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実際の診療例 “のどが詰まって飲み込みにくい感じがする”

[2024.01.14]

当院を受診された患者さんの実際の治療経過です。

 

50代 女性 のどが詰まって飲み込みにくい感じがする

 

【症状】

食べ物を飲み込むときにのどが詰まって飲み込みにくいとのことで耳鼻科を受診したところ、診察や喉頭ファイバーを行い異常はなく「気のせい」と診断され、漢方を出されましたが改善しないとのことで当院を受診されました。

 

【診察】

耳鼻科で喉頭ファイバー(鼻から細いカメラを入れて喉を見る検査)は行ったとのことでしたが、胃内視鏡(胃カメラ)はまだ受けていないとのことで、喉の先の食道に原因がないかを探るため胃内視鏡を行うこととしました。

 

【検査】

内視鏡検査ではやはり喉には異常ありませんでしたが、

咽頭の内視鏡画像。異常は認めませんでした。

喉のすぐ先の上部食道に白斑を認め食道カンジダ症と診断しました。

食道の内視鏡画像です。上部食道に白斑を認め(矢印部分)、食道カンジダと診断しました。

 

関連ページ:食道にカビが生える!?食道カンジダ症とは?

 

【治療】

食道カンジダ症はもともと食道の中にいる常在菌のカンジダ菌が繁殖した状態です。

無症状のこともありますが、今回のように飲み込む時のつまり感などの原因にもなります。

<治療内容>

カンジダ菌に効果のある抗ウィルスの服用。

 

【経過】

服用開始して数日で飲み込む時のつまり感は消失し、治療は終了となりました。

 

飲み込んだ時のつまり感は耳鼻科領域で異常がない場合でも、今回のように食道疾患による症状だったということも度々経験します。

もちろん病気がなくても起こる「咽喉頭異常感症」という知覚障害のこともありますが、まずは胃カメラを受けて食道の状態をチェックすることが重要です。

 

文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)

 

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