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【実例】食べ物が喉にひっかかる…耳鼻科で異常なしでも要注意|胃カメラで「食道カンジダ」が見つかった40代女性

[2026.03.06]

「食べ物が喉にひっかかる感じが続く」

この症状は“のど”の問題に見えますが、実は食道(のどの奥〜胸の中)が原因のこともあります。

耳鼻科で「異常なし」と言われても、食道の病気は耳鼻科の診察だけでは分かりにくいことがあります。飲み込みにくさ(嚥下困難)は“危険信号”として内視鏡(胃カメラ)での評価が推奨されます【2】。

本記事ではのどのひっかりと関係する可能性のある疾患や、受診のタイミングについて、消化器専門医の神谷院長がわかりやすくお伝えします。

 

同様の症状でお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。是非ご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5940-3833

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

実際の治療例|40代女性「食べ物を飲み込んだ時に喉にひっかかる」

症状

  • 1か月ほど前から、食べ物を飲み込むとひっかかる感じが続く

  • 耳鼻科では異常なく、「食道を胃カメラで診てもらうように」と勧められ来院

 

診察

飲み込みにくさ・つかえ感が続くとき、当院ではまず「いつから/何がつかえるか/進行しているか」を確認します。

よくある原因

  • 逆流性食道炎/咽喉頭逆流症(LPR)

  • 食道炎(薬剤性など)

  • 食道カンジダ(真菌:カビの感染)【1】

見逃したくない原因

  • 食道がん

  • 食道狭窄(狭くなる)

  • 食道運動障害(アカラシア等)

  • 好酸球性食道炎(EoE)

特に「1か月以上続く」「悪化している」「体重減少・貧血・吐血/黒い便」などがある場合は、食道がんなどが潜んでいる可能性もあり、早めの検査が安全です【2】。

症状だけでの鑑別が非常に難しく、正しく状態を把握し、治療方針を立てるため胃カメラ(内視鏡検査)を行いました。

 

実際の内視鏡画像

食道カンジダ|嚥下時つかえ|池袋上田胃腸クリニック

今回の患者さんでは、食道に白斑を認め(矢印部分)、 食道カンジダ と診断しました【1】。

 

巣鴨駅前胃腸内科クリニックでは、最短で当日中に胃カメラをお受け頂ける体制を整えています。

また鎮静剤による無痛胃カメラにも対応しております。是非ご相談ください。

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

※受診時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります

 

食道カンジダとは

カンジダは口の中や消化管にも存在しうる真菌(カビ)です。

通常は悪さをしませんが、体の抵抗力が落ちたり環境が変わったりすると、食道で増えて炎症を起こし、つかえ感・飲み込みにくさ・胸の痛み・嚥下痛などの症状につながります【1】。

起こりやすい背景
  • 免疫力低下(免疫抑制薬、抗がん剤など)

  • ステロイド(吸入含む)

  • 糖尿病

  • 抗菌薬(抗生物質)使用

  • 胃酸を抑える薬(PPIなど)【3】【4】

※免疫が保たれている方でも、制酸剤使用などが関連した報告があります【4】【5】。

治療

食道カンジダは、抗真菌薬(飲み薬)で治療します。一般的に14〜21日程度の治療が推奨されます【1】。

今回の患者さんも、内服治療を行い、症状は改善しました。

治療のポイント
  • 良くなっても、自己判断で中止しない(再燃予防)【1】

  • 背景因子(糖尿病・薬剤など)があれば、再発予防のために見直し【4】【5】

  • 「つかえ」が強い/悪化する場合は、ほかの病気(狭窄など)がないかも含めて評価【2】

院長からのコメント

「のどに引っかかる」「飲み込みにくい」は、軽い不調に見えても、食道の病気が隠れているサインのことがあります。

耳鼻科で異常がなくても、胃カメラで原因が分かり、治療で改善するケースは少なくありません。

1か月続くような症状は我慢せず、早めにご相談ください。

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。

お困りの方は是非ご相談ください。

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

よくある質問(FAQ)

Q. 食べ物が喉にひっかかる感じは、耳鼻科で異常なしなら放置していいですか?

A. 放置はおすすめしません。耳鼻科で問題がなくても、食道(胸の中)の炎症・感染・狭窄などが原因のことがあります。嚥下困難(つかえ)は“危険信号”として内視鏡評価が推奨されます【2】。

 

Q. 食道カンジダはうつりますか?家族に感染しますか?

A. 多くは「体内にいるカンジダが増える」タイプで、日常生活で家族にうつる病気として過度に心配する必要は通常ありません。背景(免疫低下など)がある場合に起こりやすい感染症です【1】。

 

Q. 食道カンジダだと、どんな症状が出ますか?

A. 食べ物のつかえ感、飲み込みにくさ、胸の痛み、飲み込むと痛い(嚥下痛)などが出ることがあります【1】。軽い違和感だけの方もいます。

 

Q. 胃薬(PPI)を飲んでいます。食道カンジダと関係ありますか?

A. 胃酸を抑える薬の使用が、食道カンジダのリスク因子として報告されることがあります【4】。ただし自己判断で中止せず、必要性も含めて主治医と相談してください。

 

Q. 抗生物質を飲んだ後から、つかえ感が出ました。関連しますか?

A. 抗菌薬の使用はカンジダ増殖のきっかけになり得ると報告されています【3】。症状が続く場合は胃カメラで確認すると安心です。

 

Q. 治療薬はどれくらい飲みますか?

A. 食道カンジダは抗真菌薬の内服などで治療し、一般的に14〜21日程度が推奨されています【1】。症状や背景により調整します。

 

Q. 症状が良くなったら薬をやめてもいいですか?

A. 自己判断で中止すると再燃することがあります。治療期間の目安があり、医師の指示どおり内服することが大切です【1】。

 

Q. 食道カンジダが見つかったら、糖尿病や免疫の検査も必要ですか?

A. 状況によりますが、背景因子(糖尿病、ステロイド使用、免疫低下など)がないか確認することがあります【1】。再発予防にもつながります。

 

Q. すぐ受診した方がいい危険サインは?

A. 体重減少、強い胸痛、吐血・黒い便、食事が通らない、水分も飲めない、症状の急速な悪化があれば早急に受診してください【2】。

 

Q. 胃カメラは苦しいですか?鎮静はできますか?

A. 苦手な方には鎮静剤を用いた無痛胃カメラも対応しております。ご相談ください。

▶関連ページ:【他院で嘔吐反射が強くて胃カメラ失敗|鎮静剤を工夫して“楽に胃カメラ”を受けられた実例】

まとめ

  • 食べ物が喉にひっかかる症状は、耳鼻科で異常なしでも食道が原因のことがあります【2】
  • 胃カメラで、食道の炎症・感染・狭窄などを確認できます

  • 今回は食道カンジダ(白斑)が見つかり、内服治療で改善しました【1】

  • PPI・抗菌薬・糖尿病などが背景になることがあります【4】【5】

  • 1か月以上続く/悪化/体重減少などがあれば早めの受診をおすすめします【2】

 

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。同様の症状でお困りの方は是非ご相談ください。

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関連ページ

参考文献(本文中【番号】と対応)

【1】Pappas PG, et al. Clinical Practice Guideline for the Management of Candidiasis: 2016 Update by the Infectious Diseases Society of America. Clin Infect Dis. 2016.
【2】Desai M, et al. ASGE guideline / guidance: endoscopy is recommended for alarm symptoms including dysphagia. Gastrointest Endosc(ASGE関連ガイダンス). 2025–2026.
【3】Mohamed AA, et al. Diagnosis and Treatment of Esophageal Candidiasis. 2019(総説).
【4】Nassar Y, et al. Possible Risk Factors for Candida Esophagitis in Immunocompetent Patients. Gastroenterology Research. 2018.
【5】Ogiso H, et al. Risk factors for the development of esophageal candidiasis among immunocompetent patients. Scientific Reports. 2021.

医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

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文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

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