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のどのつかえ・違和感外来

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「のどがつかえたような感じがして、耳鼻科に行ったんですが、異常はないと言われました」

「のどに違和感があって、病院に行ったら胃酸の逆流のせいと言われ、お薬を飲みましたが、効きません」

 

のどの違和感・つかえについてご相談に来られる方から、よくそのようなお話を伺います。

 

 確かに、のどのつかえや違和感をの症状を引き起こす原因の一つに、逆流性食道炎やその仲間のひとつである咽喉頭逆流症という病気があります。

特に咽頭喉頭酸逆流症は、のどの症状を起こす病気として、ここ最近注目されているのですが、実は診断が難しく、検査したが異常を認めず、“気のせい”“ストレス”などと言われてしまい、見逃されていることも多い疾患の一つです。

しかし、異常なしと言われた方でも、再度丁寧に問診を行い、最新の胃カメラを用いて詳細に咽頭を観察することで診断がつき適切な治療に結びついているケースも多々あるため、症状にお困りの方はご相談ください。

 

 <目次>

1.のどの違和感・つかえ感の原因は?

2.検査は?

3.治療は?

4.実際の治療例

 


 

1.のどの違和感・つかえ感の原因は?

のどの違和感・つかえ感は、先ほど説明した胃酸の逆流によるもの(逆流性食道炎・咽喉頭酸逆流症)が最も頻度が高いと考えられていますが、

それ以外にも

食道やのどの粘膜の知覚過敏

・アレルギーによる食道の炎症:好酸球性食道炎

・咽頭がんや食道がんなどの腫瘍性病変

などの病態でも起こります。

 

症状があるにも関わらず医療機関で異常なしと言われた方や、逆流性食道炎かもと言われてお薬飲んだけど治らない、といった方の中には、胃酸の逆流ではなく、粘膜の知覚過敏アレルギーなどが原因であることも考えられます。

そのような場合には、胃酸を抑えるような逆流性食道炎の治療ではなかなか症状が改善せず、「薬を飲んでも治らない」と言うような状態になってしまいます。

 

また、食道がん咽頭がんなどによる食道やのどの通過障害でものどの症状は起こり、放っておくと悪化することもあるため、症状のある方は一度は診察・検査を受けることをお勧めします。

 ご予約

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2.検査は?

まずはつかえ感や違和感の状態を問診で把握し、内視鏡(胃カメラ)でしっかりと状態を確認します。

 

<問診>

症状の確認を行います。

酸の逆流によるものであれば、胃酸の出やすいタイミング(食後や就寝中など)に症状が誘発されやすく、がんなどによる通過障害であれば、食べ物を飲み込むタイミングで症状が出やすくなります。

 

<胃カメラ>

解像度の高いハイビジョンスコープを用いた詳細な観察を行います。NBIというモードに切り替え色調を変えることでのど(咽喉頭)・食道もしっかりと見ることが出来ます。

症状の原因となるような逆流性食道炎咽喉頭逆流症食道がん、アレルギーによる好酸球性食道炎食道カンジダなどがないかを確認します。

また、当院では胃カメラ時にのどの観察にも力を入れており、咽頭がんの早期発見にもつながっております。のどの観察についての詳細についてはこちらをご覧ください。

LPRD

 

食道がんによる通過障害

 好酸球性食道炎(つかえ感)

内視鏡予約2図1

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3.治療は?

ガンなどの腫瘍が見つかった場合は、その治療を行います。

 

胃酸の逆流に関連しておこる咽喉頭酸逆流症の場合は、基本的には逆流性食道炎同様の治療になります。(詳しくはこちらをご参照ください。)

また、のどの粘膜の知覚過敏と考えられる場合は、知覚過敏を抑えるような漢方薬などを用いて治療を行っていきます。

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4.実際の治療例

20代 男性 のどの違和感・つまったような感覚

 

【症状】

3か月ほど前から何となくのどの辺りの違和感が出始め、徐々にその違和感が強くなり、1カ月ほど前からはのどがつまったような感じになってきたとのことで、当初耳鼻科を受診されました。

耳鼻科で喉頭鏡(鼻から細いファイバースコープを入れてのどを観察する検査)の検査をしても異常はなく、「ストレスによるもの」と言われ様子を見るように言われましたが、やはり改善がなく症状が気になるとのことで当院を来院されました。

 

【診察】

「胸やけなどの症状はないが食後に痰が絡むような感覚もある」との訴えもあり、逆流性食道炎・咽喉頭逆流症などの胃酸逆流関連の症状と、またのどの違和感やつまったような感じは常にあるものの、仕事などに集中しているときは忘れることもあるとのことで、咽頭の知覚過敏も関連していると考えました。

 

【検査】

逆流性食道炎・咽喉頭逆流症などの病変が本当に起こっているが、のどにつまりの原因となる腫瘍などの出来物がないかなどを確かめるために胃カメラ(胃内視鏡)を行いました。

のどの違和感外来用

内視鏡では腫瘍などの病変はなく、図のように逆流性食道炎:グレードA※を認めました。

ただ、内視鏡上はのどの粘膜は正常で逆流による炎症は及んでいなかったため、やはり咽頭の知覚過敏もあると考えました。

(咽頭知覚過敏になると、通常の状態ではあまり気にならない程度の刺激・内視鏡でも所見にならない程度のわずかな胃酸逆流の刺激でも、違和感やつまりとして感じることがあります。

※逆流性食道炎の分類についてはこちらをご参照ください。

 

【治療】

内視鏡で逆流性食道炎を認めたため胃酸の逆流を抑える薬と、のどの知覚過敏を抑える漢方薬を併用することとしました。

また合わせて胃酸の分泌過多・逆流を抑えるための生活習慣の改善を指導しました。

<治療内容>

1.制酸薬

胃酸の分泌過多を抑える薬です。胃酸分泌過多を適正化してくれることで逆流を抑えてくれます

今回はプロトンポンプ阻害薬(PPI)という薬を処方しました。

2.漢方薬

のどの知覚過敏を改善する薬です。

のどに病変がないにも関わらず、のどの症状がある方にはよく効いてくれます。

 3.生活習慣指導

ストレスが多く、ついついアルコールをたくさん飲んでしまうとのことでした。

アルコールは食道の運動機能を低下させ食道の内圧が下げてしまい逆流を起こしやすくするため、症状があるうちは控えて頂くようにしました。

また、忙しく時間がないせいで早食いになりがちとのことで、ゆっくりよく噛んで食べてもらうことも心掛けるようにしました。

早食いしてしまい、食べ物が大きい形のまま胃内に入ってくると消化に時間がかかり、胃内に滞留してしまい逆流性食道炎の一因となるためです。

 

 

【経過】

1週間後に再診して頂くと、食後のたんがらみはなくなり、のどの違和感もすこし程度と頻度が減ってきたとのことでした。

更にもう2週間薬を続けると、かなり症状がとれたとのことでした。

ただ、朝起きた時に少しのどの違和感を感じやすいとのことで、PPI(制酸剤)の服薬時間を寝る前に変更し夜間の酸分泌過多を抑えたところ、次の再診の時には朝の症状もなくなりのどの違和感はなくっていました。

生活習慣の改善も続けているとのことで、今度は薬を徐々に減らしていきましたが、症状の再燃はなく、そのまま薬は中止し、経過をみましたが、症状の再燃はありませんでした。

 このように逆流性食道炎によるのどの違和感は薬で治療するとともに、生活習慣も改善していくことで再燃を防ぐことができ、薬も減らしていくことが出来ます。

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■関連ページ■

当院の咽頭観察

胃内視鏡(胃カメラ

・ 逆流性食道炎

咽喉頭逆流症

好酸球性食道炎

食道がん

食道カンジダ

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