実際の治療例 “胃のポリープから生じたガン”
当院を受診された患者さんの実際の治療経過です。
【症状】
定期的に受けている会社の検診の胃内視鏡(胃カメラ)で胃にポリープを指摘されていましたが、会社の退職に伴い当院で胃カメラを受けたいとのことで来院されました。
【胃内視鏡(胃カメラ)】
内視鏡を行うとピロリ菌陰性の方の胃に出来る胃底腺ポリープと呼ばれるポリープを多数認め(青部分)、サイズが大きく表面に炎症を伴い形が崩れているものがあり(黄色部分)、生検を行ったところガンとの診断結果でした。
【治療】
ガンではありましたが幸い早期の胃がんであり内視鏡で切除し、根治することができました。
ピロリ菌がいない方に出来るポリープは基本的には胃底腺ポリープと呼ばれる良性ポリープでガン化のリスクはかなり低いと言われていますが、極稀に今回のようにガンになることもあり、定期的に胃内視鏡(胃カメラ)を行い経過観察を行っていくことが重要です。
文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)
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