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【血便外来】血便は病気のサイン?原因・検査・治療を消化器内科専門医が詳しく解説

 血便が出ると、「痔だろうか」「少し様子を見ても大丈夫だろうか」と不安になる方は少なくありません。

しかし、血便の原因は痔だけではなく、大腸の炎症、感染症、ポリープ、大腸がんなどさまざまです。

出血の色や混じり方、一緒に出る症状によって考えやすい病気は異なります。

血便は、体からの大切なサインのひとつです。

自己判断で様子を見るうちに、治療が必要な病気が進行してしまうこともあります。

巣鴨駅前胃腸内科クリニックでは、血便の原因を丁寧に見極め、必要に応じて大腸カメラなどの検査につなげています。

 

本記事では血便と関係する可能性のある疾患や、受診のタイミングについて、消化器専門医の神谷院長がわかりやすくお伝えします。

 

血便でお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。是非ご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5940-3833

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

血便とは?

血便とは、便に血が混じる、便の表面に血がつく、排便時に血が出るなど、消化管からの出血が便として確認される状態をいいます。

血の色は、鮮やかな赤色のこともあれば、暗赤色、黒っぽい色になることもあります。

出血している場所や量、腸の中を通る時間によって見え方は変わります。

たとえば、肛門に近い場所からの出血では鮮やかな赤い血が見えやすく、より奥の腸や上部消化管からの出血では暗い色調になることがあります。

ただし、色だけで原因を正確に決めることはできないため、症状全体をあわせて判断することが大切です。

血便の原因

血便の原因は、大きく分けると肛門の病気大腸の炎症性疾患感染症ポリープや大腸がんなどに分けられます。

肛門からの出血では、排便時に真っ赤な血がつくことが多く、比較的出血源が肛門に近いことが考えられます。

一方で、大腸の炎症や腫瘍性病変では、血液が便に混じる、粘液を伴う、暗赤色になるなど、違ったあらわれ方をすることがあります。

また、「一度だけだったから大丈夫」と思っていても、その後に繰り返すケースがあります。

実際には、虚血性腸炎や潰瘍性大腸炎、感染性腸炎などが隠れていることもあり、症状の出方や経過の確認が重要です。

血便の性状から考えられる主な病気

血便の見え方だけで、痔による出血なのか、大腸の炎症やポリープ・がんによる出血なのかを正確に見分けることは簡単ではありません。

特に、血便が続く場合、腹痛や下痢を伴う場合、便潜血陽性を繰り返す場合は、精密検査を考えることが大切です。

▶血便の見え方・症状別に詳しく見る

気になる症状がある方は、以下のページもあわせてご覧ください。

どのようなときに受診した方がよいですか?

次のような場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 血便が初めて出た

  • 血便を繰り返している

  • 腹痛や下痢を伴う

  • 発熱がある

  • 便潜血陽性と言われた

  • 体重減少や貧血を指摘された

  • 「痔だと思うが、なかなか治らない」状態が続いている

血便は自然におさまることもありますが、見逃してはいけない病気が隠れていることがあります。

症状だけで決めつけず、必要な検査につなげることが大切です。

血便の検査方法

前述のように血便の状態を把握することが非常に重要になってくるので、まずはしっかりと問診を行い、診断に必要な検査を組んでいきます。

問診

・血便状態(性状、タイミング、量)

・腹痛の有無

・慢性なのか?急性なのか?

直腸診

問診で痔などが疑われる場合は、痔や直腸の状態を確認するための診察を行います。

血液検査

血便による貧血がないか、腸炎などが疑われる場合は炎症の程度を確認します。

すぐに結果が出るので初期の緊急性を見極める際にも非常に有効です。

腹部エコー

こちらも当日すぐに出来る検査で、炎症や感染・虚血による下血の場合は非常に有効です

大腸カメラ

大腸の病気が疑われた場合に行います。大腸の粘膜を直接見ることが出来るので、状態をしっかりと把握できます。

特に以下に該当する方は積極的に大腸カメラを受けることをお勧めします。

  • ✅大量の下血
  • ✅40歳以上で一度も大腸カメラを受けたことがない
  • ✅便潜血陽性
  • ✅少量でも繰り返す血便・持続する血便
  • ✅粘液交じりの血便
  • ✅腹痛を伴う血便

【実際の大腸カメラの画像】

胃カメラ

黒色便などの胃や十二指腸からの出血が疑われる病気の場合に行います。

【実際の胃カメラの画像】

小腸カプセル内視鏡

小腸出血が疑われる場合や、胃カメラや大腸カメラを行っても原因不明の血便がある際に行います。

 

巣鴨駅前胃腸内科クリニックでは、最短で当日中に胃カメラ・大腸カメラ・エコー検査をお受け頂ける体制を整えています。

また鎮静剤による無痛検査にも対応しております。是非ご相談ください。

👉 WEB予約はこちらから

📞 お電話でのご予約:03-5940-3833

※受診時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります

▶関連ページ
  • 胃カメラ|実際の検査の流れや鎮静剤・スコープ選択による無痛胃カメラの詳細がご確認いただけます
  • 大腸カメラ|実際の検査の流れや鎮静剤とオリジナル低痛挿入による無痛大腸カメラの詳細がご確認いただけます
  • エコー検査|実際の流れや検査で分かる病気の詳細がご確認いただけます
  • 小腸カプセル内視鏡|カプセルの検査方法や流れについて

治療は?

治療は原因によって異なります。

痔核であれば排便コントロールや外用薬、炎症性腸疾患であれば炎症を抑える治療、感染性腸炎であれば原因に応じた対応、ポリープであれば内視鏡切除、大腸がんであれば進行度に応じた専門的治療が必要になります。

大切なのは、「血便そのものを止める」ことだけではなく、なぜ出血しているのかを確認することです。

原因がわからないまま市販薬や自己判断で様子を見るよりも、出血源を見極めたうえで適切な治療につなげることが重要です。

原因 主な治療法
軟膏・坐薬・生活指導(重症は手術)
ポリープ 内視鏡的切除
憩室出血 経過観察または止血処置
感染性腸炎 抗菌薬・整腸剤など
潰瘍性大腸炎など 内服薬・定期通院・重症例は入院治療
大腸がん 内視鏡切除、外科手術、化学療法など
など

血便で受診された方の実際の治療例

血便の原因は、痔のような比較的よくみられる病気から、大腸の炎症、感染症、ポリープ、大腸がんまでさまざまです。

実際に当院でも、「痔だと思っていた」「一度よくなったので様子を見ていた」という方の中に、検査で別の原因が見つかることがあります。

ここでは、血便でご相談いただいた方の実際の治療例をご紹介します。

Case① 便潜血陽性で見つかった大腸がん

60代男性。検診で便潜血を指摘されて来院。大腸カメラで、直腸がんが発見されました。

進行がんでしたが幸いにも転移はなく、手術にて完治しました。

自覚症状ははっきりしなくても、便潜血陽性をきっかけに大腸カメラを受けたことで、大腸がんが見つかることがあります。

「血が見えていないから大丈夫」とは限らず、便潜血陽性も大切なサインです。

▶詳細はこちら: 人間ドックで便潜血「陽性」…症状がなくても直腸がんが見つかった60代男性

Case② 突然の腹痛・下痢・血便で受診した虚血性腸炎

50代女性。朝からの突然の腹痛と下痢・下血とのことで急遽受診。

普段便秘気味であり発症が突然であったとの問診と腹部エコー検査・大腸カメラで虚血性腸炎と診断。

食事療法で改善しました。

▶詳細はこちら:激しい腹痛・下痢・血便は虚血性腸炎かも|50代女性の治療例

Case③ 痔と言われたが治らない血便の正体は潰瘍性大腸炎

20代女性。8か月ほど前から時々血便があり、近くの肛門科を受診し、「痔」と診断され治療するも改善なく当院を受診。

大腸内視鏡(大腸カメラ)を行い、潰瘍性大腸炎と診断し、投薬治療を開始。

痔と診断されても、治らない、出血を繰り返す場合は、原因確認のために大腸カメラを検討することが大切です。

▶詳細はこちら:持続する血便の原因は痔ではなく潰瘍性大腸炎だった|20代女性の実例 

まとめ

・血便=すべて要注意:鮮やかな赤い血・赤黒い血・黒色便・便潜血陽性のいずれも「正常」ではありません。

見え方だけで原因を断定することは難しく、腹痛や下痢の有無、症状の経過、年齢、便潜血陽性の有無などをあわせて判断することが大切です。

血便があるときは早めにご相談ください。原因をきちんと見極めることが、安心にも早期発見にもつながります。

巣鴨駅前胃腸内科クリニックでは、血便に対して最短で当日中に検査・診断できる体制を整えています。

お困りの方は是非ご相談ください。

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

※午後の時間の受診時や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります

よくある質問FAQ

Q1. ティッシュに少量の鮮血が付くだけでも受診すべきですか?

A. はい。痔が多い一方、直腸がん・直腸ポリープでも同じパターンがあります。反復する場合治療しても続く場合大腸カメラで確認を。

▶関連ページ:大腸カメラ|実際の検査の流れや鎮静剤とオリジナル低痛挿入による無痛大腸カメラの詳細がご確認いただけます

Q2. 便潜血が陽性=がん確定ですか?

A. 確定ではありませんが、がんの可能性は否定できません。便潜血陽性の一部で大腸がんが見つかるため、放置せず精査(大腸カメラ)を。

▶関連ページ:便潜血検査陽性の場合は大腸カメラを受けた方がいいの?

Q3. 黒色便(タール便)が出ました。受診の緊急度は?

A. 胃・十二指腸出血の可能性があり当日受診を。フラつきや冷汗、動悸を伴う場合は救急外来受診の検討が必要です

Q4. 鉄剤やビスマス製剤で便が黒くなりますか?

A. はい、薬剤性の黒色化があります。ただし出血の黒色便と鑑別が必要なため、症状や採血で評価します。

Q5. 便に粘液+少量の血が混じります。痔でしょうか?

A. 潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患で見られることがあり、痔だけでは説明できない所見です。エコー→大腸カメラで評価します。

▶関連ページ:潰瘍性大腸炎

Q6. 便秘がちで突然の腹痛・下痢・血便が出ました。

A. 虚血性腸炎の典型です。多くは保存的治療で改善しますが、がんや他の病気除外のため落ち着いてから大腸カメラを行います。

▶関連ページ:虚血性腸炎

Q7. 抗凝固薬・抗血小板薬を服用中でも内視鏡は可能?

A. 可能です。ポリープ切除の有無で取り扱いが変わります。お薬手帳をご持参ください。

Q8. 大腸カメラは痛くて不安です。鎮静は使えますか?

A. はい。当院では鎮静+スコープ操作の工夫苦痛を最小化します。体質や既往薬に合わせて用量調整します。

▶関連ページ:なぜ当院の大腸内視鏡は「痛くなく」「苦しくない」の?

Q9. 便潜血が陽性→2回目は陰性。精査は必要?

A. 最初の陽性で精査を推奨します。陰性化しても病変が隠れることがあるため、大腸カメラをご検討ください。

血便に関連するページ

血便は、便の色や出方、一緒に出る症状によって考える病気が変わります。
詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。

医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

アクセス

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所在地

170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11  十一屋ビル4階

交通
巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階  

巣鴨駅前胃腸内科クリニック

お電話での予約・お問い合わせ:03-5940-3833

文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

参考文献
  • Zorzi M, et al. Long-term mortality outcomes after positive fecal immunochemical test and colonoscopy adherence. Gut. 2022;71(3):561–567.
  • 有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン(改訂版). 国立研究開発法人国立がん研究センター/日本対がん協会 ほか.
  • 日本消化器内視鏡学会(JGES)ガイドライン:大腸腫瘍に対する内視鏡診療ガイドライン 改訂版.
  • 日本消化器病学会(JSGE)ガイドライン:潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン(最新版).
  • Suh DC, Kahler KH, Choi IS, et al. IBS/便秘と虚血性腸炎の関連. Aliment Pharmacol Ther. 2007;25(6):681–692.
  • JGES:上部消化管出血の内視鏡診療ガイドライン(タール便・緊急内視鏡の適応に関する推奨)。
  • 日本大腸肛門病学会:痔疾患診療ガイドライン(内痔核の診断と治療、保存療法・手術適応)。
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