実際の治療例【声がかすれる・痰が絡む…原因はのどへの“胃酸逆流”?|診断・治療とi-katsuサプリによる予防】
「風邪でもないのに声がかすれる」「痰がからんで話しづらい」
──そんな症状が数か月続いていませんか?
実は、のどの奥まで胃酸が上がってくる “咽喉頭逆流症(いんこうとうぎゃくりゅうしょう)” が原因のことがあります。
今回は、他院で異常なしとされた後、当院で再検査を行い診断・治療した実際のケースをご紹介します。
当院ではWEB予約・電話予約を受け付けております。同様の症状でお困りの方は是非ご相談ください。
症例|50代女性 声がかすれる・痰が絡む
【症状】
数か月前から声がかすれ、会話の途中で声が出にくくなるとのこと。
風邪薬やのど飴を使用しても改善せず、痰もからみやすくなってきたため近くの耳鼻科を受診。
【診察】
喉頭ファイバー検査では異常なく、症状から逆流性食道炎を疑われ、今度は消化器内科を受診。
胃内視鏡検査(胃カメラ)を受けましたが、「異常なし」との診断でした。
しかし症状が続くため、当院を受診されました。
【検査】
症状からは逆流性食道炎、その中でものどに酸の逆流が及ぶ咽喉頭逆流症を疑い胃カメラを再検。
胃カメラ時に咽頭喉頭観察を行うと、胃酸による炎症で起こる下咽頭の肉下腫を認め、“咽喉頭逆流症”と診断しました。
■実際の胃カメラの画像■
下咽頭の写真です。黄色部分が咽喉頭逆流症によって生じた肉芽腫です
【咽喉頭逆流症とは】
本来、胃の中にあるはずの胃酸が食道を通ってのど(咽頭・喉頭)まで逆流し、
声帯やのどの粘膜に炎症を起こす病気 です。
通常の「逆流性食道炎」と違い、胸やけを感じないことが多く、代わりに次のような“のどの不快感”として現れるのが特徴です。
【主な症状】
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声がかすれる
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痰が絡む・のどがイガイガする
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咳やのどの違和感が続く
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朝起きた時にのどが痛い
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飲み込みにくさを感じる
これらは風邪やアレルギーと誤解されやすく、長引く場合は注意が必要です。
【原因】
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胃酸の逆流(下部食道括約筋のゆるみ)
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食後すぐ横になる習慣
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脂っこい食事・アルコール・コーヒーの摂取
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ストレス・睡眠不足による胃腸機能の低下
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加齢による筋力の低下
【診断のポイント】
咽頭部分の観察は反射が出やすく通常の胃カメラ検査時には詳細に観察をしない施設もあったり、また病変が微細でわかりにくい場合には耳鼻科の検査でも見落とされてしまうことが少なくありません。
のど(咽頭・喉頭)側まで丁寧に観察することが診断の鍵です。
今回も病変が小さかったため、前医の耳鼻科と消化器内科では見逃されていたと考えられます。
当院では最新の内視鏡システムで、咽頭から食道まで高精細に観察し、わずかな炎症やサインも見逃さないようにしています。
【治療】
・胃酸の分泌を抑える PPI(プロトンポンプ阻害薬) を内服
・胃腸の働きを整え逆流を起こしにくくするために「i-katsu」サプリ
・のどの炎症を鎮める漢方薬を併用
約4週間で声のかすれと痰の絡みが改善しました。
【再発予防】
症状が落ち着いた後も、再発を防ぐために以下の生活改善を指導しました。
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就寝2時間前以降の飲食を避ける
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枕を高めにして寝る(頭側挙上)
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脂っこい食事・アルコール・コーヒーを控える
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食後すぐ横にならない
また咽喉頭逆流症はぶり返しやすく「i-katsu」サプリ は予防的に継続とし、その後も再発なく症状に悩まされることなく快適に過ごされいます。
i-katsuの効果と役割
i-katsuには、胃に働く乳酸菌と生薬が含まれています。
成分の作用 | 効果 |
---|---|
胃酸分泌の調整 | 過剰な酸の分泌を抑える |
胃の運動をサポート | 逆流を抑え胸やけややムカつきの軽減 |
胃内細菌叢を整える | 逆流を起こしやすい体質改善と予防 |
i-katsuは上記のように胃酸の分泌過多を適正化する作用・胃の動きを改善する作用を持っており、
当院では逆流性食道炎や咽喉頭逆流症の治療に用いており高い効果をあげています。
💡なぜi-katsuが逆流性食道炎や咽喉頭逆流症に効果的なのか?
「ぶり返しやすい」理由
多くの方が制酸薬で改善しても、服薬をやめると症状が再発します。
これは“胃酸リバウンド”と呼ばれる現象で、薬により一時的に抑えられていた胃酸分泌が、急激に回復しすぎるために起こります。
i-katsuにできること
✅胃酸の状態を適切に保つことで、逆流性食道炎の予防に効果
✅制酸剤中止後の“リバウンド現象”を抑制
✅乳酸菌+生薬のみで構成 →副作用が出ることはほぼなく 長期服用でも安心
i-katsuはこんな方におすすめです
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胃薬をやめるとすぐに症状が戻ってしまう
-
薬に頼らず、体質から整えたい
-
軽い症状のうちに予防したい
-
長期的な再発防止をしたい
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医師からのコメント
咽喉頭逆流症は、典型的な胸やけ症状を伴わないこともある「隠れ逆流性食道炎」の一種です。
通常の胃カメラでは見逃されることもあり、のど側の観察を含めた評価が重要です。
長引く声のかすれ・痰の違和感が続く場合は、早めの専門医受診をおすすめします。
当院ではWEB予約・電話予約を受け付けております。同様の症状でお困りの方は是非ご相談ください。
まとめ
-
声のかすれや痰の絡みが長引くときは、咽喉頭逆流症の可能性あり
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胃カメラで異常がなくても、のど側の炎症で見つかるケースがある
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PPI・漢方・生活改善で改善しやすい
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再発予防には、腸内環境を整えるサポート(i-katsu)も有効
お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833
よくある質問(FAQ)
Q1. 咽喉頭逆流症は逆流性食道炎と同じですか?
A1. ともに胃酸の逆流で生じる疾患ですが炎症の場所が異なります。咽喉頭逆流症は“のど側”が主に炎症を起こします【1】。
Q2. 胃カメラで異常なしと言われましたが、本当に問題ないですか?
A2. 通常光では見つからない咽頭部の炎症もあり、再検で診断されることがあります【2】。内視鏡の専門施設や咽頭観察に長けた専門医による検査が望ましいです。
Q3. 声のかすれが続くときは耳鼻科に行けばいいですか?
A3. 声帯ポリープなど耳鼻科疾患のこともありますが、胃酸逆流が原因なら消化器内科や胃腸科が適しています。耳鼻科で異常なしと指摘された場合には受診をお勧めします。
Q4. 薬はどのくらい続ける必要がありますか?
A4. 症状が落ち着くまで1〜2か月が目安です。再発予防には生活改善が欠かせません。
Q5. i-katsuは薬と併用しても大丈夫ですか?
A5. はい。問題ありません。
医師紹介
神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長
📍経歴
国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、
消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。
胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、
内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。
2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。
「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」
そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。
アクセス
所在地
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11 十一屋ビル4階
交通
巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階巣鴨駅前胃腸内科クリニック
JR巣鴨駅 南口より徒歩3分。詳しい道順はこちら
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関連ページ(内部リンク)
・胃カメラでのどは見れるの?~当院の咽喉頭(のど)観察の工夫~
参考文献
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Koufman JA et al. Laryngopharyngeal reflux: Position statement of the committee on speech, voice, and swallowing disorders. Otolaryngol Head Neck Surg. 2002.
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日本消化器病学会「逆流性食道炎診療ガイドライン2021」
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川島健司ほか:咽喉頭逆流症の診断と治療. 日本耳鼻咽喉科学会誌 2019.
文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介
(消化器学会・内視鏡学会専門医)