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右下腹部の痛みが続く…虫垂炎ではなかった|下痢がなくても起こるカンピロバクター腸炎を見極めた30代男性の実例

[2026.01.08]

右下腹部の痛みが続くと、多くの方が「虫垂炎(盲腸)では?」と不安になります。

確かに虫垂炎は早期診断が重要な病気ですが、右下腹部痛=虫垂炎とは限りません

実は、下痢がはっきりしない感染性腸炎でも、虫垂炎とよく似た痛みが出ることがあります【1】。

今回は、虫垂炎を心配して受診された30代男性が、検査によってカンピロバクター腸炎と診断され、適切な治療で改善したケースをご紹介します。

 

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。

右下腹部痛でお困りの方は是非ご相談ください。

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※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

実際の治療例|30代男性「右下腹部の痛みが続いている」

症状
  • 2日前から右下腹部の痛み

  • 1日経っても改善せず、インターネットで調べて「虫垂炎かもしれない」と不安になり来院

  • 下痢は目立たず、腹痛が主症状

 

診察

右下腹部痛は原因が多岐にわたり、以下の疾患の可能性を考えました。

  • 急性虫垂炎

  • 感染性腸炎(カンピロバクターなど)

  • 回盲部炎・終末回腸炎

  • クローン病

  • 右側結腸憩室炎

  • 尿管結石 など

特にカンピロバクター腸炎は、右下腹部痛が強く、虫垂炎と区別が難しいことがあると報告されています【1】【4】。

正しく状態を把握し、治療方針を立てるため血液検査と腹部エコーを行いました。

 

検査

血液検査:白血球数・CRPなど炎症反応を確認

➡炎症反応の上昇あり

腹部エコー:虫垂および回盲部〜上行結腸を評価

腹部エコーで診断したカンピロバクター腸炎|池袋上田胃腸クリニック

黄色の部分が腸管になります。粘膜下層部分が7.5㎜大と著明に肥厚しており、右回盲部〜上行結腸にかけての大腸炎と考えました。

問診で、5日前に鳥刺し(加熱不十分な鶏肉)を摂取していたことが判明

これらの所見から、虫垂炎ではなくカンピロバクター腸炎と診断しました。

カンピロバクターの潜伏期間は2〜5日程度(幅は1〜10日)とされており、今回の経過とも一致します【1】【2】【3】。

 

▶巣鴨駅前胃腸内科クリニックでは、腹痛に対して当日中に検査・診断できる体制を整えています。

お困りの方はお力になれますので是非ご相談ください

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カンピロバクター腸炎とは

カンピロバクター腸炎は、主に生または加熱不十分な鶏肉を原因とする感染性腸炎です【1】。

特徴
  • 下痢・腹痛・発熱が典型

  • 腹痛が前面に出て、下痢が目立たないこともある【1】【4】

  • 右下腹部痛が強いと、虫垂炎と誤認されることがある

関連ページ

カンピロバクター腸炎について専門医の院長によるより詳しい説明はこちら

 

治療

今回のケースでは、症状と検査所見を踏まえて内服治療を行い、数日で改善しました。

自然軽快することも多いですが

  • 症状が強い場合

  • 脱水や重症化のリスクがある場合

には、医師の判断で抗菌薬治療を検討します【1】【5】。

院長からのコメント

右下腹部痛というと虫垂炎を疑うのは自然なことですが、治療方針が全く異なる病気が隠れていることもあります

虫垂炎と感染性腸炎では、手術が必要か、内科治療でよいかが大きく変わります。

当院では、血液検査と腹部エコーを組み合わせた評価により、必要な治療を適切に選択しています。

「様子を見ていいのか迷う右下腹部痛」こそ、早めにご相談ください。

📞 お電話でのご予約:03-5940-3833

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 右下腹部が痛い=虫垂炎ですか?

A. 虫垂炎は重要な鑑別ですが、感染性腸炎など他の原因でも右下腹部痛は起こります。カンピロバクターは虫垂炎のように見えることがあります。

 

Q2. 下痢がないのに感染性腸炎は得ますか?

A. あり得ます。カンピロバクターは腹痛が目立つことがあり、症状の出方には個人差があります。

 

Q3. カンピロバクターは鳥料理を食べて何日後に発症しますか?

A. 一般に2〜5日が多いとされます(幅は1〜10日など)。

 

Q4. 虫垂炎と腸炎、どうやって見分けるのですか?

A. 診察に加え、血液検査(炎症)と腹部エコーで虫垂や回盲部の所見を確認します。必要に応じて追加検査を行います。

 

Q5. カンピロバクターは自然に治りますか?

A. 1週間程度で回復することもありますが、脱水や重症化には注意が必要です。

 

Q6. 抗菌薬は必ず必要ですか?

A. 症状が強い場合や重症例の方では検討されます。

 

Q7. 放置するとどうなりますか?

A. つらい症状が長引くほか、まれに合併症(関節炎、IBS、GBSなど)が起こることがあります。

 

 Q8. ギラン・バレー症候群って何ですか?

A. 免疫反応により神経が障害され、筋力低下や麻痺が起こる病気です。カンピロバクター感染後に関連が示されています。

   

Q9. 右下腹部痛があるとき、病院に行く目安は?

A. 12時間以上痛みが続く、痛みの増悪、高熱、嘔吐で水分が取れない、歩くと響く痛み等があれば早急な受診をおすすめします。

 

Q10. カンピロバクター腸炎は予防はできますか?

A. 鶏肉は中心まで十分に加熱し、生肉の取り扱い後は手洗い・調理器具の分離を徹底することが大切です。

まとめ

  • 右下腹部痛=虫垂炎とは限らない

  • 下痢がなくてもカンピロバクター腸炎は起こる【1】

  • 血液検査と腹部エコーで鑑別が重要【4】

  • 鶏肉摂取後、数日たってから発症することが多い【1】【2】

  • 適切な診断で不要な手術を避けられる

 

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参考文献

  1. CDC. Clinical Overview of Campylobacter(2025)

  2. WHO. Campylobacter – Fact sheet(2020)

  3. 国立感染症研究所 IASR. カンピロバクター感染症

  4. StatPearls. Campylobacter Infection(2024)

  5. Shane AL, et al. IDSA Clinical Practice Guidelines for Infectious Diarrhea(2017)

医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

アクセス

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所在地

170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11  十一屋ビル4階

交通
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文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

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