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胃内視鏡検査(胃カメラ)Q&A

 

胃内視鏡検査(胃カメラ)についてよく受けるご質問をまとめております。 

 

 

 

 

 

 

 

 

検査体制について

 

Q:胃カメラの検査は予約が必要ですか?

A:基本的には予約制です。

予約なしの場合でも、当日の診療状況によっては対応できることもあります。(当日の状況はトップページのお知らせよりご確認いただけます)

ご予約はWEB予約、お電話(03-5940-3833)で承っております。

 

 

Q:胃がすごく痛いのですが、当日すぐ胃カメラを受けれますか?

A:状況を確認してからの判断となります

胃痛は色々な原因で起こるので、まずは診察とエコーなどで原因を見極め、緊急内視鏡が必要と判断した場合には胃カメラを行います。

胃痛・腹痛外来もご参照ください。)

関連ページ:

胃痛・腹痛外来

エコー検査

 

 

Q:胃カメラを受ける前に注意することはありますか?

A:お食事や常用薬については注意が必要になります。

詳しくはこちらをご参照ください。

 

 

Q:胃カメラを受ける前にクリニックを受診する必要はありますか?

A:特に受診は必要ありません。

お電話での予約の方は、電話の際に胃カメラに関しての注意点をしっかりとご説明させて頂きますので、事前受診は必要ありません。

WEB予約の方は、注意点をおよみ頂き、ご不明点があればお気軽にお電話ください。

 

 

Q:血をサラサラにする薬(抗血栓薬)を飲んでいるのですが、胃カメラは受けられますか?

また、生検は可能ですか?

A:胃内視鏡(胃カメラ)も生検も問題なく施行出来ます。

抗血栓薬を飲んでおられる方でも安全に生検できるように、傷口の小さくなるような鉗子を使って処置を行っております。

また、出血のリスクがある場合には予防の胃薬を処方して対応しております。

※抗血栓薬は主治医の指示なしに勝手にやめてしまうと危険ですのでくれぐれも自己判断での中止はお控えください。

 

 

Q:大腸カメラと同時に受けることは出来ますか?

A:はい、同時に受けることは可能です。

その場合は大腸内視鏡用の前処置薬の服用が必要になりますので、大腸内視鏡検査の予約枠での対応となります。

 

 

胃カメラの検査自体について

Q:胃カメラってどんな検査ですか?

A:簡単に言うと、『喉に麻酔をかけ口(もしくは鼻)から細いカメラを入れ、のど・食道・胃・十二指腸を直接観察する検査』です。

「胃カメラ」は胃だけを見る検査と勘違いされがちですが、正確には「上部消化管内視鏡」と言って、口から入ってのど・食道・胃・十二指腸の半ばまでしっかりと見ることが出来ます。

検査時間は5分程度ですが、当院ではなるべく患者様の苦痛のないように鎮静剤を用いたり、患者様の反射の強さに合わせてスコープの細さを変えたりしております。

(詳しくは当院の胃カメラの方法・特徴をご覧ください。)

 

 

Q:胃カメラの検査時間はどのくらいですか?

A:検査自体の所要時間は5-7分程度になります。

来院してから検査終了までの詳しい流れは「胃カメラの流れ」をご参照ください。

 

 

Q:無痛で胃カメラを受けられると聞いたのですが、本当ですか?

A:本当です。

そもそも胃カメラが苦しいと言われる理由にはいくつか理由があります。

・咽頭反射:スコープが咽を通過するときにオエッとなる感じのこと。

・空気を入れることによる胃のはり。 

など

当院では、咽頭反射に合わせてカメラの飲み方を経鼻・経口と選んだり、経口の場合は反射の起こりにくいマウスピースを用いカメラの太さも選択したりすることで反射が起こりにくい工夫をしており、また希望の方には鎮痛剤(静脈麻酔)用い、無痛で胃カメラを行うことが可能です。

加えて、検査時の送気ガスに空気の100倍吸収が早い炭酸ガスを用いて検査を行っており、お腹の張も劇的に少なくなっております。

実際に、以前に受けた胃カメラが苦しくてトラウマになっている方、反射が強くて途中で断念してしまった方からもご相談を頂き、苦痛なく検査を受けて頂いております。

関連ページ:

胃カメラを楽に受けてもらうための工夫

 

 

Q:鼻からの胃カメラも受けられますか?

A:もちろん可能です

特に「楽に受けたいが、鎮静剤で眠るのが怖い」、そんな方にお勧めの検査になります。

通常の胃カメラは舌の上を通過する際に反射が起きますが、経鼻内視鏡では舌を通過しないので反射が起こりにくいのが特徴です。

使用するスコープも細く(5.4㎜ さぬきうどんより細い位です)、咽への刺激も少ないため、非常に楽に受けて頂けます。

※鼻腔の細い方(女性の方・手術後など)にはスコープが鼻を通過しないことがあり、その場合は口からの検査となります。

 

 

Q:胃カメラは鼻からと口から、どちらがいいのですか?

A:通常の検査の場合は特にどちらでも構わないので、ご相談になります。

先ほど述べたように経鼻内視鏡は、鎮静剤なしでも反射が起こりにくいため、「楽に受けたいが、鎮静剤で眠るのが怖い」方に向いていると思います。

経口内視鏡と比べて、経鼻内視鏡のデメリットとしては、鼻から入っていくため、口から入ってすぐの上咽頭付近の観察が出来ない、細いカメラなので拡大観察などの精密検査に向かない、などがあります。

ですから、鎮静剤で眠った状態での検査をご希望の方には、口からの内視鏡(胃カメラ)がいいと思います。

 

メリット

デメリット

 経鼻内視鏡

・鎮静剤を使わなくてもオエッとなりにくい

・上咽頭が観察できない

・病変の細かい観察がしづらい

・鼻腔が細い場合入らなかったり、出血したりすることがある。

 経口内視鏡

・上咽頭も観察できる。

・病変が見つかった場合に細かく精密な観察が出来る

オエッとなる反射が起こりやすい

 

 

Q:胃カメラの検査で咽頭(のど)や食道の病気も見ることができますか?

A:できます。

当院での胃内視鏡(胃カメラ)検査では、従来より解像度が高く、微小な病変の発見に有用なハイビジョンカメラや粘膜の表面構造や微細な血管構造を確認する画像強調システムのNBIを用いており、従来は見つけにくかった咽頭(のど)の病変や食の早期がんなども見つけることが可能となっています。

※のどの観察の詳細については「当院の咽頭観察」をご覧ください。

 

 

Q:胃カメラの流れについて教えて下さい。

Aこちらをご参照ください。

 

 

Q:胃カメラの後はどれくらいで食事ができますか?

A:検査終了30分後から水分、1時間後からお食事可能です。

のどの麻酔がきれる前に飲食をしてしまうと、むせてしまったり誤嚥してしまうことがあるため、麻酔の効果がきれるまでお待ちいただいてからとなります。

 

 

Q:費用はどのくらいかかりますか?

A:検査だけの場合だと、3割負担で約4000円、1割負担で約1300円となります。

生検を行った場合は、追加で費用がかかります。

詳細はこちらをご参照ください

 

 

Q:胃カメラは毎年受けた方がよいのですか?

A:咽頭がん・食道がん・胃がんのリスクのある方は毎年受けることをお勧めします。

胃カメラを定期的に行う目的の一つに、がんの早期発見があります。がんは早期に発見すれば、胃カメラで治療出来ることが多く、命を脅かすこともありません。

ですので、以下のようにがんのリスクがある方は定期的に検査を行うことをお勧めします。

  • 咽頭がん・食道がん喫煙されている方、飲酒される方(特に飲むとすぐに顔が赤くなる方
  • 胃がん: ピロリ菌感染(除菌後の方も含みます)

※がんのリスクや予防については、がん早期発見外来をご参照ください。

 

 

胃カメラ関連の病気について

 

Q:胃のポリープは切除した方がいいのですか?

A:基本的には切除不要です。

ポリープと聞くと悪い病気のイメージがありますが、実は胃のポリープはほとんどが良性

  1. 胃底腺ポリープ
  2. 過形成性ポリープ

の2種類で大多数を占めます。

いずれもガン化のリスクがないため、切除せずに経過観察で十分なものです。

ただ、初期の胃がんの中にはポリープのような形態をとるものがあるため、

紛らわしいものは生検をして本当に良性かどうかを確かめることもあります。

 

 

Q: ピロリ菌がいると言われたのですが、胃カメラを受けた方がいいですか?

A:胃カメラをうけることを強くお勧めします。

胃がんの原因のほとんどがピロリ菌が関与していることが分かっており、感染者の方は10年間で約3%に胃がんが発症したとのデータもあります。

(逆にピロリ菌に感染していない方はほぼ胃がんにはならないのです。)

ですから、ピロリ菌がいる方は胃内視鏡(胃カメラ)を行い、胃がんの有無を確認し、さらにピロリ菌の除菌を行うことが重要です。

関連ページ:ピロリ菌外来

 

 

胃カメラに対しての不安について

 

Q:鎮静剤(静脈麻酔)は少し怖い気がするのですが、大丈夫でしょうか?

A:大丈夫です。

鎮静剤(静脈麻酔)は量を多く使いすぎると、呼吸抑制などの副作用がありますが、当院では患者さんお一人お一人の性別・体重・年齢と反射の強さに合わせて、0.1㎎単位(1gの10000分の1)で薬の量を調整し検査を行っております。

また、アレルギーなどの副作用に対してもすぐに対応できるように、検査中は全身状態を把握するモニターをつけております。これにより必要最小限の薬の量でも無痛で、かつ副作用の頻度も少なく安全に検査を行うことができます。

鎮静剤(静脈麻酔)も「眠る作用が強いもの」「反射をとる作用が強いもの」などいくつか種類があり、『楽に受けたいけど検査の画面は見たい』『完全に眠るのは怖い』と言った方には、スコープの細さを調整し軽めの鎮静剤でボーっとしたような状態で受けて頂くことも可能です。

 

 

Q:以前に胃内視鏡(胃カメラ)ですごく辛かったのですが、大丈夫でしょうか?

A:心配いりません。

前述したように、鎮静剤やカメラ細さの選択などで辛くないように検査を行えるようにしております。ご心配だとは思いますが、任せて頂ければと思います。

 

 

Q:初めてなので不安です。

A:不安だとは思われますが、一緒に頑張って検査をやっていきましょう!

予約の際にご不安なことは何でも相談してください。

直接外来に来ていただいてご相談して頂いても大丈夫です。

また胃カメラに理解の深いスタッフがそろっていますし、相談しやすくリラックスできるような雰囲気作りも心掛けておりますので安心して検査をお受けください。

 

 

文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)

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