潰瘍瘢痕とは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が治って傷痕になった状態のことを言います。
周辺の粘膜をひきつれたようにして治っていくため、潰瘍の瘢痕には周りの襞が集中したような形態となります。
同じように襞が集中している病気として「胃がん」もあるため、注意深く観察し、場合によっては生検なども施行し、しっかりと診断をつけることが重要です。
胃潰瘍及び胃潰瘍瘢痕の内視鏡写真
襞集中を伴う胃がん
襞集中を伴う病変ですが、こちらは胃がんになります。 良性の潰瘍瘢痕に比べ襞の太さが不均一で、中心部分も不均一で凹凸が目立ちます。 このような場合は生検を行いがん細胞の有無を調べて診断します。
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文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)
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