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食べ物がつかえる・飲み込みにくい…放置は危険|胃カメラで「下咽頭がん」が見つかった60代男性の実例

[2026.02.04]

「最近、食べ物がつかえる気がする」

「のどに何か引っかかる。飲み込みづらい…」

このような症状は、のどの炎症や逆流(胃酸の上がり)でも起こりますが、“数週間〜数か月続く”“だんだん悪化する” 場合は注意が必要です。

飲み込みにくさ(嚥下の違和感)の背景に、下咽頭(のどの一番下)や食道の病気が隠れていることがあるためです【2】【1】。

当院では胃カメラの際、胃や食道だけでなく咽頭(のど)まで丁寧に観察し、小さな病変の早期発見にも力を入れています。

 

飲み込みにくさ・つかえでお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。是非ご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5940-3833

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

実際の治療例|60代 男性 食べ物を飲み込みにくい

症状

数か月前から食事の際の飲み込みにくさを自覚。ここ1〜2週間でさらに増悪したため受診されました。

 

診察

飲み込みにくさは、大きく

  • のど(咽頭)側の問題(飲み込み始めがつらい/むせる 等)

  • 食道側の問題(食べ物が途中で止まる/胸のつかえ 等)

の両方があり、症状だけで決めつけずに整理します【2】。

主な鑑別疾患
  • 咽頭〜喉頭の炎症・腫瘍(咽頭がん、喉頭がん など)【1】

  • 食道の病気(食道がん、狭窄、逆流性食道炎、好酸球性食道炎)【2】

  • 食道運動障害(アカラシア等)【2】

  • 神経・筋の病気(脳血管障害後、神経筋疾患など:むせやすい場合は要注意)

  • 甲状腺腫大・頸部腫瘍など外からの圧迫

特に、進行性に悪化する嚥下障害は要注意サインで、咽頭がんや食道がんのリスクがあるため、内視鏡(胃カメラ)検査を行い状態を確認しました。

 

実際の内視鏡画像

内視鏡検査では下咽頭に白色調の腫瘍を認め(矢印部分)、生検を施行し咽頭ガンと診断しました

 

治療

がんはある程度進行した状態でしたが、大学病院の耳鼻咽喉科へ紹介し、同院にて手術適応と診断され、根治(治癒)することができました。

 

下咽頭がん(咽頭がん)とは

咽頭は「上咽頭・中咽頭・下咽頭」に分かれ、下咽頭は“食道につながるのどの最下部”です。

下咽頭がんでは、飲み込み時の違和感/つかえ感/のどの痛み/声の変化/首のしこりなどがみられます【1】。

リスク因子

  • 喫煙

  • 習慣的な飲酒

  • 両方が重なるとリスクが上がるとされます【4】

さらに日本人に多い背景として、飲酒で顔が赤くなりやすい体質(アルコール代謝に関わる体質)では、発がんに関わるアセトアルデヒド曝露が増え、上部消化管領域のがんリスクが問題になります【5】。

食道がんの併発にも注意

下咽頭がんは、同じ“上部消化管の扁平上皮領域”である食道がんを併発することがあり、報告では約3割前後とされるデータもあります【6】【7】。

そのため、下咽頭がんが疑われる・見つかった場合は、食道の評価も非常に重要です【7】。

 

院長からのコメント

飲み込みにくさは、逆流や炎症のこともありますが、「数週間〜数か月続く」「だんだん悪化する」場合は、早めに原因を確認することが大切です【3】【2】。

当院では、胃カメラの際に咽頭の観察にも力を入れ、数ミリ程度の小さな病変の段階で見つかるケースも経験しています。

「のどの違和感」「食道のつまり感」を我慢せず、気軽にご相談ください。

実際に当院で発見した1㎜の咽頭がん

巣鴨駅前胃腸内科クリニックでは、飲み込みにくさ・つかえに対して最短で当日中に検査・診断できる体制を整えています。

是非ご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5940-3833

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

※来院時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります

▶関連ページ|胃カメラでのどは見れるの?~当院の咽喉頭(のど)観察の工夫~

よくある質問FAQ

Q. 飲み込みにくさが続くだけで、胃カメラは必要ですか?

A. 「数週間以上続く」「だんだん悪化する」飲み込みにくさは、内視鏡で原因確認が推奨される“アラーム症状”のひとつです【3】【2】。のど〜食道の病気が隠れていることがあるため、早めの相談が安全です。

 

Q. のどの違和感が主でも、胃カメラで分かることはありますか?

A. はい。胃カメラでは胃・食道に加え、挿入時に咽頭(のど)も観察できます。下咽頭がんなどは「飲み込み時の違和感」として出ることがあります【1】。

▶関連ページ:胃カメラでのどは見れるの?~当院の咽喉頭(のど)観察の工夫~

 

Q. 「食べ物がつかえる」のは、のどの病気と食道の病気、どちらが多いですか?

A. 両方あり得ます。固形物だけがつかえるなら狭窄など“構造の問題”、液体も固形物も飲みにくいなら“運動の問題”が疑われます【2】。症状だけで断定せず検査で確認します。

 

Q. 下咽頭がんの症状には何がありますか?

A. 飲み込むときの違和感、のどの痛み、耳の痛み、首のしこり、声の変化などが挙げられます【1】。初期は症状がはっきりしないこともあります。

 

Q. 喫煙や飲酒は、咽頭がんと関係しますか?

A. はい。下咽頭がんは喫煙・飲酒が主なリスク因子とされ、両者が重なるとリスクが高まるとされています【4】。

 

Q. お酒で顔が赤くなる体質だと、注意が必要ですか?

A. 体質によりアルコール代謝が弱い場合、発がんに関わるアセトアルデヒドの影響が問題になります【5】。飲酒習慣がある方は、とくに“のど・食道のチェック”を意識することが大切です。

 

Q. 下咽頭がんが見つかったら、食道も調べたほうがいいですか?

A. はい。下咽頭がんでは食道がんを併発することがあり、約3割前後という報告もあります【6】【7】。食道を含めた評価が重要です。

 

Q. 胃カメラで異常がなかったら安心ですか?

A. 胃・食道に問題がない場合もありますが、症状が続く場合は耳鼻咽喉科での咽頭・喉頭評価や、必要に応じ追加検査を検討します【1】。症状の経過が最重要です。

 

Q. すぐ受診すべき危険サインはありますか?

A. 急に飲めない、よだれが増える、強い痛み、体重減少、吐血・黒色便、呼吸が苦しいなどは早急な受診が必要です。進行性の嚥下障害も要注意です【3】。

 

Q. 咽頭がんの治療はどんな方法がありますか?

A. 病期や部位により、手術・放射線治療・化学放射線療法などを組み合わせます【1】。治療は耳鼻咽喉科(頭頸部外科)と連携して決定します。

まとめ

  • 飲み込みにくさが数週間以上続く/悪化するなら、早めに原因確認を【3】【2】

  • 原因は「胃」だけでなく、下咽頭(食道の入口)や食道の病気もあり得ます【1】【2】

  • 下咽頭がんは喫煙・飲酒と関連し、食道がん併発にも注意が必要です【4】【6】【7】

  • 当院では胃カメラで胃・食道に加えて咽頭も観察し、早期発見に努めています

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。飲み込みにくさでお困りの方は是非ご相談ください。

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

飲み込みにくさ・つかえ感をまとめて知りたい方へ

飲み込みにくさは、のど側の病気だけでなく、食道の炎症、食道運動障害、外からの圧迫などでも起こります。

「何科を受診すべきか」「耳鼻科で異常なしのときに何を考えるか」をまとめて知りたい方は、 以下のページも参考になります。

参考文献(本文【番号】と紐づけ)

【1】国立がん研究センター がん情報サービス.でんし冊子「下咽頭がん」
【2】ASGE Standards of Practice Committee. The role of endoscopy in the evaluation and management of dysphagia (2014).
【3】Katz PO, et al. ACG Clinical Guideline: Guidelines for the Diagnosis and Management of GERD(嚥下障害などアラーム症状では内視鏡が第一選択).
【4】新潟県立がんセンター新潟病院.「下咽頭がん」(喫煙・飲酒のリスク).
【5】Brooks PJ, et al. The Alcohol Flushing Response…(ALDH2欠損とアセトアルデヒド、食道がんリスク).
【6】田中信三 ほか.下咽頭癌の食道癌重複例について(下咽頭癌49例中 食道重複33%).頭頸部癌 2005.
【7】Chung CS, et al. Endoscopic Screening for Second Primary Tumors of the Esophagus Among Head and Neck Cancer Patients(食道SPTの頻度・スクリーニング).

医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

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文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

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