メニュー

ピロリ菌外来

本記事でわかること

  • ピロリ菌とは何か
  • ピロリ菌が胃に与える影響
  • ピロリ菌の感染経路と症状
  • ピロリ菌の検査を受けた方がよい人
  • 尿素呼気試験などの検査方法
  • 一次除菌・二次除菌の流れ
  • 除菌後も胃カメラが必要な理由
  • 除菌に2回失敗した場合やペニシリンアレルギーへの対応

 

最近テレビやメディアなどでよく話題になっている「ピロリ菌」。

体に良くないとは聞くけれど、具体的に何が良くなくて、菌に感染するとどうなるのか?

そして、そもそもこのピロリ菌って何者なんでしょうか?

このページではピロリ菌とは何か、いつ感染するのか、感染するとどうなるのか、検査や治療方法などについて専門医の神谷院長が分かりやすく解説します。

💡この記事はこのような方におすすめです
  • 健康診断でピロリ菌陽性を指摘された方
  • 家族にピロリ菌感染者や胃がんになった方がいる方
  • 胃痛、胃もたれ、食欲不振を繰り返している方
  • 胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある方
  • 萎縮性胃炎を指摘された方
  • 以前に除菌したものの、除菌判定を受けていない方
  • 一次除菌・二次除菌に失敗した方
  • ペニシリンアレルギーがあり、除菌できないと言われた方

 

巣鴨駅前胃腸内科クリニックでは、診察、胃カメラ、ピロリ菌検査、除菌治療、除菌後の経過観察まで一貫して行っています。

健康診断でピロリ菌陽性を指摘された方、過去に除菌したまま判定を受けていない方はご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5940-3833

 

1.ピロリ菌ってなに? 何がよくないの?

そもそもピロリ菌って何者なの?

 

その疑問に簡単に答えると、

「胃の中に寄生している、潰瘍や胃がんの原因になる菌」 という答えになります。

 

ピロリ菌は4ミクロン(0.004ミリメートル)ほどの小さい菌で、ウレアーゼという酵素をもっており、これにより胃酸を中和し胃の中に住み着きます。

 

このピロリ菌が住み着くことで、胃の粘膜に持続的な炎症が生じ、萎縮性胃炎という胃炎になり、粘膜がもろくなり胃潰瘍・十二指腸潰瘍になりやすくなったり、胃がんや胃のMALTリンパ腫などのリスクにもなります

(実は逆に、ピロリ菌がいない人はほとんど胃がんになることはないのです! 詳しくは、ピロリ菌外来の5.ピロリ菌と潰瘍の関係 6.ピロリ菌と胃がんの関係をご覧ください。)

 

また胃の疾患以外にも、血小板減少性紫斑病・鉄欠乏性貧血・慢性蕁麻疹・アルツハイマー型認知症・パーキンソン病といった病気にも関連があることがわかってきており、除菌することで胃がんや胃潰瘍なども含め関連疾患のリスクが減ることが期待され、H23年から保険での除菌も認められました。

当院のピロリ菌外来も保険診療で除菌治療や胃内視鏡(胃カメラ)検査を行っております。

2.ピロリ菌に感染するとどうなる?

ピロリ菌が胃に住みつくと、胃の粘膜に慢性的な炎症が起こります。

炎症が長期間続くと、胃の粘膜が薄くなる萎縮性胃炎が進行し、胃の防御機能や胃酸を分泌する機能が低下します。

ピロリ菌感染から起こり得る主な変化は、次のとおりです。

  1. ピロリ菌が胃の粘膜に感染する
  2. 慢性的な胃炎が続く
  3. 萎縮性胃炎が進行する
  4. 胃潰瘍や十二指腸潰瘍が起こりやすくなる
  5. 一部の方では胃がんなどのリスクが高くなる

感染しているすべての方が胃がんになるわけではありません。しかし、ピロリ菌は胃がん予防を考えるうえで、検査と治療が可能な重要な危険因子です。

関連ページ:萎縮性胃炎について詳しく見る

3.いつ・どこから感染するの?

ピロリ菌の感染は、胃酸の分泌が弱く胃の免疫が発達していない5歳以下の子供の時に感染してしまうと言われています。

胃酸が弱くピロリ菌が生きのびやすいためです。

ですから、ピロリ菌に感染している大人から小さい子どもへの食べ物の口移しには注意が必要です。

逆に大人は胃酸分泌がしっかりとあるため、今まで感染したことのない方が新規で感染したり、除菌した方が新たに感染することは稀です。

また現在の日本では、上下水道の完備など生活環境が整備されており飲料水を飲んでピロリ菌に感染することはまずありません。

ただ途上国の飲料水からピロリ菌が検出された例もあり、日本でも生活環境の整備されてない時代の水にはピロリ菌がいた可能性は0ではなかったと考えられており、

その時代に幼少期を過ごされた方にはピロリ菌の感染率が高くなっており、感染していないか検査を受けてみることが重要です。

親にピロリ菌がいると遺伝する?

ピロリ菌そのものが遺伝するわけではありません。

ただし、幼少期に家族から感染する可能性があるため、親や兄弟にピロリ菌感染者がいる方は、成人後に一度検査を検討してもよいでしょう。

大人になってから感染することはある?

大人は幼児より胃酸の分泌や胃粘膜の防御機能が発達しているため、成人後の新規感染は多くありません。

除菌が成功した後の再感染も一般的にはまれですが、除菌判定を受けていなかった場合は、再感染ではなく最初の除菌が不成功だった可能性もあります。

4.症状はあるの?

「ピロリ菌って悪い菌って話だから、胃にいると、何か悪い症状が出てしまうのではないか?」

そう思う方も多いと思いますが、実は基本的には症状はないことが多く、ピロリ菌に感染していることに気づかないまま過ごしてしまうのです。

 

一方で、症状が出る方もいます。

ピロリ菌に感染することで胃の粘膜が傷つけられ慢性胃炎の状態が生じます。この胃炎を「萎縮性胃炎」と呼びます。

そして萎縮性胃炎の状態が長く続くことで、胃酸の分泌機能が低下したり、胃の運動機能が低下したりして、胃もたれ・食欲不振・吐き気などが起こる場合があります。

また稀ではありますが、大人になってからの初感染の場合は急激な胃痛を伴うことがあります。

 

5.ピロリ菌と胃潰瘍・十二指腸潰瘍の関係

胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因の約90%がピロリ菌感染です。

ピロリ菌が胃粘膜の防御機能を低下させると、胃酸などによって粘膜が深く傷つき、潰瘍ができやすくなります。

ピロリ菌陽性の消化性潰瘍では、潰瘍を治療するだけでなく、ピロリ菌を除菌することで再発を抑える効果が期待できます[2]。

ただし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍はピロリ菌だけで起こるわけではありません。鎮痛薬として使われるNSAIDs、低用量アスピリン、喫煙、飲酒などが関係することもあります。

▶胃潰瘍の症状・原因・治療はこちら

▶十二指腸潰瘍について詳しく見る

6.ピロリ菌と胃がんってどういう関係?

「胃がん」

名前を聞くだけで、目の前が暗くなるような怖い病気です。

 

でも実は、胃がんの原因のほとんどはピロリ菌だということがわかっています。

言い換えると、ピロリ菌に感染していない方はほぼ胃がんにはならない、のです。

 

がんの発生機序の一つに、炎症との関係があります。

先述したようにピロリ菌に感染すると「萎縮性胃炎」という胃の炎症(胃炎)を起こします。

炎症があると活性酸素が多量にできるため遺伝子が傷つき易くなり、傷ついた遺伝子の修復過程でがん細胞が発生してしまうと考えられています。

胃炎がある方すべてが胃がんになるわけでははいですが、萎縮性胃炎の状態が長く続くことで、一部の方に胃がんが発生してくるのです

上の表は、日本で行われたピロリ菌に感染している方と感染していない方の胃がんの発生について10年間にわたり経過を追った研究の結果です。

ピロリ菌に感染していない人には胃がんは発生しませんでしたが、ピロリ菌に感染している人には約3%の割合で胃がんが発生しました。

(ピロリ菌に関連しない胃がんも極々稀にあるため、ピロリ菌に感染していないひとが全く胃がんにならないというわけではありません。)

除菌すれば胃がんにならない?

除菌後も胃がんになる可能性はあります。

除菌するまでに萎縮性胃炎が進んでいる場合、除菌後も一定の胃がんリスクが残ります。

また、除菌前から胃カメラでは確認できないほど小さな病変が存在している可能性もあり、将来的に大きくなって「胃がん」として現れることもあります。

そのため、ピロリ菌の除菌は「胃カメラを受けなくてもよくなる治療」ではありません。

特に萎縮性胃炎や腸上皮化生を指摘された方、胃がんの家族歴がある方は、除菌後も医師と相談しながら定期的な胃カメラを続けることが大切です。

除菌後の重要ポイント

  • 除菌に成功しても胃がんリスクはゼロになりません。
  • 除菌前に胃カメラで胃がんや胃炎の状態を確認します。
  • 除菌後も定期的な胃カメラを受けましょう。

関連ページ:胃がんの症状・検査について詳しく見る

 

7.ピロリ菌を調べるための検査は?

ピロリ菌の検査には、胃カメラを使わない検査と、胃カメラの際に行う検査があります。

胃カメラを使わない検査

1.尿素呼気試験

検査薬を服用し、服用前後の呼気を採取してピロリ菌の反応を調べます。

身体への負担が少なく、精度が高いため、感染診断や除菌判定に広く使われています。当院では院内で検査を行い、原則として当日に結果をご説明しています。

2.血液・尿の抗体検査

ピロリ菌に対して体内で作られた抗体を測定します。健康診断などでも行われています。

ただし、除菌後もしばらく抗体が残るため、除菌できたかどうかを確認する検査には適していません。また、数値が基準値付近の場合は、別の検査による確認が必要になることがあります。

3.便中抗原検査

便の中にピロリ菌の抗原があるかを調べる検査です。感染診断と除菌判定の両方に使用できます。※現在当院では行っておりません。

胃カメラで行う検査

1.迅速ウレアーゼ試験

胃カメラで胃粘膜の一部を採取し、ピロリ菌が作るウレアーゼの反応を調べます。

2.組織鏡検法

採取した胃粘膜を顕微鏡で観察し、ピロリ菌の有無や胃炎の状態を確認します。

3.培養法

採取した組織からピロリ菌を培養します。必要に応じて、どの抗菌薬が効きやすいかを調べる薬剤感受性検査につなげられる場合があります。

検査前に注意が必要な薬

胃酸を強く抑える薬や抗菌薬などを使用していると、ピロリ菌の働きが一時的に弱まり、実際には感染しているのに検査が陰性となる偽陰性が起こることがあります。

影響する可能性がある薬には、次のようなものがあります。

  • プロトンポンプ阻害薬(PPI)
  • カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)
  • 抗菌薬
  • 一部の胃粘膜保護薬

自己判断で薬を中止すると症状が悪化する可能性があります。検査前の休薬については、必ず医師の指示に従ってください。

検査費用について

検査費用は、それぞれの検査ごとにことなりますが、内服薬の影響を受けたり、結果が出るまでに時間がかかる検査などもあり、患者さんの状況に応じて適切な検査を選択していきます。

胃カメラが重要な理由

ピロリ菌の有無だけでなく、萎縮性胃炎の程度、胃潰瘍、胃がんなどがないかを直接確認できるためです。保険診療で除菌治療を行う際には、原則として胃カメラで慢性胃炎などを確認する必要があります。

▶当院の胃カメラの特徴はこちら

▶ピロリ菌検査・胃カメラのWEB予約はこちらから

▶ お電話でのご予約:03-5940-3833

8.ピロリ菌検査を受けた方がよい人は?

次の項目に当てはまる方は、ピロリ菌検査をご検討ください。

  • 健康診断でピロリ菌抗体陽性を指摘された
  • 胃カメラで萎縮性胃炎を指摘された
  • 胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある
  • 家族にピロリ菌感染者がいる
  • 家族に胃がんになった方がいる
  • 慢性的な胃痛、胃もたれ、食欲不振がある
  • 胃MALTリンパ腫を指摘された
  • 特発性血小板減少性紫斑病を指摘された
  • 原因がはっきりしない鉄欠乏性貧血がある
  • 過去に除菌薬を飲んだが、除菌判定を受けていない

健康診断の血液検査だけでは、現在の感染状態を正確に判断できないケースがあります。陽性、陰性、高値、判定保留などの結果をお持ちの方は、検査結果をご持参ください。

9.ピロリ菌の治療方法は?

日本で一般的に行われる一次除菌では、次の3種類の薬を組み合わせて服用します。

  • 胃酸の分泌を抑える薬:1種類
  • 抗菌薬:2種類

通常は1日2回、7日間服用します。

除菌の成功には、使用する抗菌薬への耐性、胃酸を抑える力、薬を指示どおり飲めたかどうかなどが関係します。現在のガイドラインでは、地域や患者さんの状況を踏まえ、その時点で高い除菌率が期待できる治療法を選ぶことが推奨されています[1]。

一次除菌

初めて行う除菌治療です。胃酸を抑える薬と、アモキシシリン、クラリスロマイシンなどの抗菌薬を組み合わせます。

二次除菌

一次除菌が不成功だった場合は、抗菌薬の一部を変更して二次除菌を行います。

一次除菌が失敗しても、二次除菌で除菌できる方は多いため、自己判断で治療を中断せず、次の治療について医師にご相談ください。

三次除菌以降

保険診療で認められている標準的な除菌治療は、原則として二次除菌までです。

二次除菌まで不成功だった場合でも、ピロリ菌の薬剤耐性、これまで使用した薬、アレルギー歴などを確認し、自費診療による三次除菌以降を検討できる場合があります。

当院では、他院で一次除菌・二次除菌に失敗した方のご相談にも対応しています。

ペニシリンアレルギーがある場合

標準的な除菌治療ではペニシリン系抗菌薬のアモキシシリンを使用します。

そのため他院で「ペニシリンアレルギーがあると除菌ができない」と言われたとのことで、ご相談に来られる方もおられますが、実はペニシリンを使用しない除菌方法もあります。

2次除菌まで失敗した方やペニシリンアレルギーの方も除菌の機会は残っていますので、ご希望の方はご相談ください。

関連ページ:

▶実際の治療例 “ペニシリンアレルギーでピロリ菌除菌ができないと言われた”

 

・除菌費用について

保険診療の適応は2次除菌までとなります。

副作用について

大多数の方は、何事もなく除菌治療を終えることができますが、薬を飲む以上、すべての人に副作用が0%とは言えません。

主な副作用には、軟便や下痢があります。ほかに頻度は高くないですが、食べ物の味がおかしいと感じるような味覚異常、肝臓の数値の異常などもありますが、多くの場合は数日でおさまります。

ただ、注意しておいてほしい副作用があり、発熱を伴う下痢や血便・じんましんなどが稀に出ることがあります。これらの副作用は放っておくと悪化する可能性があるため、一度来院していただくことを勧めております。

 

除菌判定について

除菌薬を飲み終えただけでは、除菌に成功したかどうかはわかりません。

一定の期間を空けたうえで、、呼気テストで判定を行います。

当院では検査結果は当日わかるので1度の来院で判定を行えます。

除菌後について

「除菌後も定期的な胃カメラ検査が大切!」

ピロリ菌を除菌したからといって、胃がんのリスクが0になるわけではありません。

定期的に胃カメラを受けることで、胃がんを早期の状態で見つけることが出来、そのような早期胃がんは胃カメラで完全に治療することが可能なのです。

 

また、除菌後に少数の方で胃酸が食道に逆流する逆流性食道炎が起きたとの報告があります。

これはピロリ菌の除菌によって胃が元気になり、それまで低下していた胃酸の分泌が正常に戻ったために一時的に起こると考えられています。

自然軽快する場合が多いですが、胸やけなどの症状がある方は内服治療を行います。

除菌治療の基本的な流れ

  1. 胃カメラなどで胃の状態を確認
  2. ピロリ菌感染を確認
  3. 7日間の除菌薬を服用
  4. 一定期間を空ける
  5. 尿素呼気試験などで除菌判定
  6. 除菌後も定期的に胃カメラを受ける

10.実際の除菌例

Case① 20代 男性 検診でピロリ抗体反応陽性

【症状】

自覚症状は特にありませんが、会社の検診で受けたピロリ菌検査が陽性とのことで来院されました。

 

【診察】

健康診断の抗体検査だけでは現在の感染状態や胃粘膜の状態を十分に確認できません。

また、自覚症状がなくても萎縮性胃炎や胃潰瘍、胃がんなどが隠れている可能性があるため、胃カメラによる確認が必要と判断しました。

 

【検査】

胃カメラでは、幸いにも胃がんや胃潰瘍は認めませんでしたが、ピロリ菌感染による萎縮性胃炎を認めました。

【治療】

自覚症状もなく、胃がんも認めませんでしたが、ピロリ菌の感染が持続すると胃炎が広がり胃痛や胃もたれなどの症状が出たり、胃がんのリスクも続くため、除菌治療を行いました。

 

【経過】

除菌薬服薬終了して、1か月ほど期間をあけ、尿素呼気試験にてピロリ菌の除菌完了を確認しました。

ピロリ菌除菌後も発がんのリスクはすぐには0にはならず、緩やかに低下していくため、しばらくは定期的な胃内視鏡検査を行い状態を見ていく方針としています。

Case② 50代 女性 ペニシリンアレルギー

【症状】

自覚症状はとくにないものの、以前からピロリ菌がいると指摘されていましたが、前医にて「ペニシリンアレルギーがあるため除菌できない」と言われ、未除菌のままになっており当院に相談に来られました

 

【診察】【検査】

現在もピロリ菌がいるのかどうか調べるために尿素呼気検査を施行すると、高値を示し、現在も感染状態でした。

胃カメラも最後に施行したのが4年ほど前とのことでしたので、胃カメラを施行し、胃がんの有無やピロリ菌の感染による胃炎の状態を確認することにしました。

結果は胃がんは認めませんでしたが、ピロリ菌感染による高度の萎縮性胃炎を認めました。

 

【治療】

今回はペニシリンを使用しない方法でピロリ菌の除菌を行うこととしました。

<治療内容>

HP菌除菌薬(制酸剤+非ペニシリン系抗生剤2種) を飲んでいただきました。

 

【経過】

除菌薬服薬終了して、1か月ほど期間をあけ、尿素呼気試験にてピロリ菌の除菌完了を確認しました。

通常ピロリ菌の除菌にはペニシリン系の抗生剤を使用するため、ペニシリンアレルギーがあると除菌できないと思われる方が多いですが(実際今回のケースのように医師ですら勘違いしているケースも多々あります)、ペニシリンを使用せずにも除菌はできます。

保険診療でも治療は行えるため、当院ではペニシリンアレルギーの方にも積極的に除菌を行っております。

11.院長からのコメント

ピロリ菌に感染していても、自覚症状がない方は少なくありません。

そのため、「胃が痛くないから検査は必要ない」と考え、感染したまま長期間経過してしまうことがあります。

ピロリ菌を除菌する目的は、現在の胃痛を改善することだけではありません。胃潰瘍などの大きな病気を防ぎ、将来の胃がんリスクを下げることも重要な目的です。

一方、除菌に成功しても、すでに進行した萎縮性胃炎が完全に元へ戻るとは限りません。除菌後の胃がんリスクもゼロにはならないため、胃カメラによる経過観察までを一つの治療として考えることが大切です。

健康診断で陽性を指摘された方、除菌判定を受けていない方、二次除菌まで失敗した方、ペニシリンアレルギーのある方もご相談ください。

ピロリ菌検査・除菌治療をご希望の方へ

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。是非ご相談ください。

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

12.ピロリ菌Q&A

Q1.ピロリ菌に感染していると必ず症状が出ますか?

いいえ。ピロリ菌に感染していても、自覚症状がない方は少なくありません。症状がなくても慢性胃炎や萎縮性胃炎が進んでいることがあるため、健康診断で陽性を指摘された場合は精密検査をご検討ください。

 

Q2.親がピロリ菌陽性の場合、子どもにも遺伝しますか?

ピロリ菌そのものは遺伝しません。ただし、幼少期に家族から口を介して感染する可能性があります。親や兄弟に感染者がいる場合は、成人後に検査を検討してもよいでしょう。

 

Q3.健康診断でピロリ菌陽性でした。すぐに除菌できますか?

健康診断の検査方法や結果を確認し、必要に応じて現在の感染を確認する追加検査を行います。また、保険診療で除菌する場合は、原則として胃カメラで慢性胃炎などの状態を確認してから治療します。

 

Q4.ピロリ菌を除菌すれば胃がんになりませんか?

除菌によって胃がんリスクを下げる効果が期待できますが、リスクがゼロになるわけではありません。萎縮性胃炎がある方は、除菌後も定期的な胃カメラが必要です。

 

Q5.ピロリ菌の除菌治療は何日間ですか?

日本の標準的な一次除菌・二次除菌では、胃酸を抑える薬と2種類の抗菌薬を通常7日間服用します。薬の種類や服用方法は患者さんの状態によって異なるため、処方時の指示に従ってください。

 

Q6.除菌薬を飲み終わったら治療完了ですか?

いいえ。薬を飲み終えただけでは除菌できたか判断できません。一定期間を空けて尿素呼気試験などを行い、除菌の成否を確認する必要があります。

 

Q7.ピロリ菌除菌に2回失敗しました。もう除菌できませんか?

二次除菌まで失敗しても、これまで使用した薬、薬剤耐性、アレルギー歴などを確認し、自費診療による三次除菌以降を検討できる場合があります。当院でもご相談を受け付けています。

 

Q8.ペニシリンアレルギーでも除菌できますか?

アレルギーの内容によっては、ペニシリンを使用しない治療を検討できる場合があります。過去に症状が出た薬剤名や、発疹、呼吸困難、アナフィラキシーなどの症状を医師へお伝えください。

 

Q9.除菌後に再感染することはありますか?

成人の除菌後に再感染することは一般的にはまれです。ただし、除菌判定を受けていなかった場合は、再感染ではなく最初の除菌が成功していなかった可能性があります。

 

Q10.胃薬を飲んでいてもピロリ菌検査を受けられますか?

胃酸を強く抑える薬や抗菌薬などは、一部のピロリ菌検査に影響し、偽陰性の原因になることがあります。自己判断で中止せず、お薬手帳を持参して医師へご相談ください。

医師紹介・アクセス・診療時間

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

アクセス

クリックしてGoogleMapを表示

所在地

〒170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11  十一屋ビル4階

交通
巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階  

巣鴨駅前胃腸内科クリニック

JR巣鴨駅 南口より徒歩3分。詳しい道順はこちら

診療時間

受付時間午前
午後
月曜日9:15-12:15
(初診の方は11:30まで)
予約制 
ご予約の方のみの対応となります。

火曜日休休
水~金曜日9:15-12:15
(初診の方は11:30まで)
14:45-18:15
(初診の方は17:30まで)
土曜日9:15-11:30
(初診の方は11:00まで)
14:45-15:30
(再診の方のみ)
日曜日予約制 
ご予約の方のみの対応となります。
休

▶📞お電話での予約・お問い合わせ:03-5940-3833

▶【WEB予約】

文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

関連ページ

参考文献

  1. 日本ヘリコバクター学会.H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024改訂版.
  2. 日本消化器病学会.消化性潰瘍診療ガイドライン.
  3. Fukase K, et al. Effect of eradication of Helicobacter pylori on incidence of metachronous gastric carcinoma after endoscopic resection of early gastric cancer. Lancet. 2008;372:392-397.
  4. Malfertheiner P, et al. Management of Helicobacter pylori infection: the Maastricht VI/Florence consensus report. Gut. 2022;71:1724-1762.
  5. Chey WD, et al. ACG Clinical Guideline: Treatment of Helicobacter pylori Infection. Am J Gastroenterol. 2024.

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME