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実際の治療例 “起床時の胃痛・吐き気が治らない”

[2024.03.20]

当院を受診された患者さんの実際の治療経過です。

 

20代 男性  “起床時の胃痛・吐き気が治らない”

 

症状

2か月ほど前から朝起きると胃痛や気持ち悪さ・吐き気があり、当初は市販の胃薬を飲んで様子を見ていましたが改善がないとのことで当院を受診されました。

 

診察・検査

胃痛や吐き気の原因精査のため、腹部エコーや血液検査・胃内視鏡(胃カメラ)などで胃や周囲の臓器の状態をチェックしましたが、いずれも異常はなく、

症状の原因としては胃酸の分泌過多や胃の動きの低下などの胃の機能異常によるも=機能性ディスペプシアと診断しました。

 

胃の粘膜は綺麗な状態で、ピロリ菌もない正常の状態でした

関連ページ:

機能性ディスペプシア

なぜ機能性ディスペプシアは治らないのか?

 

治療

検査しても胃や内臓に異常がないにも関わらず感じてしまう胃痛や嘔気・胃もたれなどの症状を機能性ディスペプシアと呼びます。

原因の一つに、ストレスや疲れなどによる胃の働きを調整している自律神経の乱れによる「胃酸の分泌過多」「胃腸の動きの低下」「粘膜の知覚過敏」があります。

胃酸の分泌過多があると胃の粘膜を刺激して胃痛が起こり、胃の動きの低下があると嘔気が起こります。

特に寝ている状態の時は、立っている状態や座っている状態に比べ、胃酸が流れる方向に重力がかからないため流れが悪くなりやすく、今回のように起床時にうっ滞した胃酸が胃痛や嘔気を引き起こします。

 

治療としては、

  • 胃酸分泌過多を抑える制酸剤
  • 胃の粘膜を保護する粘膜保護剤
  • 胃の動きを改善する機能改善薬

などを使用しますが、

今回は朝の症状なので寝る前と起床時に薬を飲んでもらうこととしました。

 

経過

市販薬の時とは違い、薬を飲むと7割くらいの症状は取れたとのことでしたが、まだ完全にはよくなっていないとのことで、薬に加えて当院のオリジナルサプリi-katsuを服用して頂くこととしました。

i-katsuに含まれる胃の乳酸菌生薬は、胃酸の分泌過多を適正化する作用胃の動きを改善する作用を持っており、当院では機能性ディスペプシアの方の治療に用いており高い効果をあげています

 

i-katsu服用開始後、残りの症状も徐々に症状は軽快し、2週間ほどでほぼ改善したとのことでした。ご本人より症状の再発が怖いとのことで、i-katsuを続けていただくこととしました。

その後2年程立ちますが、症状は落ち着いており、引き続きi-katsuを継続されています。

 

サプリは薬と違った作用で機能性ディスペプシアに効いてくれるため

  1. 薬が効きにくい方
  2. 薬をやめると症状がぶり返す方
  3. 薬を飲むのに抵抗がある方
  4. 薬で効果が不十分な方

に薬と合わせて飲んでいただいたり、薬の代替治療として使用しております。

また副作用が出にくいという点から、安全に長期服用ができるため症状改善後の予防治療も積極的に用いております。

 

※i-katsuを用いた今回以外の治療は「i-katsuの治療例」にてご覧いただけます

 

関連ページ:胃腸内科が作ったサプリ「i-katsu」

 

文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)

文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)

 

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機能性ディスペプシア

なぜ機能性ディスペプシアは治らないのか?

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