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実際の治療例 “食べ物がのどに詰まって吐いてしまう”

[2023.11.06]

当院を受診された患者さんの実際の治療経過です。

 

60代 女性 食べ物がのどに詰まって吐いてしまう

 

【症状】

半年ほど前から「食べ物を食べると何となくのどのあたりにつまった感じ」を自覚しておられ、ここ最近は固形物を食べると吐いてしまうこともあるとのことで受診されました。

 

【診察】

訴えておられた症状の他に、体重が減ってきた水分も通りにくい感じもする・熱いものがしみるなどの症状もあり、食道がんなどの悪性腫瘍の可能性も考えれ、直ちに胃内視鏡(胃カメラ)を行いました

 

【検査】

内視鏡検査では上部食道に腫瘍を認め、病理検査で「食道がん」の診断でした。

食道がんが食道の内腔を圧迫し、食事の通り道を塞いでしまうことでつまり感が出ていた状態でした。

食道がんによる通過障害

今回の場合は食道の上の方(上部食道)に腫瘍があったせいで、のどのあたりのつまりとして自覚していたと考えられます。

 

【治療】

既に進行がんの状態であったので、食道外科の病院をご紹介させて頂き、同院で治療を行いました。

 

【経過】

幸いにも手術放射線療法の組み合わせで治療することができ、その後は以前のように食事を摂ることが可能な状態にまで改善されています。

 

のどのつまり感は上部食道の悪性腫瘍(ガンや肉腫など)でも生じることがあります

腫瘍性の病変の場合は進行性で放っておくと命を落とすこともあるため、喉の違和感・つまり感などの症状がある場合はなるべく早期に胃内視鏡(胃カメラ)を受けてみることが大事になります。

特に食道がんの場合は喫煙飲酒がリスクとなるため、そのような生活習慣がある方は症状が出る前から定期的に胃内視鏡(胃カメラ)を受けるように心がけましょう。

 

文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)

 

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