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実際の治療例 “胸やけがあるが薬を飲むと肝機能障害が起こってしまう”

[2024.11.03]

当院を受診された患者さんの実際の治療経過です。

 

50代 男性 胸やけがあるが薬を飲むと肝機能障害が起こってしまう

 

症状

数年前から胸やけを繰り返しており、近医で胃カメラを受け「逆流性食道炎」を指摘され、PPIと呼ばれる制酸剤を処方されました。

症状は一旦改善されたものの、薬を飲み始めてからしばらくして副作用のチェックのため血液検査を受けたところ、以前は正常だった肝臓の数値が高くなってしまい、

薬剤性肝障害と診断されPPIは中止となり、H2ブロッカー呼ばれる別の制酸剤に変更となりましたが、今度は胸やけが改善しないとのことで当院にご相談に来られました。

 

診察

薬を変更したことによる逆流性食道炎の再燃と考えられ、胃カメラで食道の状態を確認してみることとしました。

 

検査

食道にはやはり逆流性食道炎の所見を認めました。

食道には胃酸の逆流による縦走する炎症を認め(黄色部分)、 逆流性食道炎と診断しました。

関連ページ:

胃内視鏡(胃カメラ) 

逆流性食道炎・胸やけ外来

 

 

治療

逆流性食道炎胃酸の分泌過多胃や食道の動きの低下により、胃酸が食道やのどに逆流して起こる状態で胸やけの原因となります。

 

逆流性食道炎の治療は

  1. 胃酸の分泌過多を抑える制酸薬
  2. 胃の動きを改善し胃酸の流れをよくする胃機能改善薬
  3. 逆流性食道炎を引き起こす生活習慣の改善

を軸に行います。

 

制酸剤については通常はPPIと呼ばれるものを用いますが、今回は肝障害のため使用が出来なくなりH2ブロッカーに変更となっていました。

H2ブロッカーはPPIに比べると制酸作用は弱く、変更により逆流性食道炎がぶり返してしまう場合が多々あり、

今回はそこを補うため当院オリジナルサプリのi-katsuを追加で投与しました。

また逆流を抑えるため胃の動きを改善する漢方の胃機能改善薬も飲んでいただくこととしました。

 

経過

追加で漢方とi-katsuを開始してから数日たつと症状が和らぎ始め、2週間後の再診の際には胸やけの頻度がかなり減ったとのことでした。

もう2週間ほど継続すると症状がほとんどなくなったとのことで、H2ブロッカーは一旦中止しとしました。

ただ1年程症状が続いていたこともあり、ご本人より症状の再燃が不安とのことで漢方とi-katsuのみは継続として様子を見ましたが、その後も再燃はなく落ち着いた状態を維持することが出来ています。

 

漢方やi-katsuは長期に使用しても副作用が出ることが少なく安全に続けることができるため、今回のように症状改善後も維持のために使用することも少なからずあります。

 

今回のように副作用でPPIが使えない場合などにはH2ブロッカーなどの代替療法を行いますが、効果不十分な際には当院ではi-katsuサプリや漢方を併用して治療を行っております。

またPPI自体が効かない方にもサプリや漢方を合わせて飲むことで逆流性食道炎の治療が奏功したケースも多くあり、逆流性食道炎と診断されたものの全然よくならない方、薬が飲めない方は是非一度ご相談ください。

 

 

関連ページ:

なぜ逆流性食道炎に「i-katsu」が効くのか?

「i-katsu」の治療例

文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)

 

i-katsuの詳細はこちらからご覧いただけます

 

■関連ページ■

胃内視鏡(胃カメラ)

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