有効性を示す研究もある
一部の臨床試験では、便移植によってIBSの腹痛・下痢・便秘などの症状が改善したとの報告があります。特に「下痢型IBS」で改善が目立つ傾向があるとされます。 -
効果がないとする報告もある
効果なかった、もしくは効果は一時的にしか続かなかった、という研究もあり、結果はまだ一定していません。 -
安全性について
基本的には大きな副作用は少ないとされていますが、便を介して未知の感染症や腸内細菌バランスの乱れが生じるリスクはゼロではありません。そのため、日本では臨床研究レベルにとどまっており、標準治療としては行われていません。
現在のガイドラインの立場
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日本消化器関連学会や国際的なIBS診療ガイドラインでは、便移植はIBSに対する標準治療とは認められていないのが現状です。
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まずは 食事療法(低フォドマップ食など)・薬物療法・心理的アプローチ が第一選択とされます。便移植は「研究段階の選択肢」にとどまります。
✅ まとめ
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便移植はIBSに対して「有効な可能性はあるが、まだ確立されていない」治療法です。
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一般診療では行われておらず、受ける場合は研究施設や臨床試験の一環になることが多いです。
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まずは生活習慣・食事・薬物治療での調整が基本となります。
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医師紹介
神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長
📍経歴
国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、
消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。
胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、
内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。
2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。
「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」
そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。
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文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介
(消化器学会・内視鏡学会専門医)
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