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実際の治療例 【非常にわかりづらい逆流性食道炎の診断と治療・i-katsuを用いた予防】

[2025.03.04]

「朝起きると胃が気持ち悪い」「原因が分からない吐き気が続く」

そんな症状が続くと、とても不安になりますよね。

実は、逆流性食道炎は 食後だけでなく明け方や起床時にも起こる ことがあります。

しかし炎症が分かりにくく、胃カメラで見落とされるケースも少なくありません。

今回は、前医の胃カメラでは「異常なし」と診断されたものの、当院の再検査で逆流性食道炎が見つかった30代男性の実例をご紹介します。

さらに、再発予防に有効な当院オリジナルサプリ 「i-katsu」 についても解説します。

 

30代 男性 起床時のえづき・吐き気

【症状】

3週間前くらいから起床時に胃の気持ち悪い感じえづき吐き気があり、近くのクリニックで胃カメラを受けましたが異常なしと診断。

吐き気止めの胃薬を出されて様子見となったものの、その後も改善なく当院を受診されました。

【診察】

起床時の症状とのことで逆流性食道炎の可能性を考えました。

(※後述しますが、逆流性食道炎は食後だけでなく、明け方や起床時にも症状が起こりやすいのが特徴です。)

ご本人にもその旨を伝えたところ、もう一度胃カメラを行って状態を確認してほしいとの希望もあり、再検査を行うこととしました。

【胃カメラ】

胃カメラでは非常に分かりにくいのですが胃と食道のつなぎ目部分に炎症を認め、逆流性食道炎の診断としました。

炎症部分が視認しづらいため前医では見落とされていたと考えられます。

実際の内視鏡画像|非常に分かりにくいのですが、胃と食道のつなぎ目に炎症(黄色部分)を認め、GradeAの逆流性食道炎と診断しました。

NBIモードに変えて観察すると、炎症部分と正常部分とのコントラストが上がりより視認しやすくなります。わかりにくい場合はこのようにモードを変えて観察することで正確な診断を行うことが可能になります。

【逆流性食道炎について】

逆流性食道炎は、胃酸の分泌過多胃や食道の動きの低下により胃酸が胃から食道に逆流し、胃と食道のつなぎ目の部分に炎症が起きている状態です。

胸やけげっぷや今回のように胃の気持ち悪い感じえづき吐き気など様々な症状を引き起こします。

特に胃酸の分泌が多くなる食後夜間就寝時に症状が起こりやすくなります。

胃カメラで診断をつけることが多いのですが、炎症の状態によっては今回のように見落とされてしまうこともあり、症状がある場合は専門施設での検査が望ましいと考えます。

【治療】

逆流性食道炎の治療は

  1. 胃酸の分泌過多を抑える制酸薬
  2. 胃の動きを改善し胃酸の流れをよくする機能改善薬
  3. 逆流性食道炎を引き起こす生活習慣の改善

を軸に行っていきます。

前医では吐き気止めの胃薬が処方されていましたが、嘔気自体が逆流性食道炎による症状なので逆流性食道炎に適した制酸剤の胃薬への切り替えを行い、

併せて胃の動きを改善する漢方の処方を行いました。

胃薬はどれも同じわけではなく効果に差があるため、胃カメラで正確な診断をつけ、状態に合わせた適切な薬を選択することが重要です。

 

また、今回は逆流性食道炎を引き起こしやすい生活習慣として

  • 毎日の飲酒
  • 食べてから就寝までの時間が短い

がありました。

アルコール摂取をすると食道運動機能が低下してしまい食道の内圧が下がり、逆流し易くなり、

また食べてから寝るまでの時間が短いと就寝中に逆流が起こりやすくなります。

対応として

  1. 休肝日を作ること、寝酒をしないこと
  2. 食べてから就寝まではなるべく2時間以上あけること

などにも取り組んでいただきました。

【経過】

投薬開始後、4日ほどで症状が低下し、10日ほどで症状は消失し一旦薬は終了としました。

ただ、逆流性食道炎はぶり返しやすく本人からも予防をやっていきたいとの希望があり、引き続き生活習慣の注意点を守ることと、

当院オリジナルサプリのi-katsuを飲んで頂き、その後も再発なく安定しています。

【i-katsuについて】

一般的に逆流性食道炎の治療では PPIやH2ブロッカーなどの制酸薬 が使われます。
しかし、薬をやめると抑えられていた胃酸が一気に増える「リバウンド」が起こり、再発につながることがあります。

一方で i-katsu は、胃酸を「抑えすぎる」のではなく 正常な分泌に整える作用 を持っています。
乳酸菌と生薬のみで構成されているため、副作用がほとんどなく、長期にわたって安心して続けられるのが大きな特徴です。

イメージとしては

  • 薬 → 症状を抑える「対症療法」

  • i-katsu → 胃酸バランスを整え、再発を防ぐ「体質改善・予防」

という感じです。

この二つを上手に組み合わせることで、症状の改善と再発予防を同時に行うことが可能になります

【院長からのコメント】

このように逆流性食道炎は、

  • 正確に胃カメラで診断をつけること
  • 適切な投薬を行うこと
  • ぶり返しやすいためきちんと予防を行っていくこと

が重要です。

症状でお悩みの方はお力になれますので当院へご相談ください。

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや下痢といった一般的な症状から炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

アクセス

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所在地

170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11  十一屋ビル4階

交通

巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階  

巣鴨駅前胃腸内科クリニック

お電話での予約・お問い合わせ:03-5940-3833

文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

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