食べるとすぐ満腹…薬+i-katsuで治療した機能性ディスペプシアの実例
「食べ始めてすぐに満腹感…」「数口で胃が張って食事がつらい」
そんな症状が続くと、食事が苦痛になり生活の質も下がり、また胃の病気ではないかと不安になる方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、ストレスをきっかけに“食後すぐ満腹”の症状が始まり、検査で大きな病気はなく機能性ディスペプシアと診断された20代男性の治療例です。
薬と漢方に加え、当院オリジナルサプリ「i-katsu」を取り入れたことで、食事量も改善し快適な生活を取り戻した経過を専門医の院長が分かりやすくご紹介します。
同様の症状でお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。
巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。
お気軽にご相談ください。
食後すぐ胃が張る・すぐ満腹になるときに考えられる原因
食後すぐに胃が張る、少し食べただけで満腹になる症状は、胃の中に食べ物が入ったときの広がり方や、胃から十二指腸へ送る動きがうまく働かないことで起こることがあります。
代表的な原因としては、以下のようなものがあります。
- 機能性ディスペプシア:胃カメラなどで明らかな異常がないにもかかわらず、胃もたれ・早期満腹感・胃の張りが続く状態
- 胃炎・胃潰瘍:胃の粘膜に炎症や傷があり、食後に不快感が出ることがあります
- 胃がん:頻度は高くありませんが、食欲低下・体重減少・貧血などを伴う場合は注意が必要です
- 胆のう・膵臓の病気:みぞおちや背中の痛み、吐き気を伴う場合に確認が必要です
- ストレスや自律神経の乱れ:胃の動きや胃の知覚過敏に影響し、食後の張りや満腹感につながることがあります
そのため、「機能性ディスペプシアだろう」と最初から決めつけるのではなく、症状の経過や年齢、体重減少の有無などを確認し、必要に応じて胃カメラや腹部エコーなどで原因を調べることが大切です。
機能性ディスペプシアとは?
機能性ディスペプシアとは、胃カメラなどの検査で胃がんや胃潰瘍などの明らかな異常が見つからないにもかかわらず、胃もたれ、食後の胃の張り、少し食べただけで満腹になる、みぞおちの痛みなどの症状が続く状態です。
「胃に大きな病気はない」と言われても、胃の動きが低下していたり、胃が刺激に敏感になっていたりすると、少量の食事でも胃が張る、すぐに満腹になる、食後に苦しくなるといった症状が出ることがあります。
機能性ディスペプシアでは、主に次のような症状がみられます。
- 食後すぐに胃が張る
- 少し食べただけで満腹になる
- 胃もたれが続く
- みぞおちが痛む
- みぞおちが焼けるように感じる
- 食欲が落ちる
- 吐き気を感じることがある
原因は一つではなく、胃の動きの低下、胃の広がりにくさ、胃や十二指腸の知覚過敏、ストレスや自律神経の乱れ、生活リズムの乱れなどが重なって起こると考えられています。
ただし、食後の胃の張りや早期満腹感は、機能性ディスペプシアだけでなく、胃炎、胃潰瘍、胃がん、胆のうや膵臓の病気などでも起こることがあります。
特に、体重減少、貧血、黒い便、強い痛み、嘔吐を伴う場合は注意が必要です。
そのため、症状が続く場合は、最初から「ストレスのせい」「胃の働きの問題」と決めつけず、胃カメラや腹部エコーなどで大きな病気が隠れていないか確認することが大切です。
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▶機能性ディスペプシアの原因・検査・治療についての詳細はこちらからもご確認頂けます
実際の治療例|20代男性「食べるとすぐ満腹になってしまう」
【症状】
以前から食は細い方でしたが、1か月前から食後すぐ胃が張って満腹に。食事量が取れず不安になり受診されました。
【診察】
触診では特に異常はなく、1か月半前に転職し職場でのストレス環境があるとのことから、機能性ディスペプシアを疑いました。
【検査】
症状の原因となる病気のチェックのため以下の検査を実施。
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腹部レントゲン:異常ガスなし
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腹部エコー:肝胆膵に異常なし
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胃カメラ:良性の胃底腺ポリープのみ(症状とは無関係)、ピロリ菌なし
症状の原因となる病変はなく、機能性ディスペプシアと診断。
【治療】
食後すぐの胃の張りは、機能性ディスペプシアの中でも胃の動きの機能の調整不良で起こることが多く、
胃の動きを改善する薬(アコチアミドと漢方)を投薬して経過を見ることとしました。
【経過】
アコチアミドは胃の弛緩や排出機能を改善し腹満感や張りを和らげてくれるというデータがしっかりと証明された薬1)で、機能性ディスペプシアのガイドラインでも推奨されています2)。
投与開始して5日程経つと症状が少しずつ緩和し、2週間後の再院時には「食後の張りがまだ若干気にはなるが来院前からするとかなり良くなってきた」とのことでした。
もともとは職場環境の変化というストレスを機に発症した機能性ディスペプシアでしたが、徐々に職場に慣れてきたのことで、8週目の再診時には症状はほとんど改善しておりアコチアミドは終了としました。
【予防・体質改善】
ご本人から「以前から食が細いのも何とかしたい」とのことで、その体質的な部分を改善するため当院オリジナルサプリのi-katsuを服用していただくこととしました。
i-katsuの効果と役割
・機能性ディスペプシアを引き起こす要因の一つである胃内細菌叢を改善し、機能性ディスペプシアを起こりにくくする体質を作る
・また含まれるダイダイ・麦芽・萊菔子が胃の運動を促進し食欲を増幅させる作用3)
・乳酸菌と生薬で構成されるサプリのため薬と違い副作用が出にくい
といった特徴があり、当院では「もともとの体質改善」や「機能性ディスペプシアの再発予防目的」に積極的に使用しています。
i-katsu開始後からは、以前に比べると食事量も増えてきたとのことであり、i-katsuを継続し
i-katsuについての詳細は下記からもご確認頂けます
▶実際にi-katsuを試したい方は【公式販売サイトへ】
院長からのコメント
「食べるとすぐ胃が張る」「少し食べただけで満腹になる」という症状は、日常生活ではよくある胃の不調として見過ごされがちです。
しかし、食事量が減ってしまうほど症状が続く場合には、今回の患者さんのように胃炎や胃潰瘍、胃がん、胆のう・膵臓の病気などが隠れていないかを確認したうえで、機能性ディスペプシアと診断し治療を行うことが重要です。
機能性ディスペプシアでは、転職や環境変化、睡眠不足、ストレスなどが重なり、自律神経のバランスが乱れ、胃の働きや感覚に影響することで症状が悪化することがあります。
「検査で異常がないから大丈夫」と我慢するのではなく、症状の背景を整理し、その方に合った治療を選ぶことが重要です。
このような症状がある場合は早めにご相談ください
食後の胃の張りだけでなく、次のような症状を伴う場合は、胃や胆のう、膵臓などの病気が隠れていないか確認が必要です。
- 少ししか食べられず、食事量が明らかに減っている
- 体重が減ってきた
- 胃痛やみぞおちの痛みが続いている
- 吐き気や嘔吐を伴う
- 黒い便、貧血、ふらつきがある
- 症状が数週間以上続いている
- 市販薬を飲んでも改善しない
特に、食事量の低下や体重減少を伴う場合は、機能性ディスペプシアだけでなく、胃がんや胃潰瘍などの病気を除外するためにも、一度検査を受けることをおすすめします。
巣鴨駅前胃腸内科クリニックでは、最短で当日中に胃カメラをお受け頂ける体制を整えています。
また鎮静剤による無痛胃カメラにも対応しております。是非ご相談ください。
お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833
※受診時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります
当院の胃カメラの特徴
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ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない内視鏡検査
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高解像度スコープで小さな病変も発見
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土日対応、事前診察は原則不要
よくある質問
Q. 食後すぐ胃が張るのは、どのような原因が考えられますか?
食後すぐに胃が張る場合、機能性ディスペプシア、胃炎、胃潰瘍、便秘、ガスのたまり、ストレスや自律神経の乱れなどが関係していることがあります。まれに胃がんや胆のう・膵臓の病気が隠れていることもあるため、症状が続く場合は検査で原因を確認することが大切です。
Q. 少し食べただけで満腹になるのは、機能性ディスペプシアですか?
少し食べただけで満腹になる症状は、機能性ディスペプシアでみられる代表的な症状の一つです。胃の動きの低下、胃の広がりにくさ、胃の知覚過敏などにより、少量の食事でも胃が張る、すぐに満腹になる、食後に苦しくなることがあります。ただし、他の病気でも同じような症状が出るため、自己判断は避けましょう。
Q. 胃カメラで異常がなくても、胃の張りや胃もたれは起こりますか?
はい、起こることがあります。胃カメラで胃がんや胃潰瘍などの明らかな異常が見つからなくても、胃の動きや胃の感覚の異常によって、胃もたれ、食後の張り、早期満腹感、みぞおちの不快感が続くことがあります。このような場合、機能性ディスペプシアとして治療を行うことがあります。
Q. ストレスで食後の胃の張りが強くなることはありますか?
はい、あります。ストレスや緊張、睡眠不足、生活リズムの乱れは、自律神経を介して胃の動きや胃の感覚に影響することがあります。その結果、食後に胃が張る、少しで満腹になる、胃もたれが続くといった症状が出やすくなることがあります。
Q. 食後すぐ胃が張る場合、どのような検査を受けた方がよいですか?
症状や年齢、経過によって異なりますが、胃カメラで胃炎・胃潰瘍・胃がんなどを確認し、腹部エコーで胆のう・膵臓・肝臓などを確認することがあります。便秘やガスのたまりが疑われる場合には、腹部レントゲンを行うこともあります。
Q. どのような症状がある場合は早めに受診した方がよいですか?
食事量が明らかに減っている、体重が減ってきた、吐き気や嘔吐がある、黒い便が出る、貧血を指摘された、みぞおちや背中の痛みが強い、市販薬を飲んでも改善しない場合は、早めの受診をおすすめします。機能性ディスペプシアだけでなく、胃や胆のう・膵臓の病気が隠れていないか確認することが大切です。
Q. 機能性ディスペプシアはどのように治療しますか?
機能性ディスペプシアの治療では、胃の動きを整える薬、胃酸を抑える薬、漢方薬などを症状に応じて使い分けます。また、食事のとり方、睡眠、ストレス、生活リズムの見直しも重要です。症状が長引く場合は、検査結果や体質に合わせて治療を調整していきます。
Q. i-katsuは、食後の胃の張りや機能性ディスペプシアに使えますか?
i-katsuは、胃の不調をくり返しやすい方の体質面の改善や機能性ディスペプシアの予防として提案することがあります。ただし、胃がんや胃潰瘍などの病気を治療するものではありません。症状が続く場合は、まず胃カメラや腹部エコーなどで大きな病気が隠れていないか確認することが大切です。
Q. i-katsuだけで機能性ディスペプシアは治りますか?
i-katsuだけで機能性ディスペプシアの治療が100%完結するわけではありません。機能性ディスペプシアでは、胃の動きの低下、知覚過敏、ストレス、生活習慣など複数の要因が関係するため、症状に応じて薬物治療や漢方薬、生活習慣の見直しを組み合わせることが大切です。
Q. 胃の薬とi-katsuを一緒に使うことはできますか?
症状や内服薬の内容によって判断が必要ですが、当院では胃の動きを整える薬や漢方薬などと併用を行い、治療効果を上げています。
まとめ
✓ 食後すぐの胃の張りや早期満腹感は、機能性ディスペプシアの代表的な症状の一つです。
✓ 機能性ディスペプシアでは、胃の動きの低下、胃の広がりにくさ、知覚過敏、ストレスなどが関係することがあります。
✓ 胃カメラで異常がない場合でも、症状が強く出ることがあります。
✓ 食事量の低下、体重減少、貧血、黒い便、嘔吐を伴う場合は、早めの検査が大切です。
✓ 治療・予防では、胃の動きを整える薬、漢方薬、生活習慣の見直し、i-katsuなどを組み合わせます。
医師紹介
神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長
📍経歴
国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。
胃もたれや下痢といった一般的な症状から炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。
2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。
「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」
そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。
アクセス
所在地
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11 十一屋ビル4階
交通
巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階巣鴨駅前胃腸内科クリニック
お電話での予約・お問い合わせ:03-5940-3833
文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介
(消化器学会・内視鏡学会専門医)
参考文献
- 日本消化器病学会 編:機能性消化管疾患診療ガイドライン2021―機能性ディスペプシア(FD)
- Miwa H, et al. Evidence-based clinical practice guidelines for functional dyspepsia 2021. Journal of Gastroenterology. 2022.
- Matsueda K, Hongo M, Tack J, et al. A placebo-controlled trial of acotiamide for meal-related symptoms of functional dyspepsia. Gut. 2012;61:821-828.
- Kusunoki H, Haruma K, Manabe N, et al. Therapeutic efficacy of acotiamide in patients with functional dyspepsia based on enhanced postprandial gastric accommodation and emptying. Neurogastroenterology & Motility. 2012;24:540-545.
- 堀江俊治ほか:和漢医薬学雑誌 24(Supplement), 79, 2007.
文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)
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