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【実際の治療例】冬になると下痢が悪化…過敏性腸症候群だと思っていたら「潰瘍性大腸炎」だった30代女性

[2025.12.19]

冬になるとお腹がゆるくなる。

過敏性腸症候群と診断され、毎年同じ薬を飲んでやり過ごしている——。

 

実はこうした方の中に、過敏性腸症候群(IBS)ではない別の病気が隠れていることがあります。

今回ご紹介するのは、「長年IBSと思われていた下痢」の裏に潰瘍性大腸炎が見つかった30代女性の実例です。

 

巣鴨駅前胃腸内科ではWEB予約・電話予約を受け付けております。

冬の時期の下痢でお困りの方は是非ご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5940-3833

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

実際の治療例|30代女性「冬の時期の下痢が治らない」

【症状】
  • もともと冬になると下痢しやすい体質

  • 数年前に過敏性腸症候群(IBS)と診断

  • 毎年冬は近所の内科でイリボーを服用すると改善

しかし今年は、

  • イリボーを飲んでも下痢が改善しない

  • お腹の不調が続き、不安になった

という経過でした。

 

【診察】

診察では、次の点が気になりました。

  • 例年は効いていた薬が今年は効かない

  • 冬場とはいえ、症状が持続している

  • 下痢の頻度が増えている

過敏性腸症候群はよくある病気ですが、いつもと違う場合は、

「本当に過敏性腸症候群だけなのか?」を一度立ち止まって考える必要があります。

過敏性腸症候群以外の原因疾患として考えたもの
  • 過敏性腸症候群(IBS)

  • 感染性腸炎

  • 潰瘍性大腸炎

  • クローン病

  • 大腸ポリープ・大腸がん

正しく状態を把握し、治療方針を立てるため、大腸内視鏡(大腸カメラ)を行うことにしました。

 

【実際の大腸内視鏡画像】

大腸内視鏡検査では大腸全体にびらんや出血・浮腫などの炎症を認め、

施行した生検の結果と合わせて「潰瘍性大腸炎」と診断

しました

一見するとIBSと区別がつきにくい症状でも、内視鏡でしか分からない炎症が存在していたのです。

 

【潰瘍性大腸炎とは?】

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こる病気で、炎症性腸疾患(IBD)の一つです。

主な特徴
  • 下痢・腹痛

  • 血便を伴うこともある

  • 再燃と寛解を繰り返す

  • ストレス・冷え・疲労で悪化しやすい

実は、

過敏性腸症候群潰瘍性大腸炎は、

  • ストレスや冷えで悪化する
  • 下痢・腹痛が主体

という共通点があり、症状だけでは区別が難しいことが知られています【1】。

 
【治療】

過敏性腸症候群と潰瘍性大腸炎は治療が全く違う 

ここがとても重要なポイントです。

過敏性腸症候群(IBS)
  • 腸の動きや知覚過敏が原因

  • イリボーなどの症状を抑える薬が中心

 潰瘍性大腸炎
  • 腸に炎症が起きている病気

  • 5-ASA製剤や免疫調整薬など、炎症を抑える治療が必要

同じ「下痢」でも、治療方針は全く異なります。

今回の患者さんは潰瘍性大腸炎だっため、過敏性腸症候群用のイリボーは無効であり、潰瘍性大腸炎に対しての抗炎症剤(5-ASA製剤)を使用。

現在は下痢は改善し、寛解維持治療を継続しています。

関連ページ

潰瘍性大腸炎について専門医の院長によるより詳しい説明はこちら

院長からのコメント

「毎年同じ症状だから」「昔IBSと言われたから」と安心してしまう方は少なくありません。

しかし、薬が効かなくなった・症状の出方が変わった場合は要注意です。

特に冬場は、

  • 自律神経の乱れ

  • 冷え

  • ストレス

が重なり、潰瘍性大腸炎が初めて見つかるケースもあります。

「いつもと違う」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

よくある質問(FAQ)

Q1. 冬だけ下痢が出るのは過敏性腸症候群ですか?

A. 多い原因の一つですが、潰瘍性大腸炎など他の病気が隠れていることもあります【1】。

 

Q2. イリボーが効かなくなったのはなぜ?

A. 病気の性質が変わった、または別の疾患が原因の可能性があります。

 

Q3. 潰瘍性大腸炎はストレスで悪化しますか?

A. はい。ストレスや冷えは再燃のきっかけになります【2】。

 

Q4. 血便がなくても潰瘍性大腸炎の可能性はありますか?

A. 初期では血便が目立たないこともあります。

 

Q5. 潰瘍性大腸炎は何歳くらいで発症しますか?

A. 20〜30代での発症が多いとされています【3】。

 

Q6. 大腸カメラは痛いですか?

A. 鎮静剤を使用し、眠った状態で行うことが可能です。

 

Q7. 過敏性腸症候群と潰瘍性大腸炎は同時に起こりますか?

A. 症状が似ているため誤診されることはありますが、病態は異なります。

 

 Q8. 冬に症状が悪化する理由は?

A. 冷えによる自律神経の乱れが腸に影響し、過敏性腸症候群・潰瘍性大腸炎ともに悪化しやすくなります。

 

Q9. 下痢がどれくらい続いたら受診すべき?

A. 1〜2週間以上続く場合は受診をおすすめします。

 

 Q10. どの診療科を受診すべき?

A. 胃腸科・消化器内科が適切です。

まとめ|「いつもの下痢」でも検査が必要な理由

  • 冬の下痢=IBSとは限らない

  • 薬が効かなくなったら要注意

  • 潰瘍性大腸炎は内視鏡でしか診断できない

  • 症状が似ていても治療は全く違う

「今までと違う」と感じたら、検査を受けることが安心への近道です。

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関連ページ

参考文献

  1. Ford AC, et al. Gut. 2017;66:966–974.

  2. Ananthakrishnan AN. Gastroenterology. 2015;148:938–948.

  3. 日本消化器病学会.潰瘍性大腸炎診療ガイドライン2022

医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

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文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

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