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3分で読めるエコー検査

 

 

1.エコー検査ってなに?

2.特徴は?

3.腹部エコー

4.頸動脈エコー

5.甲状腺エコー

6.エコーで見つかった病気

 

関連ページ;エコー(超音波)検査  更に詳細なエコー検査 の説明がご覧になれます。

※現在乳腺エコーは行っておりません。

 

1.エコー検査ってなに?

エコー検査は別名「超音波検査」とも言います。

体の外から超音波を発生するプローブを当てて病気や異常を探す検査です。

検査用のプローブです。部位や臓器によって使い分けます。

体にプローブを当てて検査を行います。

 

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2.特徴は?

①準備がいらず、すぐできる

プローブをあてるだけなので、当日すぐに検査が出来ます。

※ただし腹部エコーは空腹時か食後8時間以降が理想です。(食後は胃が見にくくなったり、胆のうが収縮して観察しづらくなります。)

 

②痛くない、苦しくない

・外からプローブをあてるだけなので、痛みはありません!

 

③いろんな臓器が見れる

・腹部内臓(肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓・腸・膀胱・前立腺・婦人科臓器)

・頸動脈

・甲状腺

などが観察できます。

 

④結果がすぐわかる

・画像を見ながらすぐに診断をするので、結果を当日すぐにご説明出来ます!

 

 

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3.腹部エコー

肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓・腸・膀胱・前立腺・婦人科臓器を検査します。

 

▽こんな方にお勧めの検査です

①腹部症状のある方

 胃痛・腹痛・嘔吐・下痢・食欲不振などの症状の原因検索が出来ます。

 

②検診で肝機能異常のある方

 エコーでは肝臓や胆のうが非常によく見えるので、病気の発見に有効です。

 

③がんの早期発見

がんは症状が出てからでは手遅れのこともあり、症状が出る前に見つけることが大切です。

早期発見のためには定期的な検査が重要ですが、エコーは簡単に痛みなく受けれるため定期検査に向いています。

 

特に膵臓がん・肝臓がんなどは症状の出にくいため、定期検査でしっかりと観察することが大切です。

 

※・エコー(超音波)検査 のページで更に詳細な腹部エコー検査 の説明がご覧になれます。 

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4.頸動脈エコー

頸動脈の動脈硬化の状態をみる検査です。 全身の動脈硬化の程度や脳梗塞のリスクの評価が出来るので、必要に応じて予防治療が行えます。

 

首の側面にゼリーを塗り、プローブをあて検査を行います。

 

▽こんな方にお勧めの検査です

①動脈硬化・脳梗塞のリスクのある方

高血圧高コレステロール・中性脂肪、糖尿病・集患喫煙があると脳梗塞のリスクが高くなります。

②めまいやふらつき・失神などがある方

③過去に脳梗塞(症状がない人も含む)と言われた方

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5.甲状腺エコー

甲状腺の腫大や癌などの腫瘍がないかをみます。

甲状腺は、首の前側の喉ぼとけの下のところにあり、ホルモンを分泌し、代謝を正常に保つ役割を持った臓器です。

 

首の前面にゼリーを塗り、プローブをあて検査を行います。

▽こんな方にお勧めの検査です

①首の前面が腫れている方

②健康診断などで甲状腺の数値の異常を指摘された方

③症状のある方

動悸 眼球の飛び出し 手の震え 異常な暑がり・寒がり 体重減少・体重増加 とても疲れやすい 便秘 顔や手足のむくみ など

④のどの違和感が気になる方

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6.エコーで見つかった病気 

①胃がん

60代の男性。食欲不振と体重減少のため来院されました。

エコー所見

エコーでは胃の壁が約7㎝の範囲で著明に肥厚し、胃がんを疑う所見です(矢印)。

実際に胃カメラを行うと、進行がんが見つかり、手術を行いました。

早期がんをエコーで見つけることは困難ですが、進行がんであればエコーで指摘できることも多く、エコーは体に負担をかけず簡単にできるので、症状のある方はまずエコーを受けてみるのもいい方法だと思います。

 

②大腸がん

60代の女性。最近、便が細くなってきた、お腹が張りやすくなった、とのことで来院されました。

エコー所見

エコーでは、大腸の一部に約4㎝の範囲で不整な壁の肥厚を認め、同部分が狭窄していました。(矢印)。

この狭窄によって便が細くなり、通過が悪くなってお腹の張りが出ていたのです。

大腸がんによる狭窄を考え、大腸カメラを行ったところ、やはり大腸がんを認めました。幸いにも転移がなく、手術で完治できました。

 

③膵臓がん

50代の男性。特に症状はありませんでしたが、知り合いが膵臓がんで亡くなったとのことで心配され来院されました。

エコー所見

エコーでは膵臓内に約2㎝の腫瘍を認め(矢印部分)、主膵管の拡張を伴っています。

症状が出る前の早期の発見で、周りの臓器や血管への浸潤がなかったため、手術による根治ができました。

※膵臓がんは症状が出た時には進行していることが多いため、定期的にエコーを受け早めに見つけることが重要です!

 

 

文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)

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