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実際の診療例 【便潜血検査で陽性が出たら必ず大腸カメラを!大きなポリープが発見された40代女性のケース】

[2024.10.13]

「便潜血検査で陽性と出たけれど、本当に大腸カメラが必要なの?」

そのような疑問を持たれる方は少なくありません。

実際には、便潜血陽性者の約3%に大腸がんが見つかり、さらに多くの方にポリープが発見されています。

今回は便潜血陽性を契機に受診され、大きな大腸ポリープを安全に切除した40代女性の実例をご紹介します。

 

40代 女性 便潜血陽性

【症状】

特に自覚症状はありませんが、人間ドックでうけた便潜血検査で陽性が出たとのことで当院を受診されました。

 

【診察】

便潜血検査は大腸がん検診の位置づけとなる検査で、実際に便潜血反応陽性の方に大腸カメラの検査をすると3%程度に大腸がんが見つかっており、がん以外にもポリープや大腸炎などがあり、大腸カメラを行うことにしました。

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検査

大腸カメラを行うと大腸ポリープを認めました。

矢印部分で囲まれた部位がポリープになります。15㎜大と比較的大きなポリープです。

15㎜大と比較的サイズが大きなポリープでしたので、ガン化していないかをNBIというモードに変更し拡大観察の上、内視鏡的に切除可能かどうかをチェックして切除しました。

NBIモードでの観察です。色調が緑色調になり表面の構造や血管の状態が見やすくなります。このモードでポリープをしっかりと観察して、進行ガンの兆候がないことを確認し、切除しました。

ポリープのサイズが大きく切り口からの出血予防のため医療用クリップで傷口を縫縮して手技終了となりました。

※医療用クリップは粘膜の再生とともに自然に外れ、1-2週間で便と一緒に排出されます。

ポリープを内視鏡で切除しました。サイズが大きく切り口からの出血のリスクがあるため医療用クリップ(黄色円部分)でしっかりと止血を行いました。

その後も出血などの合併症なく、切除後の病理検査結果も良性でがん化はなく、治療は終了となりました。

このように比較的大きなポリープでも今回のように止血処置・出血予防をしっかりと行うことで外来でも切除することが可能です。

そして、今回の処置により将来的な大腸がんのリスクを確実に減らすことができました。

【院長からのコメント】

便潜血検査で陽性となっても、「症状がないから大丈夫」と自己判断してしまう方が多くいらっしゃいます。

しかし大腸がんは初期症状に乏しく、便潜血陽性が唯一のサインになることもあります。

大腸がんはほとんどがポリープ由来であり、ポリープの段階で見つけ切除することが大腸がんの予防に直結します

ですので、便潜血検査陽性の際は大腸カメラを受けていただくことを強くおすすめします

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

便潜血検査についてのよくある質問FAQ

Q1. 便潜血検査が陽性でも、大腸がんではないこともあるのですか?

A. はい。便潜血陽性の方のうち、実際に大腸がんが見つかるのは約3%程度と報告されています(国立がん研究センター)。ただし、そのほかにもポリープや大腸炎などの病気が見つかることがありますので、大腸カメラによる精密検査は必ず受けることが推奨されます。

 

Q2. ポリープは必ず切除しなければいけませんか?

A. 大腸ポリープの多くは将来がん化する可能性があるため、サイズや形状を見ながら基本的には切除が推奨されます。切除により大腸がん予防効果があることがエビデンスで示されています。

 

Q3. 大腸カメラは痛い・苦しいと聞きますが大丈夫ですか?

A. 当院では鎮静剤を使用し、眠った状態で検査を受けていただけます。また、細径スコープや最新内視鏡システムを導入しており、可能な限り楽に検査を受けていただけます。

▶関連ページ:なぜ当院の大腸カメラは「痛くなく」「苦しくない」の?

 

Q4. ポリープを切除した後は入院が必要ですか?

A. サイズや部位にもよりますが、多くの場合は外来で日帰り切除が可能です。出血リスクがある場合はクリップで止血処置を行い、安全に帰宅していただけます。

当院の大腸カメラの特徴

  • 鎮静剤や独自の低痛挿入法による苦しくない内視鏡検査

  • 高解像度スコープで小さな病変も発見

  • 土日対応、事前診察は原則不要

▶関連ページ:

  ●大腸カメラ|実際の検査の流れや鎮静剤とオリジナル低痛挿入による無痛大腸カメラの詳細がご確認いただけます

  ●便潜血検査陽性の場合は大腸カメラを受けた方がいいの?

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

医師紹介

神谷雄介(かみや ゆうすけ)院長

📍経歴

国立佐賀大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、

消化器・胃腸疾患の患者さんが数多く集まる戸畑共立病院・板橋中央総合病院・平塚胃腸病院にて研鑽を積む。

胃もたれや便通異常といった一般的な症状から、炎症性腸疾患や消化器がん治療まで幅広く診療を行いながら、

内視鏡専門医として年間3000件弱の内視鏡検査、および早期がんの高度な内視鏡治療まで数千件の内視鏡治療を施行。

2016年4月に巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや下痢などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

胃や大腸の病気は、早期発見・早期治療がとても重要です。

「気になるけれど、どこに相談したらよいかわからない」「検査は怖いし、つらそうで不安」

そんな方にも安心して診察や検査を頂けるうような診療を心がけております。お気軽にご相談ください。

アクセス

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所在地

170-0002
東京都豊島区巣鴨1丁目18-11  十一屋ビル4階

交通
巣鴨駅から徒歩2分、ローソン(1F)の4階  

巣鴨駅前胃腸内科クリニック

お電話での予約・お問い合わせ:03-5940-3833

文責:巣鴨駅前胃腸内科クリニック院長 神谷雄介

 (消化器学会・内視鏡学会専門医)

お電話でのご相談・ご予約は03-5940-3833

 

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