胃底腺ポリープ
胃底腺ポリープはほとんどの場合、ピロリ菌がいない方に出来る良性ポリープです。
ポリープと聞くと嫌なイメージがありますが、いわゆる大腸ポリープと違いガン化のリスクはほぼないため、基本的には切除は必要なく、胃カメラ(胃内視鏡)で見つかっても特に処置は行わず経過観察で問題ないことがほとんどです。
また、プロトンポンプインヒビター(PPI)という胃酸を抑える薬の内服でもこのようなポリープが認められることがありますが、こちらに関しても良性ですので基本的には様子見で十分です。
ただ、胃底腺ポリープと同じようにピロリ菌がいない方にも発生するポリープ様の胃がんもあり、生検を行い鑑別を必要とする場合もあります。
<胃底腺ポリープ①>
<胃底腺ポリープ②>
<胃底腺ポリープと鑑別が必要な病変①>
<胃底腺ポリープと鑑別が必要な病変②>
胃底腺ポリープは基本的にはガン化しない良性ポリープですが、極稀に今回のようにガンになることもあり、定期的に胃内視鏡(胃カメラ)を行い経過観察は必要と考えます。
文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)
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