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実際の治療例 “腹部のはり・便がすっきり出ない”

[2023.10.03]

当院を受診された患者さんの実際の治療経過です。

 

50代 女性 腹部のはり・便がすっきり出ない

【症状】

数か月前から何となく下腹部の違和感を感じていましたが、痛みはないため様子を見ていました。

2か月ほど前からは週3日程度お腹の張りを自覚するようになり、ここ2週間ほどは張りを常に感じ、便もすっきり出ないとのことで当院を受診されました。

 

【診察】

触診では腹部ガスによる鼓音と張りを認め、また問診にて便は少量で液状のことが多いとのことであり、大腸の通過障害による症状を疑いました

 

【検査】

腹部レントゲンでは大腸のガスによる腸管の拡張を認め、

腹部エコーでは大腸に腫瘍性の狭窄を疑う所見があり、大腸がんを疑い大腸カメラ(内視鏡)を施行しました

大腸がんのエコー画像

 

大腸カメラではS状結腸に腫瘍を認め、生検にて大腸がんと診断しました。

大腸がんの内視鏡所見

クリックすると拡大します

 

がんが大腸の内腔を圧排し通り道が細くなることで、ガスや便が出にくくなり違和感や張り・便がすっきり出ないといった症状が生じている状態(通過障害)でした。

関連ページ:大腸内視鏡(大腸カメラ)腹部エコー

 

【治療】

状態としてはすでに進行がんで内視鏡では治療困難な病変であり、手術が必要な状態でした。

がん治療拠点病院に紹介し、同院で手術を受けて頂きました。

 

【経過】

手術にて病変は取り除けたものの将来的なリンパ節転移の可能性が残るため術後化学療法(抗がん剤治療)を行いました。

その後、幸いにも今のところは術後の転移はなく経過観察を続けておられます。

 

大腸がんは進行性の悪性腫瘍で初期は症状が出ることはありませんが、進行すると腸管内を圧排して腹部の違和感張り便が出にくいなどの症状が出てくることがあります。

ただ、いきなり症状が出るわけではなく、進行するにしたがって症状が出てくるので、症状も数か月単位で徐々にひどくなっていくことが多いです。

がんは進行すると手術だけでは治療が完結せずに抗がん剤治療を行う必要が出たり、場合によっては末期になり治療ができないケースもあるので、腹部の違和感や張りを感じ、1-2週間様子をみても改善がない場合は、その時点で大腸カメラ(大腸内視鏡)などの検査を受けることで、悪化する前に病気を見つけることができます。

 

文責:神谷雄介院長(消化器内科・内視鏡専門医)

 

 

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