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実際の治療例【食べ物がつまって嘔吐する原因は?|複数の内視鏡で見逃された食道アカラシア】

[2023.11.19]

「食事のたびに食べ物がつかえる」「飲み込んでも胸のあたりで止まってしまう」──。

このような症状が続くのに、検査で「異常なし」と言われた経験はありませんか?

実は 食道アカラシア という稀な病気が原因のことがあります。

今回は、複数の医療機関で胃カメラを受けても原因が分からず、当院で診断に至った40代女性の実例をご紹介します。

症例|40代女性「食べ物がつまり時々嘔吐してしまう」

【症状】

数年前から食事が詰まるような感じを自覚しており1年ほど前から悪化。

のどから胸のあたりに食事が詰まって降りて行かない感じが強くなり、時々嘔吐してしまうこともあり、医療機関を複数受診し、内視鏡検査(胃カメラ)も2回ほど受けましたが異常なしとの診断でした。

ストレスによるもと言われ、薬を出されましたが、一向に改善しないとのことで当院を受診されました。

 

【問診】

症状が出るのは食事の時のみで、嚥下(ものを飲み込むこと)事態は問題なく、のどから下で詰まっているような状態とのことでした。

症状からは食道の通過障害などが疑われ、ご本人と相談し胃内視鏡を再検し状態を見てみることとしました。

 

【検査】

内視鏡を行うと、上部~下部食道に拡張を認め食道内に水分が貯留している状態で、胃と食道のつなぎ目に狭窄を認め、症状の原因と考えました。

内視鏡や生検でも悪性の所見はなく、食道アカラシアと診断しました。

【食道アカラシアとは】

食道アカラシアとは、胃と食道のつなぎ目の括約筋が異常に収縮してしまい狭窄して通過障害を起こす病気です。

稀な疾患で、診断には今回のように胃カメラだけでなく、造影検査や食道内圧検査が必要になることもあります【2】。

固形物が通りにくくなることで、つまり感が起こったり、実際に嘔吐してしまうなどの症状が出ます。

 

【治療】【経過】

軽度~中等度のアカラシアに対しては異常に収縮した括約筋を内視鏡で切開するという治療=POEM(経口内視鏡的筋層切開術)があり、

アカラシアを根本的に改善してくれます【1】。

入院が必要となる治療のため、対応可能な高次医療機関に紹介し、治療を受けて頂きました。

治療後から症状は速やかに消失し、現在もつまり感などは一切感じない状態となっておられます。

 

院長からのコメント

アカラシアは内視鏡で疑い、造影検査や食道の内圧測定などで確定診断をつけますが、比較的稀な疾患のため内視鏡医も遭遇する機会が少なく、

今回のように複数の施設の内視鏡で気づかれずに見逃されているケースもあります。

内視鏡で異常がないと言われても症状が改善ない場合には、専門施設での内視鏡を受けることも重要です

症状でお悩みの方はお力になれますので当院にご相談ください

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

まとめ

・食事のつかえ感・嘔吐が続く場合、食道アカラシアの可能性あり

・胃カメラで異常なしとされても見逃されることがある

・専門医による再評価と内圧検査・造影検査が重要

・内視鏡治療(POEM)で高い改善率が得られる

👉「食事がつまる」「原因が分からない吐き気」でお困りの方は、当院にご相談ください。

▶【WEB予約はこちら

▶📞お電話でのご相談:03-5940-3833

よくある質問FAQ

Q:症状がない場合は治療しなくてもよいですか?

A:症状がない場合でも内視鏡検査で偶然にアカラシアが見つかることがあります。そのような場合には治療はせずに様子を見ることもあります。

Q:内視鏡治療で完全によくなりますか?

A:内視鏡治療(POEM)により、軽度~中等度のアカラシアではおよそ80‐100%の症状改善が得られ、重度では50-70%の治療満足度と言われています【3】。

Q:再発することはありますか?

A:長期的に再狭窄することもありますが、多くは追加治療で改善可能です。

医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

アクセス

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所在地

170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11  十一屋ビル4階

交通

巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階  

巣鴨駅前胃腸内科クリニック

お電話での予約・お問い合わせ:03-5940-3833

文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

参考文献

  1. Inoue H, et al. Peroral endoscopic myotomy (POEM) for esophageal achalasia. Endoscopy. 2010.
  2. Vaezi MF, et al. ACG Clinical Guidelines: Diagnosis and Management of Achalasia. Am J Gastroenterol. 2020.
  3. Sato H, et al. POEM for achalasia: long-term outcomes. World J Gastroenterol. 2019; 25(12):1457–1464.

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