メニュー

当院の咽頭(のど)観察

胃カメラでのどまでしっかりと観察!

今までは咽頭がんは早期発見の難しいがんの1つと言われてきました。

ただここ数年は、内視鏡の技術が進みカメラが細くなったことで、咽頭でもカメラを動かしやすくなり、また画像システムの向上で数ミリの咽頭がんも見つけられるようになり、胃カメラ(胃内視鏡)時に咽頭がんを見つかるケースが増えています。

咽頭がんは進行すると通常は手術や放射線治療になることが多く、術後も発声や食事に支障を来すこともありますが、早期であれば術後の生活に支障をきたすことが少ない内視鏡治療で根治することが出来ます。

当院では、咽頭がんの早期発見のため、胃カメラ(内視鏡)時に咽頭の観察に力を入れており咽頭の観察だけでも10か所以上に区域を分け、細かく観察しております。

これにより、咽頭がんだけではなく、咽喉頭逆流症などの病気も見つけることができます。

 

<咽頭観察の実際>

お口から胃カメラを入れて、まず咽を観察します。

観察を行うときは、NBIというモードにして緑色の色調にします。これががんを見つけやすくするための肝です。

 

次の写真は咽頭の入り口を通常モードの胃カメラで観察した写真です。

咽頭WL

 

実はよく見てみると、ここにすでに早期の咽頭がんが写っています。

はっきりとさせるためにNBIモードにしてみると、

咽頭NBI

写真の矢印部分のように茶色に変化して見えるのです。

 

並べてみると、

咽頭WL+NBI

このように病変の視認性が上がるのがお分かりいただけると思います。

じっくりと写真でみると、通常モードの胃カメラでも咽頭がんの存在はわかりますが、実際に咽頭の観察は、部分部分は数秒で見ていくため、通常モードでの淡い色調変化などでは見落としてしまうこともあります。

NBIモードで観察すると、変化は一目瞭然で、実際に早期の咽頭がんについては通常の観察ではほとんどわからず、NBIで見つかることが多いのです。

(通常モードで指摘できた早期咽頭癌は全体のわずか8%のみであった、という報告もあります。) 

 

当院では、咽頭の観察時には常にNBIモードにし、咽頭を①~⑪のように細かく区域を設定し、病変を探しながら食道に入っていきます。

また抜去時にも同様の観察を行い、2度見ることで更に精度を高めています。

咽頭観察

クリックすると拡大表示します

 

<咽頭がんのリスク>

①喫煙

②飲酒(特に、飲酒後すぐに顔が赤くなる方は高リスクと言われています。)

この2つが相乗的に作用してリスクを上げることも指摘されています。

また、咽頭は食道と細胞が同じため、喫煙や飲酒は食道がんのリスクにもなります。

喫煙者やお酒が好きな方は、胃カメラで咽頭も含め定期的にしっかりと見ていくことが大切です。

 

<実際の観察例・治療例>

◆40代男性 咽頭の前がん病変(がんになる手前の状態)が見つかった方

お酒(日本酒1合・毎日)・たばこ(20本・22年)を好まれ、食道がんが心配とのことで受診された方です。

食道がんだけでなく、咽頭がんのリスクもあるため、のどもしっかりと観察しました。

咽頭LGIN

クリックすると拡大表示します

写真のように、下咽頭の左側に前がん病変を疑う所見を認め、生検を行いました。

結果は内視鏡診断どおり前がん病変でしたが、約1㎜と小さかったため、生検したことでがん化する前に完全に取り除くことが出来ました。

このように極小さい病変であれば、生検時に小さな組織をつまむことがそのまま治療にもつながります

この方は、1年に1回程度の定期観察を続け、再発がないかや他の部位に病変が出来てないかを確認しています。

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME