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【実際の治療例】背中の痛みは逆流性食道炎が原因?|胃カメラで判明した50代男性の症例

[2025.11.05]

「背中の痛み」というと、まず整形外科や筋肉の異常を思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、実は胃や食道など内臓の病気が原因のこともあります。

今回は、整形外科で異常が見つからず、当院で逆流性食道炎が原因と分かったケースを専門医の院長が分かりやすく解説します。

背中の痛みでお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

 

▶巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。

是非ご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5940-3833

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

実際の治療例|50代男性「背中の痛みが続いている」

【症状】

数か月前から背中に断続的な痛みを感じていたとのこと。

整形外科でレントゲン・MRIを受けましたが異常なし。

内臓の病気かも」と不安になり、当院を受診されました。

 

【診察】

診察時、鑑別疾患として以下を考えました。

  • 逆流性食道炎

  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍

  • 胆石・胆嚢炎

  • 膵炎・膵臓がん

  • 肋間神経痛

状態を確認するため、腹部エコー・胃カメラ(上部消化管内視鏡)を実施しました。

【検査】

腹部エコーでは胆のう・膵臓に異常は認めませんでしたが、

胃カメラの結果、胃と食道のつなぎ目に胃酸の逆流による炎症を認め逆流性食道炎と診断し、背中の痛みと原因と考えました。

■実際の胃カメラの画像■

内臓痛は体の奥で感じるため、食道や胃の炎症が背中に響くような痛みとして自覚されることがあります。

 

背中の痛みで逆流性食道炎を疑うのはどんなとき?

背中の痛みがあるからといって、必ずしも逆流性食道炎とは限りません。

ただし、食後に悪化する・横になるとつらい・夜間に症状が強くなる・胸やけや酸っぱいものが上がる感じを伴うといった場合は、胃酸の逆流が関係していることがあります。【1】【2】【3】

逆流性食道炎は「胸やけ」のイメージが強い病気ですが、実際には胸の違和感、のどの違和感、慢性的な咳、声のかすれなどの非典型症状で見つかることもあります。【1】【2】

胃酸の逆流による食道の炎症が、胸やけだけでなく背中の痛みとして感じられることがあるイメージ図

一方で、強いみぞおちの痛みが背中へ抜ける、右上腹部痛がある、発熱や嘔吐を伴う、息苦しさや冷や汗を伴う場合は、胆のう炎・膵炎・心臓の病気など別の疾患も考える必要があります。

そのため、整形外科で異常がない背中の痛みが続くときは、消化器内科で胃・食道・胆のう・膵臓などを含めて確認することが大切です。【2】【3】

 

【治療と経過】

プロトンポンプ阻害薬(PPI)による胃酸抑制と、**当院オリジナルサプリ「i-katsu」**を併用開始。

2週間ほどで背中の痛みが軽減し、1か月後には症状がほぼ消失。

その後は再発予防としてi-katsuを継続されています。

i-katsuについて

i-katsuには、胃に働く乳酸菌と生薬が含まれています。

成分の作用 効果
胃酸分泌の調整 過剰な酸の分泌を抑える
胃の運動をサポート 逆流を抑え胸やけややムカつきの軽減
胃内細菌叢を整える 逆流を起こしやすい体質改善と予防

i-katsuは上記のように胃酸の分泌過多を適正化する作用胃の動きを改善する作用を持っており、

当院では逆流性食道炎の方の治療に用いており高い効果をあげています

胃内細菌叢と機能性ディスペプシアの関連

同じようなストレスや疲れでも、胃の症状や胸やけを発症する人としない人がいます。

その違いの一因として注目されているのが「胃内細菌叢」です。

胃の動きの低下を起こす方の細菌叢には病原性を持つエスケリキア属が多数検出という異常が確認されています。

i-katsuはこの胃内細菌叢を整える乳酸菌を配合しており、

  • 胃の動きを改善し逆流を防ぐ

  • 症状を繰り返さない胃内細菌叢=体質づくり

の両方を同時にサポートします。

i-katsuによるその他の治療例は【▶こちら

院長からのコメント

「逆流性食道炎=胸やけ」というイメージが強いですが、実際には胸やけがないタイプの逆流性食道炎(非定型症状)も少なくありません。

背部痛・咽頭違和感・咳・しゃっくりなどの形で現れることもあります。

胸やけ以外に逆流性食道炎でみられる主な非典型症状
  • 背中の痛み・肩こり様の違和感
     → 食道の炎症が背部に放散痛として伝わることがあります。

  • のどの違和感(咽喉頭異常感症)
     → 「のどに何かが引っかかる感じ」「つまる感じ」が続く。

  • 慢性的な咳・喘息様症状
     → 胃酸がのどや気道を刺激して咳が出やすくなります【1】。

  • 声のかすれ(嗄声)
     → 声帯付近の炎症によるもの。

  • 胸の締めつけ・圧迫感
     → 心臓ではなく、食道の炎症によることも。

  • しゃっくり・げっぷの増加
     → 胃内圧上昇や逆流反射によって起こります。

注意ポイント

これらの症状は、呼吸器・循環器・整形外科的疾患とも似ているため、

「他科で異常がないのに症状が続く」場合は、消化器内科での精査が重要です。

当院では、胃カメラ検査で食道粘膜を直接確認し、逆流や炎症の程度を正確に評価できます。

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。同様の症状でお困りの方は是非ご相談ください。

📞 お電話でのご相談:03-5940-3833

よくある質問(FAQ)

Q. 背中の痛みは逆流性食道炎でも起こりますか?

A. はい、起こることがあります。逆流性食道炎は胸やけや呑酸が典型的ですが、胸の違和感、咳、のどの違和感などの非典型症状でみられることもあり、背中に響くような痛みとして感じる方もいます。【1】【2】

 

Q. 背中の痛みだけで胃カメラを受けることはありますか?

A. あります。特に、整形外科で異常がなく、食後に悪化する、夜に強い、胸やけやのどの違和感を伴う場合は、胃カメラで食道や胃の炎症を確認する意義があります。【1】【2】

 

Q. 逆流性食道炎による背中の痛みは、どんな特徴がありますか?

A. 食後に悪化する、横になるとつらい、夜間に強くなる、胸やけや酸っぱいものが上がる感じを伴う、といった特徴がみられることがあります。ただし症状の出方には個人差があり、背中の痛みだけが前面に出ることもあります。【1】【3】

 

Q. 背中の痛みがあるとき、膵臓や胆のうの病気との違いはどう見分けますか?

A. 胆石・胆のう炎では右上腹部痛や発熱、膵炎では強いみぞおち痛が背中へ抜けるように出ることがあります。症状だけで完全に見分けるのは難しいため、腹部エコー、血液検査、必要に応じて内視鏡などを組み合わせて判断します。【2】【3】

 

Q. 胸やけがなくても逆流性食道炎の可能性はありますか?

A. はい、あります。逆流性食道炎では胸やけが代表的ですが、胸痛、慢性の咳、のどの違和感、声のかすれなど、胸やけ以外の症状でみつかることもあります。【1】【2】

 

Q. 逆流性食道炎で背中が痛いとき、どんな治療を行いますか?

A. 基本は胃酸分泌を抑える薬による治療です。代表的にはPPI(プロトンポンプ阻害薬)などが用いられ、症状や内視鏡所見に応じて治療を調整します。あわせて、食後すぐ横にならない、就寝前の食事を控えるなどの生活習慣の見直しも大切です。【1】【3】

 

Q. 背中の痛みが続くとき、早めに受診したほうがよい症状はありますか?

A. はい。胸痛、息苦しさ、冷や汗、食べ物のつかえ感、飲み込みにくさ、繰り返す嘔吐、吐血、黒い便、体重減少がある場合は、早めの受診をおすすめします。【3】【4】【5】

 

Q. 食後に背中が痛くなるのは逆流性食道炎のサインですか?

A. 食後悪化は逆流性食道炎でみられることがありますが、胆石や胆のう炎などでも食後の症状が出ることがあります。特に脂っこい食事のあとに右上腹部痛や右背部痛が強い場合は、胆のうの病気も考えて確認が必要です。【1】【2】

 

Q. 背中の痛みが良くなっても逆流性食道炎は再発しますか?

A. はい、再発することがあります。逆流性食道炎は症状が落ち着いても、食生活や体重、就寝前の食事、前かがみ姿勢などの影響で再燃することがあります。薬物療法に加えて生活習慣の調整を続けることが再発予防につながります。【1】

 

Q. 背中の痛みがあるときは何科を受診すればよいですか?

A. 動いたときだけ痛む、押すと痛いなど筋肉や骨格の痛みが疑わしい場合は整形外科が候補ですが、整形外科で異常がない場合や、食後悪化、胸やけ、のどの違和感、みぞおち症状を伴う場合は消化器内科での相談が有用です。【2】【3】

 

まとめ

  • 背中の痛みの原因が「胃・食道」由来のことがある

  • 胃カメラで逆流性食道炎が確認できる

  • 薬とサプリ(i-katsu)の併用で症状改善

  • 整形外科で異常がない場合は内臓の検査も大切

背中の痛みでお困りの方は是非ご相談ください。

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関連ページ

内臓からくる背部痛についての総論ページはこちら
逆流性食道炎由来の背部痛についてはこちら
胆のうや膵臓・十二指腸が関連した背中の痛みの実例はこちら
胃カメラ(内視鏡)についての詳細はこちらからご確認頂けます

医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

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交通
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巣鴨駅前胃腸内科クリニック

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参考文献

  1. 日本消化器病学会. 患者さんとご家族のための胃食道逆流症(GERD)ガイド 2023.
  2. 日本消化器病学会. 健康情報誌「消化器のひろば」No.15-3 逆流性食道炎.
  3. National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases (NIDDK). Symptoms & Causes of GER & GERD.
  4. Mayo Clinic. Gastroesophageal reflux disease (GERD) - Symptoms and causes.
  5. Mayo Clinic. Dysphagia - Symptoms and causes.

文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

 

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