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胃カメラで異常なし=安心ではない|胃の張りの裏に潜んでいた巨大腫瘍

[2026.03.04]

「胃カメラでは異常なしでした」

そう言われると、ひとまず安心される方がほとんどです。

しかし、症状が続いている場合は“胃以外”に目を向ける必要があることもあります。

胃の張りや腹痛は、必ずしも胃そのものの病気とは限りません。

今回は、当院で腹部エコーを行ったことで、20cm大の巨大後腹膜腫瘍が見つかった40代女性の実例をご紹介します。

 

胃の張り・腹痛でお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。同様の症状でお困りの方は是非ご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5940-3833

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

実際の治療例|40代女性「3週間前からの胃の張り・左腹部痛」

症状

  • 3週間前から胃の張り

  • 左側腹部痛が持続

  • 他院で胃カメラ → 異常なし

  • 「機能性ディスペプシア」と診断され内服開始

  • しかし改善せず、当院受診

「胃の症状なのに胃に異常がない」という状況でした。

診察

胃の張り・左腹部痛の場合、考えるべき疾患は多岐にわたります。

消化器系
  • 機能性ディスペプシア(FD)

  • 過敏性腸症候群(IBS)

  • 大腸憩室炎

  • 便秘

  • 膵疾患

泌尿器・婦人科
  • 尿管結石

  • 腎疾患

  • 卵巣腫瘍

見逃したくない疾患
  • 腹部腫瘍(後腹膜腫瘍など)

胃カメラで異常がなければ「機能性」と判断されやすいですが、症状が持続する場合は“画像で腹部全体を見る”ことが重要です。

周囲の臓器の状態を把握し、治療方針を立てるため腹部エコー(超音波検査)を行いました。

 

腹部エコー

胃の張り・左側腹部痛|腹部エコーで診断した後腹膜腫瘍|池袋上田胃腸クリニック

腹部エコーでは、左側腹部に約20cm大の巨大腫瘍を認めました(黄色部分)。

位置関係から「後腹膜腫瘍」が疑われ、高次医療機関へ紹介。

CTなどの精査で悪性肉腫が疑われ、手術治療となりました。

後腹膜肉腫の治療は、可能であれば外科的切除が中心となります【1】【4】。

 

腹部エコーは、

  • 被ばくなし

  • その場で確認可能

  • 胃以外の臓器も評価可能

という大きなメリットがあり、「胃カメラ異常なし」症状の次の一手として有用なことがあります。

 

💡当院では最短当日に腹部エコーがお受け頂けます。お気軽にお問い合わせください。

▶ お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

※来院時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります

後腹膜腫瘍とは?

後腹膜とは?

腹膜の「後ろ側」にあるスペースを後腹膜といいます。
ここには、

  • 腎臓

  • 尿管

  • 大血管

  • 脂肪組織

などが存在します。

後腹膜の位置|池袋上田胃腸クリニック

なぜ発見が遅れやすい?

後腹膜は空間が広いため、腫瘍がかなり大きくなるまで症状が出にくいことがあります【6】。

そのため、今回のように

  • 胃の張り

  • 側腹部痛

といった“消化器症状”として発見されることがあります。

悪性の場合は「肉腫」

後腹膜にできる悪性腫瘍の代表が後腹膜肉腫(軟部肉腫)です。

軟部肉腫の治療は、専門施設での集学的治療が推奨されています【3】【5】。

治療の考え方

後腹膜腫瘍では

  1. 造影CTで評価【4】

  2. 組織型を確認

  3. 専門施設で治療方針決定【3】【5】

という流れになります。

早期に発見できれば、治療選択肢も広がります。

院長からのコメント

胃カメラで異常なしと言われても、「症状が続いている」という事実はとても重要です。

胃の内側に異常がなくても、

  • 膵臓

  • 腎臓

  • 後腹膜

  • 大腸

など、他の部位に原因があることがあります。

当院では、症状が続く場合には腹部エコーで“腹部全体”を確認する診療を大切にしています。

違和感が続く場合は、我慢せずご相談ください。

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

よくある質問(FAQ)

Q. 胃カメラで異常なしなら、重い病気は否定できますか?

A. 胃の“内側”は評価できますが、胃の外(膵臓・胆のう・腎臓・脾臓・後腹膜など)は胃カメラでは分かりません。症状が続く場合は腹部エコーやCTなどで範囲を広げて確認します。

 

Q. 機能性ディスペプシア(FD)と言われました。薬が効かないのは普通ですか?

A. FDは治療で改善する方が多い一方、十分に改善しない場合もあります。そのときは「本当にFDだけか」を再評価し、胃以外の原因も確認するのが安全です。

 

Q. 後腹膜腫瘍はどんな症状が多いですか?

A. 腫瘍が大きくなるまで無症状のこともあり、腹部膨満、腹痛・側腹部痛、便秘、食欲低下など“消化器の不調”として出ることがあります【6】。

 

Q. 腹部エコーで腫瘍は分かりますか?

A. はい。腹部エコーは簡便かつ安全に検査ができ、肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓といった臓器や腹腔・後腹膜といった腹部の腫瘍を見つけるのに非常に有用な検査です。

 

Q. 後腹膜腫瘍が見つかったら、まず何をしますか?

A. 一般に造影CTを中心に、位置・大きさ・周囲臓器との関係を評価します【4】【5】。悪性が疑われる場合は専門施設での多職種チーム診療が推奨されます【3】【5】。

 

Q. 「肉腫」って何ですか?

A. 体の“軟部組織(脂肪・筋肉・血管など)”から発生する悪性腫瘍の総称です。後腹膜にできる肉腫は、専門施設での治療が重要とされています【3】。

 

Q. 治療は手術が基本ですか?

A. 後腹膜を含む軟部肉腫では、可能であれば手術(切除)が治療の中心となることが一般的です【1】【4】。状況により放射線治療や薬物療法が検討されます【1】【3】。

 

Q. どんなときに早めの受診が必要ですか?

A. 胃薬で改善しない張りや痛みが続く、悪化する、体重減少・発熱・貧血症状がある場合は早めの受診をおすすめします。

 

Q. 腫瘍マーカーの血液検査で分かりますか?

A. 腫瘍マーカーだけで後腹膜腫瘍(良性/悪性)を判断するのは難しいことが多いです。画像検査(エコー、CT、MRI)を組み合わせて評価します【4】【5】。

 

Q. 胃が張るだけでも腹部エコーを受ける意味はありますか?

A. はい。胃カメラで説明がつかない症状が続く場合、腹部エコーで“胃以外”の原因(肝胆膵、腎臓、腹部腫瘤など)の手がかりが得られることがあります。

まとめ

  • 胃カメラで異常なしでも安心しきらない

  • 症状が続く場合は腹部全体の評価が重要

  • 後腹膜腫瘍は巨大化するまで気づきにくい【6】

  • 早期発見が治療の鍵

 

巣鴨駅前胃腸内科クリニックでは、胃の張りや腹痛に対して最短で当日中に検査・診断できる体制を整えています。

お困りの方は是非ご相談ください。

👉 WEB予約はこちらから

📞 お電話でのご予約:03-5940-3833

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

※午後の時間の受診時や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります

参考文献

【1】National Cancer Institute. Adult Soft Tissue Sarcoma Treatment (PDQ®).
【3】ESMO Clinical Practice Guideline: Soft tissue sarcomas.
【4】Carbone F, et al. Multidisciplinary Management of Retroperitoneal Sarcoma.
【5】Porrello G, et al. CT and MR Imaging of Retroperitoneal Sarcomas.
【6】Marcu D, et al. Impact of retroperitoneal tumors on the digestive tract.

医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

アクセス

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所在地

170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11  十一屋ビル4階

交通
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巣鴨駅前胃腸内科クリニック

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文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

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