メニュー

実際の治療例 “薬を飲んでも治らない胃もたれ”

[2023.12.26]

当院を受診された患者さんの実際の治療経過です。

 

20代 女性 “薬を飲んでも治らない胃もたれ”

症状

数年ほど前から食後の胃もたれに悩まされており、他院で胃内視鏡(胃カメラ)などの検査を受けるも異常はなく、機能性ディスペプシアと診断され投薬治療を受けていましたが改善なく、いくつかの医療機関で相談してもやはり改善なく当院を受診されました。

 

診察

ご本人からは「本当に機能性ディスペプシアなのかもう一度調べてほしい」との希望があり、内視鏡の再検査腹部エコー血液検査などを行いましまた。

 

検査

当院での検査でもやはり症状の原因となるような異常はなく、機能性ディスペプシアと診断しました。

胃の内視鏡もピロリ菌の感染や胃炎などなく正常の状態でした

関連ページ:

胃内視鏡(胃カメラ)

検査・診察予約

 

治療

機能性ディスペプシアは、食道や胃・十二指腸、その他の内臓に病気がないにも関わらず、胃の機能の異常(※)や、食道・胃の粘膜の知覚過敏などで、痛み・はり・もたれ・吐き気などが起こる状態です。以前は「神経性胃腸炎」や「胃が弱い」などと表現されていた疾患になります。

※胃の機能

胃酸の分泌:胃酸が分泌過多になると粘膜を刺激して不快感や痛みの原因になります。

食べ物の排出:胃の排出機能がおちると、もたれや吐き気・張りや食欲不振が起こります。

 

原因としてはストレスや疲れ・不規則な生活(アルコール・不眠・疲れ)などの外的な要因で胃の動きをコントロールしている自律神経の乱れが生じたり、胃の粘膜に負担がかかることで胃が機能異常を来し、胃酸分泌過多胃の排出機能の低下や膨らみの低下といった運動異常が起こります。

そして同じようなストレス環境や生活環境にあっても症状を発症する方とそうでない方がいるのは、遺伝や胃の形の違い、胃内細菌叢などの体質的な要素も関わってきます。

 

胃もたれは胃酸の分泌過多・胃の動きの低下のどちらでも生じえますが、胃酸を抑えすぎると消化力が落ちてしまい逆にもたれ感が強まってしまいます。

今までの医療機関ではPPIと呼ばれる強めの制酸剤を使用していたこともあり今回は制酸剤については使用せず、過剰な胃酸分泌を抑えつつ必要以上に低下させることのないサプリ“i-katsu”を使用して胃酸の分泌を適正化することとしました。

また併せて胃の動きを改善する薬を用いて、もたれ感に対しての治療を行いました。

関連ページ:i-katsuの働き

 

<治療内容>

i-katsu:胃酸分泌適正化

胃機能調整薬:胃の流れを改善

 

経過

治療開始直後はあまり以前と変わらないとのことでしたが、飲み続けるうちに徐々に胃もたれ感がとれ、2週間後には胃もたれ症状は半分くらいの程度まで改善してきたとのことでした。

そのまま治療を続けたところ、1か月を過ぎたあたりからさらに改善し、2か月後にはほとんど胃もたれを感じなくなるまでに改善しました。

ご本人よりサプリは継続したいとの希望があり、再発予防の意味合いも含め継続していただいております。

 

機能性ディスペプシアで起こる症状については、どういう状態で生じた症状なのかをしっかりと把握しそこに対しての適切な治療を行わないと改善が得られないことも多く、薬を飲んでも改善しない場合は治療法を切り替えてみることも重要です。

当院では薬で改善しないような方には、サプリや漢方なども積極的に用いて状態に合わせた治療を行っております。

 

※i-katsuを用いた今回以外の治療は「i-katsuの治療例」にてご覧いただけます

 

文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)

i-katsuの詳細はこちらから

■関連ページ■

機能性ディスペプシア

なぜ機能性ディスペプシアは治らないのか?

胃腸内科が作ったサプリ「i-katsu」

胃内視鏡(胃カメラ)

検査・診察予約

 

胃カメラの詳細はこちらから

当院オリジナルサプリi-katsu 。胃・食道でお悩みの方はご覧ください

 

HOME

ブログカレンダー

2024年11月
« 10月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME