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実際の治療例 “ピロリ菌の除菌に2回とも失敗した”

[2025.01.07]

当院を受診された患者さんの実際の治療経過です。

 

60代 男性 ピロリ菌の除菌に2回とも失敗した

症状

人間ドックでピロリ菌がいると指摘され近医にて除菌治療を行いましたが2度失敗し「もう除菌できない」と言われ、当院に相談に来られました。

 

診察】【検査

ピロリ菌がいると萎縮性胃炎という胃炎を起こし胃がんのリスクがあり、

胃カメラを最後に受けてから5年ほど経過していることでしたので、まず胃カメラを施行し、胃がんの有無やピロリ菌の感染による胃炎の状態を確認することにしました。

 

幸いにも胃がんは認めませんでしたが、ピロリ菌感染による萎縮性胃炎を認めました。

実際の内視鏡画像です。 ピロリ菌感染が起こると萎縮性胃炎という慢性胃炎を起こします。 写真のように粘膜の凹凸が不整化し、色調も赤白のまだらな模様を呈します。

◆関連ページ:

 

治療

ピロリ菌の除菌は通常は抗生剤制酸剤を併用して行います。

1度目の除菌の成功率が90%程度、1度目を失敗して2度目の除菌を行った場合の成功率は99%と言われていますが、稀ではありますが今回のように2度目の除菌も失敗してしまう場合もあります。

3度目以降もピロリ菌の除菌治療は可能ではありますが、保険適応外となりかつ成功率もかなり落ちてしまいます。

(施設によって成功率の差はばらつきがありますが、当院での3度目以降の除菌成功率は50-60%程度です。6次除菌まで行いようやく成功した方もおられます。)

ご本人にもその旨をお伝えしたところ、自費除菌をご希望され3次除菌を行うこととしました。

 

<治療内容>

3次除菌用のピロリ菌除菌薬抗ピロリ菌効果がある当院オリジナルサプリi-katsuを飲んでいただきました。

 

◆関連ページ:

i-katsuの抗ピロリ菌効果について

 

経過

除菌薬服薬中もアレルギー反応などの副作用もなく、服用終了後1か月ほど期間をおいて、尿素呼気試験を行い無事に除菌が出来たことを確認し、治療終了となりました。

 

ピロリ菌の除菌の保険適応は2次除菌までとなっており、失敗した場合はそこで終了となってしまう医療機関も少なくありません。

ただ、ピロリ菌の感染状態が続くと萎縮性胃炎が広がり胃がんのリスクが増してしまいます。

ですので、当院では2次除菌を失敗した方でも希望者の方には自費での除菌を行っております。

 

「もう除菌はできない」と言われお困りの方はお力になれますので是非ご相談ください。

 

文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)

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ピロリ菌外来

萎縮性胃炎

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胃内視鏡(胃カメラ)

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