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【十二指腸潰瘍】黒い便・みぞおちの痛みに要注意!ピロリ菌との関係や治療・予防について

「空腹時にみぞおちが痛む」「黒い便が出た」──

こうした症状の裏に隠れていることが多いのが十二指腸潰瘍です。

十二指腸潰瘍は放置すると、出血による黒色便や穿孔(穴が開くこと)につながる危険がありますが、早期に診断・治療を行えば多くの場合は薬で治癒します

当院では胃カメラやエコーを用いた正確な診断とともに、ピロリ菌の有無を確認し、再発を防ぐための除菌治療を積極的に行っています。

症状でお悩みの方はお力になれますのでご相談ください。

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十二指腸潰瘍とは?

 十二指腸潰瘍とは、十二指腸の粘膜の表面が炎症によりただれ一部が欠損してしまった状態です。

みぞおち~上腹部の痛み、背部痛、吐き気などの症状を引き起こし、重篤になると、吐血や激しい痛みなどを伴うこともあります。

原因は?

胃や十二指腸の粘膜は、常に胃酸にされされていますが、健康な状態では粘膜の防御機能によって胃酸により粘膜が傷つかないようになっています。

ピロリ菌痛み止めの薬などによりこの防御機能がうまく機能しなくなり、そこが胃酸にさらされることで、粘膜が傷つきただれてしまい、ついには一部が欠損し潰瘍になってしまいます。

主な原因一覧

  • ピロリ菌感染(80%以上が関連)

  • 痛み止め(NSAIDsなど)の長期服用

  • ストレスや過労、睡眠不足

  • アルコール・喫煙

症状は?

・みぞおちや上腹部の痛み(特に空腹時胃潰瘍の場合は食後の痛みが多い。

・背中の痛み(十二指腸は体の背側にあるため)

・吐き気、不快感

・黒色便(潰瘍から出血すると、血液に含まれる鉄分の色で便が真っ黒になります)

※悪化すると十二指腸に穴が空いてしまう「十二指腸潰瘍穿孔」という重篤な状態になることもあります。

※潰瘍を繰り返すことで十二指腸の変形が強くなり、狭窄してしまい食物の通過障害を起こすこともあります。

▶関連ページ:胃潰瘍

検査は?

上記のような症状があった場合は、胃内視鏡(胃カメラ)を行って実際に十二指腸の状態を確認してみます。

また大きな十二指腸潰瘍であれば腹部エコーでも指摘可能なこともあり、当院ではまずエコー検査を行うこともあります。

<実際の内視鏡(胃カメラ)所見>

<実際のエコー所見>

図はエコーで指摘された十二指腸潰瘍です。

このように十二指腸潰瘍は、エコーでしっかりと観察することで指摘できることも少なくなく、しかも簡単に出来るため、症状がある場合に一番最初にやる検査としては非常に有用です。

十二指腸潰瘍

■関連ページ:

治療は?

十二指腸潰瘍自体は、胃酸を抑える制酸薬粘膜を保護する薬を使って治します。

原因がピロリ菌の場合は除菌を行って、再発予防を行うことも重要です。

(詳しくは、ピロリ菌と潰瘍の関係を参照ください。)

また痛み止めなどの薬が原因の場合は痛み止めの薬の種類を変えたり、制酸薬や粘膜保護剤を併用することで再発を防ぎます。

空腹時の胃痛や黒色便のある方は、ご相談ください。

ご予約はこちらから

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

実際の治療例 50代 男性 黒い便が出た

【症状】

2日前に黒い便が出て、3度ほど続いたとのことで来院。

【診察】

黒い便の原因としては上部消化管からの出血から起こることが多く、血液中の鉄分が吸収され便が黒色になります。

  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
  • 胃がん
  • 小腸出血

などの疾患が原因として考えられるため、胃カメラにて状態をチェックすることにしました。

【胃カメラ】

十二指腸潰瘍を認め今回の黒い便の原因と診断しました

青丸で囲まれた領域が十二指腸潰瘍になります。 観察時には出血は止まっていましたが、矢印部分の黒ずんだ部分が出血をした後にみられる変化です。

胃の中にはピロリ菌による萎縮性胃炎を認め、ピロリ菌が今回の潰瘍の原因と考えました。

【治療】

十二指腸潰瘍は空腹時に胃痛や背部痛が出たり、悪化すると今回のように潰瘍から出血し黒色便が出たり、穿孔(胃に穴が開くこと)し、緊急内視鏡や緊急手術になることもあります。

今回は幸いにも潰瘍の程度はひどくなく、出血も止まっていたことから外来で治療することとしました。

①制酸薬

胃酸の分泌過多を抑える薬です。胃酸分泌を抑えることで、粘膜の再生力で潰瘍は治癒していきます。

②粘膜保護薬

胃の粘膜の防御機能を高め改善をより早めます。

 ③食事指導

食事についてはしばらくの間は刺激の少ない粥食や消化のよい和食系のものを召し上がっていくこととしました。

【経過・予防】

その後は黒色便は出ることはなく、2週間後の再診時も問題ない状態でした。

十二指腸潰瘍は90%近くがピロリ菌が原因となっており、ピロリ菌を除菌すると再発率は年間1〜2%程度まで低下することが大規模研究で確認されています

一方、除菌できなかった場合には1年以内に80%以上が再発するという報告もあり、今回もしっかりと除菌治療による再発予防も行いました。

除菌薬1週間飲んでもらい、1か月後に呼気検査にてピロリ菌の除菌成功を確認しました。

ただピロリ菌除菌後も胃がんのリスクがあるため※2、胃カメラは定期的に行っていく方針としています。

 

このように当院では十二指腸潰瘍の早期発見・早期治療および再発予防までをトータルで行っております。

症状でお悩みの方はお力になれますのでご相談ください。

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

よくある質問Q&A

Q:十二指腸潰瘍はどのくらいで治りますか?

A:6週間の投薬治療で80%以上が治ります。

ただし、原因を除去しないと高確率で再発してしまいます。

ピロリ菌が原因場合は、1週間の除菌薬を飲んで除菌を行います。また鎮痛剤などによる薬剤性の場合は投薬内容の変更などを行います。

悪化して十二指腸穿孔(十二指腸に穴が開くこと)を来した場合は、長期の入院や手術が必要になる場合も稀にあります

 

Q:十二指腸潰瘍は放置して治りますか?

A:自然治癒する場合もありますが、放置すると悪化したり再燃する可能性があります。

十二指腸潰瘍は軽症であれば自然治癒する場合もありますが、前述のように悪化して十二指腸穿孔(十二指腸に穴が開くこと)を来した場合は、長期の入院や手術が必要になる場合もあり、基本的には放置せずにきちんと治療を受けることが重要です。

 

Q:十二指腸潰瘍で食べてはいけないものは何ですか?

A:酸分泌を促すような高たんぱく食・香辛料・カフェイン・アルコールは避ける必要があります。

 

Q:十二指腸潰瘍の治療は入院が必要ですか?

A:ほとんどの場合は入院は不要です。

現在はPPIやP-CABと呼ばれる効力の強い制酸剤を服用することで、外来で治療することが可能となっています。

ただし、疼痛が強い場合穿孔した場合大量出血がある場合には入院・手術を要することがあります。

 

Q:十二指腸潰瘍は胃カメラでわかりますか?

A:胃カメラで確認できます。

胃カメラは胃だけでは喉・食道・十二指腸も観察する検査ですので、十二指腸潰瘍は胃カメラで確認することが可能です。

大きな潰瘍であれば腹部エコーでも指摘は可能なので、胃カメラが怖い方は腹部エコーを行う場合もあります。

 

Q:十二指腸潰瘍の生存率は?

A:死亡リスクは稀です。

十二指腸潰瘍や胃潰瘍、小腸潰瘍などを含めた消化性潰瘍の死亡率は3%程度と言われており、重症化しない限りはほとんどの場合は治る病気です。

ただし、痛みがあるのに我慢したり、黒い便が出ているのに放置してしまったりすると、穿孔や出血性ショックを来し命にかかることもあります。

症状がある場合には医療機関を受診することが大切です。

 

Q:十二指腸潰瘍はストレス性ですか?

A:ストレスも関連しますが、ストレス単独で潰瘍化することは稀です。

十二指腸潰瘍の原因の80%以上はピロリ菌関連と言われています。

ピロリ菌に感染して弱った粘膜に、精神的なストレスや肉体的ストレス(人間関係・過労や睡眠不足など)によって引き起こされる胃酸分泌過多が加わり潰瘍が発症します。

医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

アクセス

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所在地

170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11  十一屋ビル4階

交通
巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階  

巣鴨駅前胃腸内科クリニック

お電話での予約・お問い合わせ:03-5940-3833

文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

 

関連ページ:

 

参考文献:※1Miwa H, Sakaki N, Sugano K, et al. Recurrent peptic ulcers in patients following successful Helicobacterpylori eradication: a multicenter study of 4940 patients. Helicobacter 2004; 9: 9-16

※2Sugano K. Effect of Helicobacter pylori eradication on the incidence of gastric cancer: a systematic review and meta-analysis. Gastric Cancer 2019;

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