実際の治療例 【耳鼻科で異常なしと言われた「のどに痰がへばりついた感じ」の治療】
耳鼻科や内視鏡検査で「異常なし」と言われても、のどの痰や違和感が取れない――。
実際、この症状は耳鼻科で大きな異常が見つからなくても続くことがあり、後鼻漏、逆流性食道炎や咽喉頭逆流、食道の病気、甲状腺の異常、そして咽喉頭異常感症(知覚過敏)などを整理して考えることが大切です。
とくに長引く場合は、「異常なし=心配ない」と片づけるのではなく、のど以外も含めて評価したうえで治療を組み立てることで改善につながることがあります。
今回は、耳鼻科で異常なしと言われ半年以上悩まれていた40代女性の方が当院を受診され、胃カメラと甲状腺エコーで他の病気を除外し、咽喉頭異常感症として治療を行って改善した実例をご紹介します。
のどの違和感や痰がらみが治らずにお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。
巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。是非ご相談ください。
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
耳鼻科で異常なしでも「のどに痰がへばりつく感じ」が続く原因
のどに痰がへばりつく感じが続くと、「耳鼻科で異常なしなら大丈夫なのでは」と思ってしまう方もいらっしゃいます。
しかし実際には、耳鼻科で明らかな炎症や腫瘍が見つからなくても、症状が長引くことは珍しくありません。
考えられる原因としては、
- 鼻水がのどに流れ込む後鼻漏
- 副鼻腔炎
- 逆流性食道炎や咽喉頭逆流
- 食道のつかえを起こす病気
- 甲状腺の異常
- はっきりした異常が見つからない咽喉頭異常感症(知覚過敏)
などがあります。
とくに「飲み込みにくい」「食べ物がつかえる」「声がれが続く」「体重が減ってきた」といった症状を伴う場合は、のどだけでなく食道や胃まで含めて評価した方が安心です。
今回の患者さんも、耳鼻科で異常なしと言われたあとに当院を受診され、胃カメラと甲状腺エコーで他の病気を除外したうえで、咽喉頭異常感症として治療を進め、症状改善につながりました。
実際の治療例|40代女性「のどに痰がへばりついた感じが治らない」
症状
- 半年以上前からのどに痰がへばりついている感覚が続いている
- 耳鼻科を受診、喉頭ファイバーやアレルギー検査を受けたが異常なし
- 様子見となったが、一向に改善がないとのことで来院
検査・診断
耳鼻科で異常なしとのことで、当院では食道疾患や甲状腺疾患などがないかを調べるため、胃内視鏡(胃カメラ)と甲状腺エコーを施行。
いずれも異常なく、何かの病気で起こっているというよりは、咽喉頭の知覚過敏による「咽喉頭異常感症」と診断。
実際の内視鏡の写真です。 左が咽頭部・右が食道となりますが、いずれも異常は認めませんでした。
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治療
咽頭・喉頭の知覚の異常は、咽喉頭異常感症や咽喉頭過敏症・ヒステリー球などと言われ、症状があるにも関わらず調べても異常がない状態を指します。
当院ではそのような咽頭の知覚過敏症と考えられる方には、
- 漢方
- 知覚に作用する神経薬
- オリジナルサプリN-katsu
を用いた治療を行います。
今回はまず漢方を使用して治療を開始しました。
経過
治療を開始してしばらくは、あまり変化を感じなかったとのことでしたが、10日ほどするとのどについた感じが和らいだ感じがしてきて、2週間目の再診時には痰のへばりつき感が気にならない日も出てきたとのことでした。
そのまま漢方を継続してもらいましたが、改善効果が頭打ちになったとのことで、N-katsuを追加で飲んで頂いたところ、1か月ほど服用してもらうとほとんど症状はなくなったとのことでした。
N-katsuを飲んでから調子がよいとのことで、予防的に継続していただき、症状再燃時に漢方を飲んで頂くことにして、今回は一旦終了としました。
のどの違和感に対するN-katsuの効果と役割
のどの違和感・つまり感は、検査で原因が見つかる場合もあれば、原因が見つからない知覚過敏症であったり、または複数要因が重なって起こることもあります。
知覚過敏になっていると、わずかな酸の逆流や乾燥による刺激を違和感として感じてしまい、
漢方で過敏を抑えても改善しない、逆流の治療をしてもよくならない、痰の薬で痰が切れない、など“完全には消えきらない違和感”として残ってしまいます。
そのようなケースでは、炎症・乾燥・逆流刺激・アレルギー・自律神経といった複数の背景に同時に配慮することが重要です。
N-katsuは、こうした“のどの違和感”を多方向から整えていくことで、のどの違和感に対して効果を発揮します。
主な配合成分と期待される効果まとめ
| 成分 | 期待される効果(要点) | こんな症状に |
|---|---|---|
| 枳実(きじつ) | “巡り”や去痰・抗炎症・抗アレルギーが知られる生薬 | つかえ感・つまり感、痰が詰まりやすい、声が出しにくい、アレルギー由来の違和感 |
| 桔梗(ききょう) | トリテルペンサポニンを含み、抗炎症作用・去痰作用 | 痰が切れにくい、のどの不快感・痛み、声の不調 |
| 花梨(かりん) | 粘液質が粘膜をうるおす素材として利用され、逆流症状の検討報告もある | 乾燥のイガイガ、乾いた咳、痰づまり感 |
| ウチワサボテン+オリーブリーフ | 粘膜保護目的で用いられることがあり、逆流性食道炎の症状の軽減 | 逆流と粘膜の過敏由来の咳払い・痰絡み・咽のヒリつき等 |
| 赤紫蘇(蘇葉) | ロスマリン酸等を含むシソ由来成分が、アレルギー性鼻症状で検討されている | 後鼻漏/鼻炎が背景ののど違和感 |
| GABA+ビタミンB6 | ストレス軽減と自律神経の状態を整える。B6)はGABA産生に必須の補酵素 | ストレス・緊張で悪化する知覚過敏に |
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院長からのコメント
咽喉頭異常感症(知覚過敏症)には治療のガイドラインなどはなく、また特別な特効薬などもなく、治療に難渋することもありますが、漢方やN-katsuサプリが効果を出してくれる場合も多々あります。
のどの知覚過敏症に対して、N-katsuサプリが有効な場合があります。また、のどの違和感に対して有効とされる漢方も20種類程度あり、種類を変えたり組み合わせたりすることで効果が得られることもあるため、患者さんに合わせて使用していきます。
また漢方やサプリで効果が見られない場合には知覚過敏を抑える神経薬の併用なども行うことで、多くの難治性ののどの違和感の方の改善につながっております。
お困りの方はお力になれますのでご相談ください。
お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833
よくある質問
Q. 耳鼻科で異常なしと言われたのに、のどに痰がへばりつく感じが続くことはありますか?
A. あります。耳鼻科で大きな異常が見つからなくても、後鼻漏、逆流性食道炎や咽喉頭逆流、食道の病気、甲状腺の異常、咽喉頭異常感症などが関係して、症状が長引くことがあります。
Q. のどに痰がへばりつく感じがあるときは、何科を受診すればよいですか?
A. まずは耳鼻科でのどの病気がないか確認することが多いですが、耳鼻科で異常なしでも症状が続く場合は、消化器内科で胃カメラを含めた評価を検討します。症状によっては甲状腺の検査が必要になることもあります。
Q. 胃カメラで、のどの違和感の原因がわかることはありますか?
A. はい。胃カメラでは食道や胃だけでなく、咽頭付近まで観察できるため、逆流性食道炎、食道の炎症、つかえ感の原因になる病気などを確認できることがあります。耳鼻科で異常なしと言われたあとでも、胃カメラが役立つ場合があります。
Q. 甲状腺の病気で、のどに痰が張り付くような感じが出ることはありますか?
A. あります。甲状腺の腫れや結節などで首の違和感として感じることがあり、のどのつまり感やへばりつく感じとして受診される方もいます。そのため、必要に応じて甲状腺エコーを行うことがあります。
Q. のどに痰がへばりつく感じがあると、がんの可能性もありますか?
A. 必ずしもがんというわけではありませんが、慢性的なつまり感や違和感の原因として、咽頭がんや食道がんなどが隠れていることはあります。症状が長引く場合や、飲み込みづらさ、体重減少、声がれなどを伴う場合は、早めの検査をおすすめします。
Q. 一度胃カメラで異常なしでも、もう一度受けた方がよいことはありますか?
A. あります。以前の検査から時間がたっている場合や、症状が続いている場合、食道の病気が十分に評価されていない可能性がある場合には、再検査を検討することがあります。症状の経過に応じて判断することが大切です。
Q. 咽喉頭異常感症とはどのような状態ですか?
A. 咽喉頭異常感症とは、のどの違和感やつかえ感、痰がへばりつく感じがあるのに、検査でははっきりした異常が見つからない状態です。知覚過敏が関わっていることがあり、症状に合わせて治療を組み立てていきます。
Q. 漢方はどれくらいで効果が出ますか?
A. 漢方はすぐに劇的な変化が出るというより、続けるうちに少しずつ効いてくることが多いです。一般的には2週間から6週間ほどみながら効果を判断し、必要に応じて種類の変更や追加を検討します。
Q. 漢方やサプリで改善しないときは、ほかの治療法もありますか?
A. あります。症状の原因や強さに応じて、知覚過敏に作用する神経薬や粘膜保護剤などを組み合わせることがあります。また、本当に別の病気が隠れていないか、改めて検査を行うことも大切です。
Q. どのような症状があれば、早めに受診した方がよいですか?
A. 飲み込みにくい、食べ物がつかえる、体重が減る、声がれが続く、胸やけを伴う、症状が何か月も続くといった場合は、早めの受診をおすすめします。耳鼻科で異常なしと言われていても、消化器内科で追加の評価が必要なことがあります。
Q:治りますか??
A:のどの違和感は難治性のことも多いですが、お力になれるように出来る限りの治療を行いますのでご相談ください。
のどの違和感は原因によって治療が大きく変わりますが、多くの方は調べても異常がない真性咽喉頭異常感症と呼ばれる状態です。
当院では前述の漢方・N-kastuサプリに加え、神経薬や粘膜保護剤なども組み合わせたハイブリッド治療を行ったり、本当に原因がない状態なのかを改めて検査したり、必要に応じて高次医療機関に紹介することで、他院で改善の見られなかった方も多くの場合で症状の改善を得ております。
巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。
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医師紹介
神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長
📍経歴
国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。
胃もたれや下痢といった一般的な症状から炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。
2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。
「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」
そんな方にも安心して診察や検査を受けていただけるような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。
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文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介
(消化器学会・内視鏡学会専門医)
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